ユウリside
結局、まだかい!
ユウリ「戦闘描写苦手だから、逃げてるんじゃないかな。」
よくあるパターン!だめじゃん。
ササメちゃんと一緒に、宿に泊まりたかったが、酒場の上の宿以外ダメだとか。逆に冒険者が泊まってもいいか聞くと、それは構わないとのことだった。ただ、部屋数が足りないので、他の人達との相部屋になるのと、薄い毛布1枚で、雑魚寝になるとか。
まぁ、それでもいいやって俺の方は思うが、相手の方たちがどう思うかわからない。
酒場に向かって声を上げる。
「俺も、此処で泊まらせてもらいたい。悪いが相部屋になるがいいか?に2階の角から二つ目の部屋だ。」
他の人達はどうやら、全員女性だった。あ〜、ダメかな、こりゃ。
「別に構やぁしないよ。こっちも1人連れ込む予定だからさぁ。」
蓮っ葉な声が…だいぶ出来上がっているエルフの方々のようだ。
「逆に、どうしようかと思ってたんだよねぇ~。だって、この子1人だけだったからぁ。」
えっと、こっちの街の夜のお店の人達らしい。道理で、艶っぽい感じの…。あまり、ジロジロ見るとササメちゃんから、みぞおちに肘鉄が…。
ざわつく酒場の中から、同族の恥さらしが!とか悪態がチラッと聞こえた。どうやら、奥の冒険者の格好をしたエルフの男性が言ったようだ。まだ、少年っぽいが。まぁ、今回は、どうでもいいや。
とりあえず、許可が出たので、ホッとしながら、ありがとうっとだけ返しておいた。
その夜は、色々と…あったんだ。まぁ色々と、ね。
まだまだ、つづく。
ユウリ「これ、要る?」
………。ユウリのバッキャロー!!バビューン─。
ユウリ「え?いい逃げ…。」