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未知なる存在と夢

第二部分です。読んでない方はぜひ第一部分から読んでみてください。

いつのまにかバスは出発していた。どうやら本当に北海道へ向かうらしい。俺の記憶だと確かに横浜あたりに行ったはずだが。うーんそこだけ何か引っかかるな。と少し考えていると、「どしたの桜乃?難しい顔して。」と晴也が言った。「いや、悪い。ちょっと考え事してただけだ。」「どーせ大した事考えてないだろ笑」「その通り笑笑」こんな感じで会話してると本当に晴也達と会話してるみたいだ。そうこうしてると少し眠たくなってきた。実際、黒はもう寝てるし。俺も一休みするか。



ふわぁ。眠いな。今はどの辺なんだろう。辺りを見回す。あれ?ここ俺の部屋だ。チャーハンの皿もある。しばらく皿を見つめる。これは妙にリアルな夢を見ていたってことだな。そういうことだな。すごい鮮明に覚えている。変なの。とりあえずスマホを開く。するとホーム画面に[君にはやりたい事はあるか]この一文が表示されていた。は?何だこれ。こんなの設定してないぞ。すると一件のメールが来てることに気づく。


[君にはやりたい事はあるか。何でもいい。金が欲しいとか、可愛い女の子と付き合いたいとか。まぁないだろうな。目標なんて君にはないだろう。そんな君に1つやってもらいたい事がある。詳しくは言えないが、簡単に言えば「過去を変える」それだけだ。簡単だろう?どんな過去を変えるかは君次第だ。ヒントは「君の記憶と大切な存在」だ。このヒントは忘れるな。ちなみに拒否権はない。あと時間もあまりないんだ。では、何か聞きたかったら下にあるURLを押してそこにある空欄に書いてくれ。]


誰がこんなこと書いたんだ。なんか腹立つ文だし。俺を知っているような口ぶりだ。目標の一つや二つ俺にだって…ないな。目標ないのか俺は。悲しい現実だ。というか[過去を変える]?何を言ってるんだこいつは。無理に決まってるだろ。ヒントは[君の記憶と大切な存在]か。全く見当もつかない。拒否権ないとか書いてあるし。とりあえず聞きたいこと書くか。どうせ暇だしな。こうして俺は聞きたいことを書いた。


『とりあえず目的は何だ。イタズラか?金か?俺は金は少ない方だと思うから他を当てにした方が稼げるぞ。イタズラならやめてくれ。一応真面目なことを聞くと、過去を変えるとは具体的にどうやってやるんだ?その文だけじゃ頭おかしいことしか分からない。もっと具体的なことを教えてくれ。目的とかもだな。後は…俺の記憶と大切な存在だが、それが何になるって言うんだ。以上。』


送ったらすぐに返事が来た。こいつずっと見張ってたのか。てかどんだけ早く打ったら返事なんて書けるんだ。中身は、


[具体的な方法も君の記憶にあるだろうな。ヒントが何になるかってのは今は知らなくて良いよ。目的はまだ言えない。君より僕に関わることの方が多いからね。まぁそのうち分かるよ。]


結構丁寧に教えてくれるんだな。もっとひどい返事かと思っていた。僕ってことは相手は男か。いや、僕っ子かもしれないけど。俺の記憶?どーいうことだ。過去を変える…記憶……。俺の過去を変えるのか?なぜだ。仮にそうだとしてそれをして何の意味がある。聞くか。

『俺の過去を変えるのか?』


[それもアリだな。]


『他人でも良いのか?』


[それもアリだな]


うーん…過去ならなんでもいい感じか。じゃあ次は、


『過去を変えて俺にメリットはあるか?』


[ある。僕の方がメリットはあるかもだけどね。]


『過去を変えたらどんな影響があるんだ。』


[それ以降の全てに影響するよ。内容は変えたことによるね。]


それ以降の全て…か。なんか怖い言葉だな。まるで全部俺が決めれるみたいだ。どうしたものか。悩んでいると、


[時間ないんで、今すぐ過去を変えに行きましょ。ちなみに過去に行く方法は大好きなものに触れて寝る。それだけ。体験したことあるでしょ?記憶にあるよって言ったのに気づかないなんて。情けないなぁ君は。じゃあ健闘を祈るよ。]


腹立つ。心底腹立つ。大好きなものに触れて寝る。体験………あ!あの夢か。てことはチャーハン食って寝るってことか。よくわからんがやるか。ていうことはもう一回あの夢を見れるってことか。少し楽しみな気持ちもあるな。俺はもう一度チャーハンを作って少し食べてベッドで横になった。


ご覧いただきありがとうございました。

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