第一部 ニートな俺たち 第7話. 僕が目指していたものは何だったか?とあるゲーマーの一人語り2
お久しぶりです。桜兎の梅花です。久々に小説更新しました...。不定期に書いていくんで、それでも、この小説を読んでいただいていてる方々、ありがとうございます。
まだ、慣れてない部分が多く、書けるペースも大幅に空いてしまいましたが、どうか、これからもよろしくお願いいたします。
........夢を見た....。久しぶりにクソみたいな夢だった。こんなクソみたい夢を見たのはいつぶりだろうか...?
僕はそう思い、布団の中で体勢を変えて、寝返りし、左側に体勢を変えて、自分の目の前に自身の右腕を曲げて上腕二頭筋の甲部分を見つめて、あの言葉を唱えた。
「......“身体魔術通信網・認証、起動..。デバイス・オープン”。」
...身体になにか熱いナニかが身体中にある全身の血管に巡っていく.....。そして右腕の上腕二頭筋の甲部分にそのナニカが収束し、.....やがて、青白い温かな光が中心付近に生じて、頭に聞き覚えのある機械音の混じった女性声のアナウンス音が聞こえてきた.....。
「“....認証を完了、本人の身体魔術ネットワーク網と確認...、接続先ネットワーク頭部、頸部、胸部、腹部、背部、上肢、下肢などの肉体部位に損傷または欠陥はなし....。生命活動に必要な臓器にもダメージ、損傷などの異常は見られません....。”」
そのまま、青白い光は丸く光ってから四角い板みたいなものが私の目の前に現れて、その板から多くの英数字の文字情報、円グラフ、棒グラフの表示が現れた....。
その青白い板には自身の身体の健康状態について様々なことが記録されており、中にはハート型をした赤色の図形が自身の脈拍数を測定したり出来る魔術ネットを用いた心拍測定図などが映し出されている。
...その下には脳の断面図が現れ、その大部分を占める大脳あたりに四角く小さい破片みたいなものが埋まっているのがよく見える....。
これが今現在、僕の脳内にある、電脳世界へ行く鍵ともなり、この現実世界で僕の生命活動を計測していたり、この国中に住んでいる国民を管理するために作られた“大和帝国電脳管理式・仮想現実拡張型マジックマイクロチップ”だ.....。
.......ほとんどの国民がこのマイクロチップを脳内に持っていると言われてはいるが、実際はそうではなく、それは、この国の一部の国民....、富裕層向けのマイクロチップとなっている....。
...だが、一般人....、いや、魔術が使用できない人たちは、そのほとんどがこの下町である4級市民地区に住んでいる....。
その人達は、このような健康診断がすぐできる機能があるようなマイクロチップを脳内に埋め込まれてはいない....、というよりは、埋め込まれなくても....、人間が管理出来る社会になってしまったため、政府は、このようなほとんどの人たちには脳内にチップを埋め込まずに、身体に埋め込まれたチップで人を管理している。
また、この世界のネットワークですら、世界中にいる一部の富裕層専用のサーバーが存在し、一部の富裕層である支配出来る政治家、大金を持った魔術師の家系、宗教家、その他もろもろの社長などの金持ち層にほとんどの一般人が管理されている、という現状だ....。
....ほとんどの国民は、この層に搾取されて生活している状態であり、生活苦に悩まされる国民も多く、大和帝国の社会問題にすら上がっているテーマともなっている...。
しかし、現状、いまだに3030年で歴史上の中で消え去った社会制度である生活支援やボランティア団体は復活したものの、その数はほとんど富裕層で成り立っており、その富で生活支援するお金はほとんどの国民には出回らず、どこかの組の構成員や2級市民地区、3級市民地区の各地区の市長にしか出回らない....。
4級市民地区、スラム層の5級市民地区などもっての外らしい。ちなみに今私が住んでいるところは4級市民地区と5級市民地区の間あたりで、よく5級市民地区の人達を見かけることや話したこともあるが、そのほとんどが浮浪者だったり、マフィア構成員だったり、運び屋だったり、とかなり危ない職業に勤めている感じだった。
また、ここでは、ここに住んでいる同居人の職業がそういう5級市民地区の職業案内、物々交換所みたいなのをやっており、よくスラムの子供たちも食べ物や生活必需品をもらうために物々交換とかしたりするが、ほとんど持ってくる品々が壊れた電化製品から取り出した銅線や金の部品、電気回路の部品、魔獣の身体の部位など、様々なものを取引し、それに応じて、その物品に見合うお金を仮想通貨管理システム“オモヒカネ”が管理し、国民の生活を管理し、国民全員のお金に関するデーターを持ったシステムであり、そのシステムを持つ大和帝国では円単位で引き渡している...。
一応、スラム層の人たちも政府に強制的にマイクロチップを入れられているため、金利管理システムにその個体番号と共に登録され、そのマイクロチップのメモリーシステムにお金が溜まっていく仕組みとなっており、どの国民もお金をこの身体内にあるマイクロチップにある金利支払いシステム“ヤタカラス”で支払っている。
この国では、ほとんどの“人類管理思考型人工知能システム”に、八百万の神々(やおろずのかみがみ)の名が入るが、これは宗教も多く絡んでくるため、ここでは置いておく...。
...その仕組みを作った権力者たちが、このシステムを作製したというわけだ....。もちろん、“妖”や“幻獣族”の方々も絡んでいるから、かなりシステムが多い気がする....。
5級市民地区には、そのほとんどがスラム層の方々で編成されているが、ここでは“取引屋”としての商いを行っているためか、やたら感謝されることが多い....。
まあ、ここの同居人の趣味で、たまにシャワールームとかを設営しにいったり、仮想通貨管理システムから生活必需品の補助金とかを使って、いろいろとサービスやっているのが原因だと思われる....。
...ともかく、私は今の生活状況に満足している。この状況でなければ、今頃、私は完全に野垂れ死んでたと思うし、なにより、ここで優しい人たちに拾われたことが、なによりの救いだ...。
閑話休題....。
しかし、まあ、何と言ったらいいのかが思いつかないが、私、暁 桃実こと、城嶋 桃実は今日も平穏な日々を過ごしている......。
ああ、幸せだ.....。どうか....、どうか、こんな日が...、長く続きますように....。そうでなければ私は.....。
“この生活自体壊したくてゾクゾクしちゃいそう.....!!”
・1章登場キャラ紹介
城嶋 桃実
旧姓 暁桃実、年齢は20代越えしているネトゲ大好きウーマン、性格は一言で言えば、良くも悪くも面倒な女性、大体、人の言うことを聞かずに行動することが多く、ときおり危ない発現が口に出ることも少なくない。
過去に傷害事件紛いのことも起こしたこともあるせいか、滅多に人とは接触する事と人を心から信頼することを避けている。しかし、自身が認めた家族と呼べるべき存在である城嶋家の人たちとその関係者は別で、打って変わって、友好的に接することが多い。
また、自身の家族または自身が認めた者に対しても例外なく、友好的に接していく面を見せる。
本来、呪術師の家系に生まれた彼女であったが、生まれた直後に当時の当主に用済み扱いされた彼女は、とある孤児院に預けられた過去を持つが、その過去は自身の記憶改竄により、記憶を思い出さないようにフタをしている。
好きなもの:スナック菓子類全般、麻婆豆腐
嫌いなもの:酢の物、自分を認めてくれない人たち、見下す人