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ゴブリン乱獲

オカッパ中学生冒険者のチャコさんとの模擬戦で敗れたトールさん。宣言どおりに晩ご飯を奢ることになったんだけどね。。


や、あのコ。ヤバいよね。

身体の体積以上の飲み食いが出来るとか、マンガかよって思ったね。


「食いだめするっスーーッ」


とか言ってさ。

あんだけ食って、なんであんなにチビなんだろ?

絶対、腹ん中が無限収納になっとるに違いない。

食堂の在庫全部食ってたもん。

いや、ほんとに全部だから。比喩じゃなく。





はい、そんな訳でね。

今日も元気にソロ活です。

手持ちのお金、スッカラカンになっちゃったからね。

雑多な背の高い樹木が鬱蒼と茂る【小鬼の森】にやって来ました。


いや、ホントにね。トール氏ってばガチのソロ勢だったのよ。

普通なら、ソロで【小鬼の森】に討伐に行くとかギルドに申請したら大目玉ですよ。

あぶねーもん。


【小鬼の森】

名前の通りゴブリンと呼ばれる小緑鬼が棲む森、というか山だ。

リオレの街から徒歩でほぼ1日。

まあ、トールさんの脚ならも少し早いけど、でもそれなりの距離だ。


奴らは異世界定番の魔物だが、お察しの通りリポップ頻度が高く、必ず群れを作る。

一般的にはクラン単位の数の冒険者で、しっかりと計画をたて、作戦を練って討伐にあたるべき相手なのよね。

なので、今回もあくまで外周部に限りの許可だ。


そう、【小鬼の森】は許可制なんよ。

群れを作り集団で行動する危険な魔物の巣窟は、冒険者ギルドや商業ギルドなんていうちゃんとした組織が計画的に管理しとかないと、危なくてかなわんというわけだ。

もちろん討伐にあたる冒険者の安全も考慮しなくちゃならんので、少なくともパーティー単位でないと許可は出ない。


それがさ。

トールさんには簡単に許可が出ちゃったのよね。

ソロなのに。。

合ロリ受付嬢のライアさん曰く「ほどほどにしておいてくださいね」だそうな。

トール氏、もしかしてゴブリンスレイヤー?


まあ、許可とか関係なく勝手に入ればええやん、とか思うでしょ?

これね、このテの管理してる魔物ってね。


許可証ないと魔石の換金できないんよね。


ゴブリンの魔石は単価が低いけど数が稼げるので、集中して狩ればそれなりの収入になる。

ましてやソロなら総取りだ。

トール氏、常習的に乱獲してたんだな。。。



で。

数刻ほど外周をウロウロしてた結果。



☆ゴブリンの魔石

☆等級 F

☆最低等級で含有魔素がわずか


↑↑↑これが4個



☆ゴブリンの魔石

☆等級 E

☆少し経験を積んだゴブリンの魔石


↑↑↑これが22個



☆ゴブリンの魔石

☆等級 D

☆経験が豊富なゴブリンの魔石


↑↑↑これが2個



もうね。作業。

これ、作業だわ。


ゴブリン見つける→【気化】→斬る→魔石回収


これの永久ループ。

ロングソード要らんもん。

木の棒で十分。ただ、【両手剣】スキルの威圧効果は役にたってる。ロングソード構えて睨むと、奴ら一瞬硬直するから【気化】がかけやすい。

ちなみに木の棒を両手で握っても【両手剣】は発動しなかった。訓練用の木剣は反応したから、どうやって判定してんのかね。


てかこれ、【気化】できる魔物ってさ、なんでもなんかな?

ドラゴンとかも出来ちゃったら、、いや、今は考えないようにしよう。。


ちなみにドロップ品は、ない。

このあたりは運次第だからなあ。

加護の実感は全く感じられないぞ?運命神。




そろそろ日が暮れるので、ギルドの野営地まで戻ってきた。

【無限収納】のおかげで剣以外は手ぶらなので、移動速度が速い。

【小鬼の森】からかなり離れているが、何とか陽のあるうちに辿り着いた。

一応、ココで今夜と明日の二晩を予定している。

【西の渓谷】近くの野営地と、ほぼ同じ造りで、魔物除けの結界付き。

今日は完ソロみたいだな。


【無限収納】からトール氏の背嚢を出す。

敷物を敷いて鍋とパンの包みを並べると、かすかにスープの良い香りが漂った。


スキル【無限収納】の時間経過。

検証の結果、収納時に時間経過有り無しを選択できることがわかった。

宿で作ってもらった出来立てスープを鍋ごと時間経過無しで収納したので、一日以上経った今でもホカホカだ。


暗くなってきたので、櫓の中央にある囲炉裏のようなファイヤーピットで焚き火を熾す。

ユラユラと揺れる炎を見ながらの美味しいスープと分厚い肉を挟んだパン。

完全にキャンプだな、コレ。

異世界キャンプ。

都会育ちのトールさんには、こーいうのでイイんだよな。


程よく便利で、程よく不便。

パチパチはぜる焚き火を前に、マントにくるまってのんびりと夜を過ごすのさ。







で、明けて朝。

とって返して【小鬼の森】。


朝から昼までで、昨日の分と合わせての成果は、


☆ゴブリンの魔石

☆等級 F

☆最低等級で含有魔素がわずか


↑↑↑これが32個



☆ゴブリンの魔石

☆等級 E

☆少し経験を積んだゴブリンの魔石


↑↑↑これが82個



☆ゴブリンの魔石

☆等級 D

☆経験が豊富なゴブリンの魔石


↑↑↑これが14個



これ、お幾らくらいになるんだろ。




で、これとは他に、更に小さなコロニーみたいなのも見つけたんだよな。

ざっと見ただけで30〜50匹のゴブリンが小さな沢沿いの平坦地に寄り集まっている。


粗末ではあるが大きな葉や枝を組み合わせて小屋のようなものも掛けてあったり、かまどのような物を作っていたりと、少し生活感のある空間を作り出していた。まあ、村だな。

トール記憶でゴブリンのコロニーについての知識はあったが、実物を見るとなかなか大したものだとも思う。


小緑鬼と書いてゴブリン。

確かに人型ではあるが、ぱっと見は緑色のチンパンジーだ。小さなツノがあるのと指先の爪が鋭く長いのと耳まで大きく裂けた口が、だいぶ魔物っぽい。

それ以外は、概ねチンパンジーだな。


そんなのがこんなヒトが築く村のようなコロニーを作り出しているのだから、うん、大したものだ。

グギャとかゲギョとかでどうやってコミュニケーションをとってるのかね。


まあ、えーか。


【無限収納】から、封印していた呪物ナイフを取り出して腰のベルトに差し込む。



☆魔凰女ステリアの魔石(復活中)

☆等級 S−

☆LV ???

☆無念の最期を遂げ、呪いを発動し終え役割を果たした魔王族の魔石

お主、非道いではないかっ 妾に贄を捧げるのではなかったのかえ!?



だってコイツ出しとくと、全部吸いとっちまうんだもんさ。

トールさんの商売上がったりだわ。

てか、【ステータス確認】では会話できるとかどーなっとんねん。

ちなみに、お前に捧げるとか一言も言っとらん。

拾ってもらった分際で、何様やと思とんねん。


とはいえ、このコロニーの分は、まあ全部吸わせてやろうかと思う。

たぶん、この数を買い取りに持ち込んだらライア嬢に怒られそうだし。。


さあ、パーティーの始まりだ!

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