がっこう。
え?サボってた?ソンナコトナイヨ??(目逸らし)
たくさん狐を撫で回したあと。
「コホンっ。改めて紹介しよう。我は久白天。この土地の守護神じゃ。」
「紹介するのが遅かったね。」
「だぁれのせいだと思っておる!」
狐はまた尻尾をピーンと上げて吠えた。やっぱ面白いな、この狐。口に出したら絶対怒られるからいわないことにした。ほんとは言いたいけれど。
「お主の番じゃ。」
「えっと、私は穂花。八歳。」
「八つじゃと?若いのう。清吉は20からじゃったのぅ。八つじゃからあれか。『がっこー』に行くんじゃろ?いいのぅ。我、ずっと憧れておったんじゃ!」
「つまりどういうこと?」
穂花がそういうと久白天はあほか!と怒鳴った。
「我も着いていくということじゃ!そんなこともわからんのか!」
「え?」
「お主は今日から我の従者なのじゃ!我の憧れていることぐらいさせてくれ!」
なんてわがままな神なんだろう。これに仕えていたおじいちゃんの苦労が読み取れる。おじいちゃん、おつかれさまでした。よく耐えられたね。
「いやいや他の問題もあるんだよ?狐がしゃべってしかも学校来ていたら騒がれるのは確定なんだよ?」
「安心せい!」
久白天は自信満々な顔で言った。
「我の姿はそうそう見えるものではない!お主は我の従者となったから見えざるものが見えるようになっただけじゃ!」
そのかわり霊や化け物も見えるが、と久白天は付け足した。ふざけるな。全然安心できないじゃないか。
結局、久白天の思惑通り、学校に行くことになった。穂花の通う学校はそこそこ都会なため、1クラス30人の4クラス。一人は見える子がいそうで穂花はもう一度ふざけるな、と思った。
「おうい!我は神ぞ!?もっと丁重に扱え!」
歩かせて何か問題事をおこすと面倒なのでランドセルに詰め込んでいたら怒られた。この生意気狐め。
おじいちゃんは久白天を詰めているところを見ながら大笑いしていた。やはり、彼も被害者だったようだ。
「イーヒヒヒヒッ。あー笑った笑った。こりゃあ帰ったらたぁくさん油揚げ用意せにゃあかんな。」
そういうとまた手を叩いて大笑いし始めた。ランドセルの中から清吉!と聞こえたことはなかったことにしよう。
ランドセルの中で暴れまくっているのを感じながら穂花は学校に向かった。
学校に着くと案の定久白天は飛び出してきた。それはもう見事に。飛び出してからがうるさかった。
「おお!小童どもがたくさんおる!これはなんじゃ?真っ黒ではないか!これはなんじゃ?おお!押すと光り始めたぞ!なんだこれは!動いておるぞ!どういうことじゃ!?これはなんの術なのじゃ!!」
そのうるさいこと。しかも勝手にテレビをつけやがったのだ。周りから見れば勝手についたようにしか見えない。ということは。
「なんでついたの!?」「お化け?怖ーい!」「先生ー!」
案の定こうやって騒ぎになるのだ。穂花は思わず舌打ちをした。しかも流れているのが教育番組。センスが無さすぎる。しかも元凶の狐は教育番組をみてニッコニコ。終わった。へるぷみー。
騒ぎを聞きつけてやってきた先生がテレビを消した。久白天はしゅんとなった。不覚にも可愛いと思ってしまった自分がいる。不覚にも。
「誰がつけたのですか?テレビは勝手につけてはいけません!」
「違うよ!勝手についたんだ!」
先生と生徒がいいあっている。信じられないのも無理はない。穂花はため息をついた。
(なぁーんか嫌な予感がするんだよなぁ)
嫌な予感は当たるもの。穂花は思い知った。
『◯◯番組はっじまるよー!』
やりやがったぁぁぁ!この獣ぉぉ!久白天を見れば尻尾をぶんぶん振ってうれしそぉーに見ている。こっちの気持ちにもなりやがれ。先生の顔を見たらもんのすごい顔をしていた。周りも唖然としている。おい久白天。おまえ守護神向いてないぞ。今からでもいいから邪神と名乗れ。お願いだから。
先生はすぐさまテレビを消した。しかし久白天も負けずにテレビをつけた。
普通に見れば怪異。みんなの顔がだんだん白くなってくるのを感じる。ついては消して、ついては消して。ついては消して、ついては消して。終わらない戦い。穂花は感じた。あ、これ明日もありそうだなと。
先生は無事に(?)胃薬とお友達になることが決まったのだった。
久白天といいます。ダッサと思ったそこの君!m9(^o^)そのとーり!!ネーミングセンス皆無ぅ!!!ノリと勢いでつけたなんてしんでもいえませんよ、HAHAHA。あれ?ちょっと悪寒が…((




