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雪女と少年  作者: 干からびた芋
130/163

カトリーヌside

ササメを見て。ユウリのロリータ疑惑発生!!

カトリーヌ「げ、あいつロリータ好き?!」

エレナ「違うと思う。…だって、胸とか興味はありそうだったもの。…妹みたいなものなのかも。」

胸とかってムッツリスケベばれてますよ、ユウリ…。

カトリーヌ「どうだか?あんた、目え覚ました方がいいよ。女の私がいうのもなんだけど、可愛いんだし。」

うん。うん。

エレナ「…あんな風に助けられたの初めてで、王子様みたいだったの。カトリーヌにはよく助けられたけど。…ありがと…。」

いや、エレナさん空中に放り出されてたような…。

カトリーヌ「恋は盲目ってヤツかもね…。あの扱いはないわ…。普通、丁寧に降ろすでしょ…。」

とりあえず、エレナさんは、ユウリを諦めてないって事で?

エレナ「希望が出てきたかも。断られたときは大切な人って言うから、恋人かと思ったけど、い、妹なら…可能性あるよね?」

カトリーヌ「仮に、妹枠なら、かなりのシスコンよ?よく考えなさい?そ、それでいいの?」

エレナ「家族を大切に出来る人って素敵だと思うの。」ポ…。

カトリーヌ「だめだこりゃ…。」


オークの大群から取り囲まれて、得意の足が止まった時、もぅ、ダメかもしれないと思った。

ちょっと、無理して大鬼に突っ込んだ。エリナが無理して援護に入り、その結果エリナの逃げ場がなくなった。エリナから注意をそらすために素早く動き、何度か斬りつけるけど、効果があまりない。

このままじゃ、マズイって思ってた時に、ユウリって奴がエリナを窮地から掻っ攫っていった。

んで、戻って来て、アッと言う間にそいつを火ダルマにしたんだ。

しばらく、ユウリはその場に留まって息を整えていた。

範囲が違うから、遠くから慌てて駆けつけてくれたのだろう。しばらく、ユウリはその辺のオークを片して、後ろに流れたオークの数を減らしてくれていた。

んで、もとの範囲に戻っていった。んで、うっとおしい奴が戻って来た。「俺がいざとなったら、守ってやんよ」って言ってたけど、いざという時、居なかった。まぁ、元々、期待してなかったけど。

私達が、再び、もとの作業を行っていたら、交代しろって男が来て言った。交代要員の奴だ。ソイツと、マックに後を任せて退(さが)る。

疲れてたからちょうどよかった。

エリナ「さっきの、ちゃんと、お礼、言ってくる。」

少し顔を紅く染めて、小さな声で、エリナが告げる。そして、先に、戻っていった。

まぁ、相棒を助けられたし、私も、お礼を言わないとねって後を追った。

けど、そんな気なくなった。

エリナが、落ち込んで、ポロポロ涙を流していた。

私を見ると、

エリナ「…あっ、カトリーヌ。…エヘヘ、振られちゃった。ちょっとだけ、カッコ良くていいなって思ったんだけどなぁ…。」

私の可愛いエリナを泣かせるなんて!!

勇気がいったろう。この子、少し内気だから。なのに振るとかありえない!!

エリナを抱き寄せて、慰めている時だった。あの駄隊長(ニクきジャン)からの、念話での呼び出し。

しかも、現場につくと、血まみれのユウリと雪女が、横たわっていた。

エリナが慌てて駆けつける。雪女を横へ退けると、ユウリの様子をうかがい、怪我もなく生きていると知ってほっとしたようだ。

カトリーヌ「いったい、何が?コイツさっきまで無事だったろう。あんた以外にこんなコトできなさそうだけど?そこの雪女の傷、明らかアンタだし。」

ジャン「元上司に、アンタはないと思うけど。まぁ、僕がしたけど。雪女が、オーク化しかけてね。」

カトリーヌは、それはないと思った。

カトリーヌ「そっちは安定してるけど?まぁ、私らは、魔物を助ける気はないよ。殺すなら、やぶさかではないけど。まぁ、ほっといたら確実に消えるし?その様子じゃ。」

ジャン「ん~軽い雪女を運ぶの頼もうかなって思ってたけど、なら、そっちのユウリ、救護所のベッドまでよろしく。おっと!」

ジャンが目の前から消えて、すぐ近くからガギィッと音がする。

エリナ「なんで!この雪女が、ユウリさんを殺しかけたんでしょう?」

ジャン「いや、この雪女を庇ったんだよねぇ。まぁ、恋敵が憎いのはわかるけど?それはダメだよ?オーク化してないし、契約魔物なんだから。」

エリナはショックを受けたようだった。

エリナ「…そう…この雪女()が…。カトリーヌ、ユウリ運ぶの手伝って。」

エリナは飛ばされたナイフを取ってしまうと、そう言った。

カトリーヌは、ジャンにすれ違いざまに、

カトリーヌ「庇う必要あったのか?魔物なのに…。しかも、死にかけを。」

ジャン「(ユウリ)に恨まれるのは、ごめんかなぁ?あの状態でも、粘ってたし?」

カトリーヌ「ふん!どうだか…。」

こいつは、いつでも、本当の事は隠して、言ったことがない。たぶん、言ったことも、本当なのだろう。でも、常に狐に摘まれるような感覚に陥る。

それは、しばらく騎士団にいた時から、決して崩れなかった。だから、気味悪くて、そんな奴の下で働くのは嫌だった。だから、エリナを誘って騎士団を辞めた。私達がユウリを持ち上げて歩き出す。

ジャンは雪女を丁寧に持ち上げると

ジャン「そこのメキルさんだったかな。ついて来て。良かったら、こいつを治療して。」

何処からとも無く、女が現れる。聖印のブレスレットをしているから魔物。隠密スキルでも持っているのか気づかなかった。

メキル「うん。行く。」

そう言って、雪女の傍に行き手を当てて移動している。どうやら、雪女の方は酒場の宿の方に向うようだった。

その頃のマックとディアスは…。

マック「ああ〜、女の子が側に居ねぇとやる気出ねえよなぁ?」

ディアス「じゃあ、元の位置に戻っとけよ。」

マック「だって、向こうの交代要員ヤローども、偵察も組んでたからこっちの方がやりやすいから、代わってくれってさ。」

ディアス「…(愚痴聞かされるの嫌で、こっちに押し付けやがったな)…そうか。こっちにも、女はいないぞ。」

マック「ん?知ってるぞ。だから、同意を求めてんだけど?」

ディアス「…お前、俺のこと嫌いじゃなかったか?…」

あ〜、命令?お願い?聞いてくれなかったしね。

マック「ん?心配しなくてもヤローは全員(もれなく)嫌いだぞ?」

ディアス「…おまえ…だったら、話かけててくるか…ふつう…。」

ディアスさん、目が虚ろになってますよ?頭痛?大丈夫?

マック「黙々と屠るのも暇だろ。暇つぶし?」

ディアスさん、ファイト………。

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