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遺跡探索2 這いずり回る冒険者  作者: 弓納持水面


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42/42

三つ

ペプシ視点です。

「船が出るぞ!」


 ロープを持った水夫が忙しそうにしているので、私達[鋼鉄の鍋]は甲板の端の方で固まっていました。木の軋む音がして船がゆっくりと動き出します。


 [鋼鉄の鍋]は春を待たず、聖王国に向かう事にしました。理由は三つ。


 私は17の理由が書いてある日誌を開けます。


☆☆☆


至高神神殿の方へ


この日誌の原本を持ち訪れる者がいたら何者であっても、最後に記入した日付から七年が過ぎていない限り、ロイ家名義の預金をお渡し下さい。


我ら兄妹には不要になりましたので。


☆☆☆


 [星明かり]の日誌にあったロイ家の事を17が調べたところ、ロイ家は聖王国の子爵家だったが政争に敗れ取り潰された事が分かりました。

そしてその資産が莫大であった事も。


「思ったより、残ってるんじゃない?」

17以外は懐疑的でしたが、これが理由の一です。



 次の理由は信濃の理由。信濃への追手が再び現れた事です。


 信濃はリザードマン鍛冶で[上弦][下弦]の拵えを整えたそうですが、その事が何故か漏れてしまったそうなのです。


「[上弦][下弦]を持つ者が[剣聖]」

「双月流三代目[剣聖]は竜人の女剣士」


 ハルピアにその噂が野火の様に広まり、再び追手が現れました。

ほとぼりを冷ますまで、ハルピアを離れたいのが理由の二です。



 そして最後が私の理由。


 これは申し分ない理由なのですが、ディッツさんの言う無駄。聖王国の大聖堂が見たいのです。


 私は大地母神の天啓を受けた身ではありますが、至高神信徒なら、聖王国の大聖堂は生涯一度は巡礼すべきと聞いています。


「帆を張れ!」

水夫頭が声を張り上げます。


船が海上を滑る様に進み始めました。

遺跡探索2は、これにて完結です。

遺跡探索のリベンジはならずも、RPG風に底辺冒険者が這いずりまわる様子が書けたかなと思います。

感想や☆をよろしければお願いいたします。

私の黒歴史がまた1ページ。

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