プロローグ
この物語は実際に存在しません。
プロローグ
「ふう・・・。やっとついたか・・・。」ぽかぽかした眠気をさそうような暖かい陽気。道路沿いにみられる多々ある桜。
そう。季節は春・・・。僕の名前は秋田俊一郎と今ではそうとおっている。本名があるのだが、まあ、おいおいと分かってくるだろう。
「宮野県天草市」よし、ちゃんとあってるな。僕が向かうのは天草市慶桜村。都会からは少し離れている小さな農村。少々生活には苦しいがそのかわり温かい歓迎とたくさんの自然がある。
「すいません」
突然声をかけてきた女性はサラサラした栗色のショートヘアー。 顔は整っていてどちらかというより色気より可愛い系だ。
「・・・何でしょうか?」
「あの、慶桜村というのはこの方向でしていますか?」
「多分あっていると思いますよ。僕も慶桜村に向かう予定なのでご一緒しませんか?」
「すいません。ありがとうございます。」
「では行きましょうか」
あれからタクシーに乗り、ちょうど慶桜村前で止まった。噂に聞いていたとおり少々生活には苦しいそうだが、皆心が温かそうだ。
「すいません。ありがとうございました。」
「いえいえ、かまいませんよ。」
「そういえばまだ名前を伺いませんでしたよね。私の名前は春風緑といいます」
「秋田俊一郎といいます。」
「俊一郎さん、ですね。貴方とはまた会えるような気がします。それじゃあ」
そういって彼女は去っていった。そうこの頃から僕の運命の歯車は回っていたんだ・・・