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6.色ボケ呼ばわりは納得できない!

登場人物


メポリー姫 魔法立国グリンダムヴァルドの正統後継者。赤い髪で気性が荒い


ミラ   魔導師。ギルー25世からメポリー姫のおそば付き兼監視役に任命される。青い髪でボブカット


早河義之 陰キャ高校生。魔法立国グリンダムヴァルドの救世主と期待?されている。

「い、色ボケ・・とは・・いくらなんでも・・」

(同級生を尾行したり・・キモいと言われれば確かにそうだが・・でも、往来の真ん中でさすがに人聞き悪い・・)

 早河は周りを見た。

 不思議なことに商店街を行くオバちゃん達の視線は彼にだけ注いでいる。

(ちょっと皆さん!この娘らこんな卑猥な恰好してるんっスよ!年長者らしくガツンと言ってやって!)


「へへへ」


 青髪が小馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。


「な、なにかおかしいコトでも・・」


 そう口答えする早河の声は悲しくなるくらい小さかった。


「他の連中にはアタシらの姿なんか見えてないんだってば」


 青髪の薄ら笑いはとまらない。


「見、見えてない?」

「そう」

「ま、マジなの?」

「マジもマジ」

「それじゃあ、僕は・・傍から見れば・・」

(公共の場でずっと独り言いってる・・まるであ、アタ)


「そう。君らの世界で言うところのアタオカそのものね」

「君らの世界?」

「そう。君たちと住む世界が違うのよね」


(まあ、それはいまでの経緯からすればなんとなく理解できます──ってえぇ?なにそれ!?)

 と、時間差で驚く早河。


「どっちにしろ──」


 赤髪の女の子は腰に手をあてふんぞり返った。

 巨きな胸がビキニからはみでそうだ。なんというけしからん仕草。

(こっちは思春期真っ盛りなんだぞ・・身体の一部に血流が・・)


「ど、どっちにしろって?」


 前屈みのみっともない姿勢のまま、オウム返しで早河は訊ねた。


「他あたるんでキサマに用はないってことで」

「あ、アっつー!」


 凄まじい声で青髪が絶叫した。


「・・・」


 早河は呆気にとられた。



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