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司祭との模擬戦

☆ウーバイ・ジャスレ

☆種族 ヒューマン(男)30才

☆職業 司祭(熟練度A)

☆体力 A++

☆魔力 A

☆耐久 B+

☆敏捷 B

☆知性 A−

☆運勢 A−−

☆加護 地母神の導き

☆所持スキル 【オーバーヒール】



いや、明らか強いやん。


スキルこそ戦闘系のスキルじゃないけど、体力・耐久・敏捷がこれだけ高いレベルで揃ってればさ。

冒険者ランクでいえばA級クラスだと思う。


ちなみにトールさんは、コレ。


☆トール・エアリス

☆種族 ヒューマン(男)20才

☆職業 冒険者(ランクC)

☆体力 B−

☆魔力 C−

☆耐久 B++

☆敏捷 B

☆知性 A−

☆運勢 B−

☆加護 運命神の導き

☆所持スキル 【両手剣】【気化】【ステータス確認】【異世界知識】【無限収納】



まあこっちもスキルは置いといて、勝ってるのは耐久だけ。+いっこだけ。

ランクDにステ負けするランクC。。


耐久値っていわゆる(打たれ強さ)だよな。

微妙すぎ。

大本命の、戦闘に直接関係する体力値や魔力値なんてかなりの差だ。


コレでパーティーとか組んでたら、向こうがイライラするんじゃないかな。。




はい、そんな訳でギルドの脇の訓練所です。

物干し竿みたいな木の棒を脇に締めて構えるジャスレ司祭と、同じくロングソード型の木剣を構えるトールさん。


黒っぽくて飾り気のない修道服に身を包んだ、頭ひとつ分くらい大柄な男。

圧迫感がヤバい。もう負けそう。帰りたい。


「トールさーーん、砕けちゃったらーー、すぐ治しますから安心してくださいねーーー」


ウィオラさん、ニコニコしながら怖いコト言わんといて。

まあ、おチチがたゆんたゆんしてるの見えたからえーけど。


「 あの、、 一応、聞いときますが、、」


ちょっと口の中が渇き気味で喋り辛いな。

ほんと、勘弁して欲しい。


「手加減とか、ハンデとか、大歓迎なんですケド」


「はははっ、トール殿はリオレのランクC冒険者最強と伺っておりますが??」


いや誰だよ? そんな適当なコト抜かしてるの。

いつそんなの決定戦とかしたよ?

てかそんなら、この前オカッパ中学生に負けたから、今はアイツがC級最強やで。

こちとらスキル頼みの素人なんだよっ


なんでこうなったんやろ。

まあ、強制かつ臨時とはいえパーティーを組む以上はお互いの力量を知っておかないと駄目なのはわかるけどさ。

これだからステータスの見えてないヤツらは困る。

トールさんからすれば、こんな模擬戦やる意味ないのすぐ分かるわっ

まあ、普通は見えてないし、そんな概念もないんだからしようがないけどさあ。。


「 では、そろそろ胸をお借りいたしますぞ 」


ニッコリ微笑んで、グッと長柄の棒を握り込んで腰を落とす。

もうこの圧だけで降参したくなる。帰りたい。

トールさんはウィオラさんのお胸をお借りしたい。


いかん。いかんいかん。


煩悩を振り払って、慌ててロングソードの柄を引き上げて、いつもの構えをとる。

形だけの木剣なので、いまいちしっくりこないな。

めっちゃ軽く感じるので、スキル【両手剣】の発動はしてるんだろう。


こちらが構えたのを合図に、ジャスレ司祭が得物の構え側と反対の脚を一歩前に踏み出した。

次の瞬間、トールさんの脇腹の辺りを掠めて延びていく突き。

ジャスレ司祭の構えた棒が見えなくなった瞬間に咄嗟に半身ずらしてなければ、アレを食らってKOだったな。


てか、殺傷力高すぎやろ!

しかもリーチもアホみたいに長いし。


突きが引き戻る瞬間に合わせて瞬歩で詰めるも、全くロングソードの間合いまで届かん。

そら棒の動きのが早いし、間合いだって長いに決まっとるわい。


そこから横に蹴って、棒を構えてる側へと回り込みつつ間合いを詰めるが、身体の回転だけで難なく元の距離と位置に戻される。

あかん、これ鉄壁やん。


「 やあ、さすがですなっ 初見で躱すとは!」


だからそのニコニコやめいやっ

脚の踏み込みの角度から、各関節を捻ってリーチを延ばす突きだってのは何となく気がついたけど、速度が異常に速すぎや!


「しかも二の薙ぎまで封じられましたなっ」


二発目あったんかい!

