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雨の音

作者: 鴨ことは

 目覚まし時計の音がする。

 なんだか空気がジメッとしていて、いい目覚めじゃない⋯⋯。


 それでも今日は仕事。


 なんとか布団から這い出て、ひとつ伸びをする。そして顔を洗いに行く。


 蛇口をひねると水が出て、それを掬う。冷たい。

 濡れた顔をタオルで拭く。

 ようやく目が覚めて頭が冴えてきた。


 さて、朝食の準備だ。


 レシピはいつもと同じ。トーストとハムエッグ。包丁を使わないから楽。


 フライパンに油を敷いてハムを焼く、そのあと卵を割り入れ、少しだけ蒸して火を止める。

 トースターはもうセット済み。あと一分。


 待つだけ。少し、ぼーっとする。

 静かな朝の時間。静かすぎる空間。時が止まったように感じる。


 トースターの音が響く。

 そこで、ようやくもう一つの音に気がつく。

 それは窓の外。


「あ⋯⋯。今日、雨なんだ」


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