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チャコット・ワラビー

昨日の夜のうちにアビイに貰ったパンを齧りながら、のんびり日向ぼっこ。


平和万歳。


熱いお茶とパンだけの質素な食事だけど、アウトドアで食べると不思議と何でも美味い。

今朝の激闘(笑)が遠い異世界の話のようだ。



☆トール・エアリス

☆種族 ヒューマン(男)20才

☆職業 冒険者(ランクC)

☆体力 B−

☆魔力 C−

☆耐久 B++

☆敏捷 B

☆知性 A−

☆運勢 B−

☆加護 運命神の導き

☆所持スキル 【両手剣】【気化】【ステータス確認】【異世界知識】【無限収納】



まじまじ見ると、トールさんのステータスてスキルと加護以外は、、まあ中の上て感じだよな。

The【器用貧乏の万年中級冒険者】。


☆【両手剣】

☆等級 B

☆LV 17

☆両手で剣を扱う時に常時発動

重量軽減(小)・体力補正(大)・体捌き補正(大)・威圧効果・瞬歩


トール氏に元からあったスキルだけに、よく使い込まれているな。

片手で持つとめちゃくちゃ重いロングソードが左手を添えただけでスッと軽くなるのが何気にスゴい。

剣術なんてマンガ知識くらいしかないトールさんでもリザードマンを2撃で屠らせてくれる体捌き補正も優秀だ。

瞬歩ってあれかな、構えから剣の重さと重心移動で一気に間合いを詰めるやつ。

リザードマン戦でもあそこまではよかったんだよな。


あ、そうか。

インパクト寸前で左手を抜けば、剣の重さも加わるのか。

そこらへん、たぶんトール氏は無意識でやってたんだろうな。

スキルも使う工夫が必要ってことだ。


よし、明日は初撃で首落としてやる。




朝早かったので昼寝とかしてのんびり過ごす。

リベンジは、明日ね。


そうこうしているうちに陽が傾いてきた頃。

野営地の高台の下の方から人の喋り声などの気配がしてきた。


「 おー、トールさん、ちス、ちーースッ!」




☆チャコット・ワラビー

☆種族 ヒューマン(女)18才

☆職業 冒険者(ランクC)

☆体力 B

☆魔力 B−

☆耐久 C−

☆敏捷 A−−

☆知性 C+

☆運勢 C−

☆加護 ―――

☆所持スキル 【短剣】



甲高くて大きな声でこちらに駆け寄ってくるのは、同じリオレ冒険者ギルド所属の後輩。

通称、チャコ。

小柄な身体に赤茶色の髪をオカッパに揃えて、申し訳程度の軽革のアーマーを装備した斥候職の冒険者だ。

この軽いノリの挨拶からも分かるとおりの陽キャで、トールさんと違ってちゃんとしたクランに所属している。


やや遅れて、彼女の後ろからはプレートを着込んだ対照的な大柄の女性と、やたら露出の多めの服装で目のやり場に困る痴女の2人。




☆ナイーユ・ディ・カミーユ

☆種族 ドワルブ(女)42才

☆職業 冒険者(ランクD)

☆体力 A−

☆魔力 C−

☆耐久 B+++

☆敏捷 D−−

☆知性 A

☆運勢 C−

☆加護 ―――

☆所持スキル 【補修鍛冶】



☆ブルーダ・イオイヤ

☆種族 ヒューマン(女)19才

☆職業 冒険者(ランクC)

