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カンニング

作者: チラシの裏

はじめましてチラ裏です。初投稿です。

暇だったから書いてみただけなので、読むだけ時間の無駄だと思います。

その上文を作るのが下手なくせに書いてみてしまいました。

もう書くことはないでしょう。たぶん。

本当にチラシの裏レベルですので、僕ぐらい暇な人のみ閲覧を許可します。

僕が今年やっとの思いで入学した学校は、世界屈指の名門校だった。

だから同時に世界的に有名な学校となるのだが、有名な理由はこれだけではない。

非常に厳しいのである。

なにが厳しいのかというと、月例試験で最下位から10番以内の生徒は1発で全員退学にするという規則があるのだ。




そして明日は、初の月例試験がある。

入学してから毎日徹夜して試験勉強に打ち込んだ。

睡眠時間も3時間なんてザラだった。



月例試験の前夜である今も、もちろん死ぬ気の思いで勉強していた。

絶対にこの学校を去りたくない。

死ぬ気で入試勉強して、やっと入ったこの学校だ。

友達も娯楽も何もかも捨て、やっと入学したのだ。



だが、いくら勉強しても不安が取れない。

この名門校に入学した奴らだ。最高に頭のきれるやつばかりだろう。

しかも、明日試験を受けるみんなも当然僕と同じ思いのはずだ。

奴らも全身全霊で試験に向かってくるに違いない。

そう思えば思うほどに不安は不安を呼び、無限に増殖する。

それを勉強で消そうとしても、消えては増え、消えては増え・・・・・・。



もはや狂っていた。

だが、時間は待ってくれない。

増え続ける不安を抱えながら、僕はベッドへもぐりこんだ。

しかし、眠りにつくことはできなかった。




試験当日の朝。

不安はいまだに増え続けていた。

鏡を見ると、頬がこけ、やつれた自分が写っていた。



おぼつかない足で学校へ向かうと、奴らがいた。

どいつも余裕こいた顔してやがる。

のんきに友達と楽しく会話していたりして・・・・。

それだけでもう、絶望や劣等感に見舞われた。




そして、ついに試験が開始した。

みんな一斉にテスト用紙へペンを走らせる。



中盤へ差し掛かるころ、僕はペンを止めた。

・・・・わからない。世界トップレベルなのはもちろんわかっていたが、これほど難しいとはおもわなかった。入試問題なんて比ではないぐらいだった。



しかし、奴らは変わらずペンを走らせていた。

静かな教室で、筆記の音だけがあちこちから聞こえてくる。

なんで奴らはこんな問題とけるんだ!

その音がまた僕の心の不安の増殖に拍車をかける。

時計を見ると、終了まで後10分程度だった。




もう、時間がない。

このとき僕の焦りと不安は最高潮に達していた。

額に脂汗がにじむ。退学が怖くて体が震える。



気づくと僕は、隣の奴へ目を向けていた。

いや、隣の奴ではない。

隣の奴のテスト用紙へ目を向けていた。

もう、これしか手段がなかった。

いけないとわかっていても、頭がはたからなかった。



一度やってしまうとそれが中毒になり、結局僕はすべての教科でカンニングしてしまった。




そして順位発表の日。

怖くて怖くて逃げ出したかったが、なんとか教室へたどり着いた。

黒板の前に人だかりが出来ている。あそこに張り出されているのだろう。

しかし、妙に騒がしい。

心の中で結果の心配よりも、なぜ騒がしいのかという疑問が勝っていた。

集団をかきわけ、やっと黒板の前まで来ると、そこにはとても信じられない文字が並べられていた。驚愕のあまり、僕の口が勝手に動いていた。



「なんだよ、これ・・・・・。」

全員の順位と点数が張り出されているのだが、その順位と点数がおかしい。

僕は何がなんだか理解できぬまま、HRのチャイムが鳴り響いた。



急いで全員席に着くと同時に、先生が教室の戸をあけた。

いつもは冷静な表情をみせているのだが、今日はどこかひしひしと怒りの色も見える。

教壇へ着くと、先生はその重そうな口を開いた。


「私はとても信じられない。

 みんな必死なのはよくわかる。だがな、違反は絶対にしてはいけない。

 結果君たちは自分だけでなく、世界的に有名なこのわが校の名誉にも傷をつけた。

 教員全員で話し合ったが、やはり君たちには責任をとってもらうことにした。

 明日からはもう登校してこなくていい。いや、もう帰ってくれ。」




教室中が凍りついた。そしてやっと理解した。

あのときカンニングしていたの僕だけじゃない。

全員が、教室中の全員がカンニングしていたのだ。

だからあんな点数、順位になった。そう、全員同じ点数、順位。

順位は当然1位だった。しかし全員が1位なのだから、最高位であると同時に最下位であることも示している。

そして退学ということも、意味していた。

僕は目の前が真っ暗になった。




僕が在学していた学校は、世界屈指の名門校だった。

だから同時に世界的に有名な学校となるのだが、有名な理由はこれだけではない。

非常に厳しいのである。

なにが厳しいのかというと、月例試験で最下位から10番以内の生徒は1発で全員退学にするという規則があるのだ。



そして今年さらにもうひとつ理由ができた。

それは、厳しすぎるが故に起きた事件。

月例試験でなんと新入学生の全員がカンニングしてしまったのだ。

これに新入学生の保護者は猛烈に批判。

あまりにひどすぎる。全員退学させたら学校側も苦しいだろう。もう一度試験を受けさせろ、と。

だがこれに学校側は、あくまで規則に従うと保護者たちに発表。

ただし今から規則を変えるのは退学者に示しがつかないので、来年からは入学者を募集しないことにした。

つまり、廃校となる。


今回のこの事件によってゆとり教育の考えが世界的に尊重されるようになった。

もちろんこれに支持するものもいれば反対するものもいる。

そして僕は支持側だ。

人をよりよく教育するためには、厳しくするしかないのだろうか。

それは違うと僕は思う。

たとえ人より成績が悪いからといって、その人を切り捨てるしかないのだろうか。その人をよりよくしていこうという考えが大切なのではないだろうか。

下の者をよりよくすることによって、上の者も刺激され結果全体の向上につながる。

上の者ばかり育てても、下の者は刺激されず結果全体の向上にはつながらない。



それに、元も子もないことになりえないのだから。



あなたも暇ですな。閲覧ありがとうございました!


というかこれ学園なのか?後半エッセイぽいし。

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