ユウリside
時系列が少しややこしいです。すいません。
あの頃は、ただ楽しかった。薬草採取して、終わったら、魔力を感じ取る練習。一緒に取ってて、僕が時々、似た雑草を間違って採ってて、教えてもらったり。冬は、湖に行くまでに、滑って雪溜まりにはまっちゃって、ササメちゃんがすぐに気がついてくれて助けて貰ったんだけど…。
冬は危ないから、外の依頼を受けないように言われちゃった。ササメちゃんが「…何やってるの?もう、人なんだから、凍死しちゃうよ?」と、呆れられ、お家にいる妹から「お兄ちゃんの馬鹿。雪だまりで死ぬ人も居るんだから」って2人から、止められた。会えなくて少し寂しかった。春がくるの待ち遠しくて。
魔力は感じ取る練習を続けてたので、なんとなく練り上げる感じまでいけるようになったのかな?って感じだけど発現できなかったから、春から、魔法を使えたら良いなって。ササメちゃんが教えてくれて、少しわかることが増えてくると、すごく喜んで
くれて。だから、少し調子に乗っていたのかな。そんな日が続いて2年程過ぎたときだった。薬草採取でも、山の中腹まで行かないと採れない、少し難し目のやつだって受付のおばさんが教えてくれたのに、ササメちゃんが、いるから大丈夫って思って、それを受けたんだ。
ちなみに、魔法が使えるようになったのは、それから1年半後だ。
バシャン
「いい加減起きろ。時間が勿体無い。」
水を思いっきり掛けられた。「うっ…」はやく強くならなくては。