☆体力 C−

☆魔力 A−

☆耐久 C−−

☆敏捷 C

☆知性 A−

☆運勢 B++

☆加護 ―――

☆所持スキル 【魔力操作】




彼ら3人はみな女性だけの冒険者クラン【神樹の集い】の所属で、この3人はほぼいつもの固定メンバーだ。

クランとは、まあ考え方なんかが似通った冒険者パーティーの集まりみたいなもんだな。

資金や資材の調達や対外交渉なんかは、小さなパーティーでやるより効率がいいから集まるわけだ。


ちなみに【神樹の集い】は、【鎚の響き】と並ぶリオレの3大クランのひとつな。


「この荷物は、お前らだったのか。」


朝にはなかったデポの荷物。

チャコは櫓の奥に寄せていた荷物に直行すると、自分の背嚢をゴソゴソして大きな布袋を取り出した。


「やーーー、ハラ減ったッすーーー!」


言い終わらないうちに袋から棒状の携帯食を両手に持って齧りつく。

あれ、結構固いんだけどな。

まるでスナック菓子みたいにガジガジと噛み砕いては喉の中へと流し込んでいく。

小さくて平べったい身体のクセに、コイツはアホみたいに食べるし、呑む。


絶対ハラの中に変な虫とか飼ってんだな。


「 トール、なんか久しぶりだな?」


ドワルブ女子のカミーユさん。

ドスンっと床面に下ろしたタワーシールドは、たぶんトールさんより重いんじゃないかな。

【鎚の響き】のデシニアさんと同じくらいの体格で、豊満なおっぱいがチャームポイントのピチピチギャルだ。

42才だけど、おばちゃんじゃないぞ。ピチピチギャルだ。


「デシニアさんトコと護衛依頼に出てたからな」


「ウフフ、童貞のまま死んじゃったのかと思ってたわ」


カミーユさんの隣でシナシナしてるのが、魔法職のブルーダ。


でっけー胸はチューブブラみたいなので隠してるけど、腰なんか丸見え。お尻なんかフンドシみたいな超ハイレグのちっさいパンツ。

で、肩からゆったりしたストールみたいなのをタスキに掛けて、なんとなーく全体をいい感じに隠してる。見えそで見えない絶妙露出。

ナデ⦿アとかなら褐色肌で健康健全ちっくなんだろうけど、コイツ黒髪長くて肌も真っ白。

エロしか無い。

まるでひと昔前の特殊浴場嬢だ。


てか、うるせー童貞なのはトール氏で、トールさんはアレもんでコレもんなんだよ。


荒事の多い冒険者の出で立ちとしては、あり得ない服装だが、実は魔法職の場合はあるあるだ。

総じて魔力が多い魔法職は、膨大な魔力が体内に蓄積すると酔っぱらったような障害が起きる。

余剰魔力を常に放出しておく必要があり、熱として放出している者が多いのだ。

水とか土とか放出してたら、周りに迷惑だもんな。


なので、日頃も薄着にしておく必要がある。

まあ、ブルーダの場合はただの痴女でもあるけどな。


「 いつでもおネエさんが、シテあげるわよ?」


お前の場合は洒落になんないんだよっ。

R指定になっちゃうだろーが。


「 、ハイハイ、また今度で頼むよ」


隣でカミーユさんが耳まで真っ赤にしてハラハラしてるけど、こーいう輩は、てきとーにあしらうのが一番。

え、なにカミーユさんギャップ萌で可愛いな。


そそくさと自分の荷物をまとめて、背嚢へ押し込む。

狭い櫓だ。冒険者とはいえ女子3人の隣でザコ寝もしんどいからな。

入り口の軒の方に移動、移動、と。



同じレベルの冒険者のステータス。

パワー耐久型の盾職カミーユさんと、前衛魔法職のブルーダと、この二人は完全にトールさんとはタイプが違うからあんまり参考にならん。

やっぱ斥候職のチャコがサンプルになるな。


万能前衛タイプのトールさんと比べると男女差を差っ引いても、まあ出るとこへっこむとこあって、、こんなもんだな。

サンプル数がまだまだ少ないけれど、彼女のステータスを見る限り、トールさんのがランク的にまあ平均値くらいなのだろうな。


スキルは、ちょっとアレだけど。。


「トールさん、【西の渓谷】ッスか?」


わざわざ距離を置くために、櫓の軒に移動してきたのにチャコがいつの間にか隣に来てちょこんと座る。

器用に喋りながらも、携帯食を咀嚼してる。

もちろん両手には、おかわり携帯食バーを持って。

よく食うなあ。ちっこいのに。


「ああ、なんか加護がついたらしくてな。確認がてら様子見。」


「 、うえっッ!? 加護ついたんスかっ?」


おお、あれだ。

咀嚼中の携帯食が飛んでくるから、食うか喋るかどっちかにしような。


「よくわからんうちについてた。 ほれ」


首から下げた【教会の護珠」を外して、目の前でプラプラさせてやる。

何らかの加護を持つものが手にすると淡い光を灯す不思議な護珠が揺れると、それに合わせてチャコの瞳も揺れる。お口のモグモグは、止まらない。

なんだこの小動物。


「 へーーー、いーなー。自分も欲しいっス」


まあ、冒険者にとっては特典ありがたいからな。

巨乳修道士のウィオラさんも言ってたけど、加護というものは、まだよく解明されていないものだそうで、ほとんどのものはプラスに働くが中には呪いのような効果を与えるものもあるらしい。


「まあ、俺の加護は、効果はよくわからんモノらしいけどな」


実際、ホントによく分からん加護だけど、こういうタイプの加護もあるらしい。



☆運命神の導き

☆LV ―――

☆異世界人特有の導き系加護  効果は運勢+補正と、快適異世界ライフのグッドナビゲーション。

とはいえ、何でも運頼みの異世界転生も何だし、ほどほどにしとくからね♪



まあ、運がちょっと良くなる、程度かね。

てかアイツのコメントの♪が地味にイラッとくる。

いつかまた会えたら、、いやまあ、いーわ。

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