ヤバ過ぎやろ。あー、もう逃げたい。

てか実戦ならとっくに逃げとる。帰りたい。

ウィオラさんのお胸に癒されたい。


いや、いかんて。


握りをいつもより半捻り追加。

構えはさっきとおなじ。

柄尻を上に、剣先を下に。


「トール殿は、これまでに棍術は?」


「 いやあ、知識くらいですねぇ」


マンガな。

鉄拳◯ンミとか。

リアルで見られて、ちょっと感動すらしてるよ。


「  、っ! 」


じりっ、


今度は踏み込みなし!

かわりに先端をブレさせてきた。

やはり突きの質を変えてきた!

大きくブレて軌道が不規則な突きに合わせて剣先から鍔元にかけて滑らすように回転をかけて弾く。


これで司祭の身体まで泳がせれば、だけど。

やっぱ動かんな。

あのゴツい体格は、崩せんよなあ。


とはいえ突きの戻りは鈍らせた。

瞬歩ダブルで一気に詰める。


て、もう戻すんか!

先端の重い槍と違って棍は自由自在だな。

まるで鞭みたいだ。


体重の載っていないダッシュからの斬り上げなので、あっさりと弾かれて距離をとられる。


マンガ知識レベルだけど、やっぱり棍は使い手によっては強い。

だけどもこちとらスキル持ちだっ

瞬歩と体捌き補正(大)はいい仕事してる。


態勢を戻してひと呼吸おいたのは見逃さないぜっ

たぶんコレ、このヒトのクセだな。


フェイント一回の瞬歩トリプル!

右側をすり抜けざまに左肩に担いだロングソードを袈裟に解き放つ。

咄嗟に上げた棍に阻まれるが、振り向きざまの二の太刀で棍をかち上げた。


かち上がった棍に引っ張られるようにダメ押しの瞬歩ダッシュ。

三の太刀は、勢いそのまま柄尻をガラ空きの脇に押し込む!


あ、やべ、ちょっと鈍い感覚。

脇腹を狙ったんだけど、ちょっと肋骨に当たったな。


なまじ腕力があったからだろうけど、棍から手が離れなかったのがキミの敗因だよ。

手が空けば、組みつくなりガードするなりの動きも取れたはず。

て、トールさん勝ち誇ってるけど司祭氏、吹き飛ばせず。。


その場に片膝ついてうずくまるだけか。。

瞬歩の勢いものせたし、結構渾身だったんだけどな。。。


「 !だ、大丈夫ですか!?」


咄嗟に口からは出るが、押し込んだ反動で身体は数歩バックさせる。

しぶとい魔物を相手にしていたトール氏に染み付いた骨髄反射だな。


数秒の悶絶のあと。

司祭の脇から淡い光が漏れて輝く。

【ヒール】の作用反応だ。

肋骨が折れてて自分でスキルをかけるとか、すごい精神力だな。トールさんには無理無理。


「 、ぐう、ぅ  参りました。。」


いや、喋れるんかい。

これでトールさんより耐久低いとか、どうなっとるねん。


「よもやあそこで柄当てが来るとは、、拙僧もまだまだ未熟者。。 」


「すみません、モロに入れちゃいましたね」


【ヒール】ですっかり元通りなのか、脇腹を擦りもせずに立ち上がるな。。

まあ、肩が少し上下してるから多少はダメージ通ってるんだろうけどさ。

体力A++のバケモノめぇ。


ウィオラさんがおっとり近づいてきて、さらに【ヒール】を上掛けする。

いーなー。

壁の上にいるヤジ馬の見物人どもからもため息が聞こえたような気がする。

いーなー。

トールさんも瞬歩連発で膝と太腿がカクカクしてるんやけど。。


「 いや、さすがにお強い。」


「しぶといだけですよ  、」


耐久B++だけだかんね。勝ってるの。


「 ほーーんと、トールさんてー、実はー、おつよかったんですねーーー。」


おお、巨乳シスタの熱いまなざし。

トールさん頑張った甲斐があったよ。ぐへへ。


「ジャスレ司祭はーー、王都では棒術師範もーーされている方なんですよーーー」


ぇ”。

うそーん。

そういう話はさ、先にしておいてよ。


「なんだトール。 お前ちゃんとやれば結構動けるじゃないか。   これなら来月の試験も大丈夫だな」


うげ、支部長まで見てたんかい。、

というかトール氏、【両手剣】スキルをLV17まで上げといて、あんまり評価されてなかったのか。

ホントにB級に上がりたくなかったんだな。。


タリスマン支部長、横で何かメモ書きしているライア嬢に小声で幾つか指示を出してるな。

なんだろ、、余計なことしないで欲しいなぁ。


ただでさえ昇級試験なんて厄介そうなイベントがたってるんだから、これ以上はお腹いっぱいよ?

トールさんは自分のペースでさ、転生ライフを楽しみたいのよ。。


運命神、見てるよな?

これ、あんたの(導き)なのかぁ?

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