表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/134

第35話:討伐団の罠

俺は肩に猫の姿のリリムを乗せ、蝙蝠の先導のもと、空を飛び、魔物が襲われているであろう目的地へ向かった。

そういえば、電気ネズミを肩に乗せている少年のアニメがあるが、重くないのだろうか?


そうこうしているうちに目的地に到着したようだ。場所は街の路地だった。


空から地上を見てみると、討伐団の制服をきた男が三人、その三人に囲まれている私服の男が1人いた。多分、あの私服の男が魔物だろう。そして、あの三人の内の一人は見たことがある。確か、どこかの班の班長だった男だ。たぶん…


「あなたたち、その男性を放しなさい。」

ルナが地面に降り、声色を変え、呼びかけると、その三人はニヤリと笑った。


「いいだろう。この男は放してやる。ただし、お前をココで捕まえる!」

班長がそう言うと、私服の男を放した。私服の男はルナに頭を下げ、礼をすると一目散に逃げていった。


「お前たち、やれ!」

班長がそう言うと、建物の陰からたくさんの団員が現れ、俺を取り囲んだ。どうやら、初めから俺が目当てだったようだ。


あれ、そういえばリリムがいない…


「ただし、殺すなよ。麻酔銃か捕獲網弾を使え。こいつに色々と聞きたいことがあるからな。」


団員が一斉に銃を構えた。

さすがにやばいな。どうしよう…


「ルナさん、これを使ってください。」

リリムはそう言うと、俺の肩に再び乗った。


「どこにいたんだ?心配したんだよ。」


「すみません。危なそうな雰囲気になってたので、役立つものがないか討伐団が持ってきていた武器の中から、煙幕玉を持ってきたんです。」


おっ!それならこの窮地から脱出できることができる。


「ありがとうリリム!」


俺は早速、この煙幕玉を地面にぶつけた。すると、煙はどんどん出てき、周りの様子は全く見えなくなった。

今がチャンスだ! 俺はそう思い、空に飛び上がり、逃げようとした。


しかし…


強い風が吹いた。

「しまった‼︎」


風によって煙幕はすぐに晴れ、討伐団は俺が空にいることにも気づいてしまった。


「奴は空にいるぞ!噴射靴を使え‼︎」

※説明しよう。噴射靴とは最近、討伐団で発明された装備で、靴に空気を噴射する噴射口をつけることによって、体を身軽に使うことができ、身体能力を最大限に出せることができる。




討伐団員は噴射靴から空気を噴射し、建物の屋根から屋根へと渡り、ルナを追ってきた。


「くそっ!全然諦めないじゃないか。」


「ルナさん、あるじゃないですか。逃げ切る方法が。」


「えっ、どうやるの?」


「そのマントですよ。相手から一瞬でも姿を隠して、違う姿になればいいじゃないですか。」


なるほど!確かにその手があった。

普通の自分の姿にしようとも思ったが、討伐団に召集されてもいないのに、こんなに遠くにいるのはおかしいと思い、会社帰りのOLような姿にすることにした。


討伐団は巫女の姿を見失い、俺を見たがさすがに別人だと思ったのか引き返していった。






ブクマ、評価をよろしければお願い致します。

twitterを始めたのでそちらの方もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