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拝啓、この終末世界のあなたへ....。元気でやっていますか?やってたら返事してもらってもいいですか?  作者: 桜兎の梅花
第一部 ニートな俺たち~家を追い出される編~
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第一部 ニートな俺たち 第5話 腰痛、首コリ、肩コリが激しくて泣いちゃうよ、の段

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あなたは“はい”を選びました。それでは、とある男の記録をご覧ください...。


「...クソッ!!!なんでえッッ...‼俺だけが、こんな目にっっっ...!!ウッ、ウッッ...!!!

 ...グッスッッ...!!」


とある某都3区〇×町のほのぼの公園というふざけた名前の公園にその男はベンチに座って泣いていた。


その男はやや太り気味で身長は平均より低く、145㎝といったところで、体重は85kgでお腹はだいぶ出ている。また、男が着用しているスーツはネクタイともどもしわしわで全体的にくたびれたような見た目をしており、全体的にくたびれている印象を持つ。次にその下に着こんでいるワイシャツでは右下半分に大きな茶色い液体をかけられてついてしまったシミが目立ち、男が持っているスーツケースは全体的に泥が付着しており、中身が無事かどうかは不明だが、この男の身に予期せぬ何かが起こったことは確かなように見える。


「.....落ち込んでいている暇はない...、顔を洗って気分転換でもするか...。」


そして、男は公園付近のトイレに足を運んだ。

男はトイレに入るや否やその足取りは洗面台に向け、足を進めていき、洗面台前にある鏡に写る自身を見て、一言ぼそりと呟いた。


「...はぁっ...、随分と老け込んだようだな...、俺は...。」


そこには頭にある髪が随分と後退し、顔がよくいる中年の顔つきではなく、60代に近い顔つきになり、顔の皺が多くその髪色も白髪で、ところどころ実年齢より目立っている自分が立っていた...。

今、ガチ泣きしたあたりなので、涙の後が残ってはいるが険しい表情をしていて、目の下には大きな黒い隈が黒ぶちの四角い眼鏡の下に見える。


...残業2日連続請負ってで徹夜して仕事したのに、今日の朝早くになってお前クビと唐突に言われて、頭の処理が追い付かないまま、会社を追い出されたため、今になって大きな喪失感、自分の価値観、自分の尊厳、自分の大切なものを一気に奪われた気分に陥り、泣いていたところだ。しかも、勤め先である会社から退職金も最後日の給料も出なかったため、生活するのが厳しく、ホームレス直通行きだ...。


このところ、ニュースや新聞で人工知能都市の完成まであとわずかと書いてあったが、最近の技術はすごくて俺たち庶民が置いてきぼりにされている状況にあるとおもっているのは俺だけだろうか?

...最近では、神話級遺物“人類拡張管理AIシステム技術”の解析が進んだおかげで今の会社管理の構造の基盤がしっかりとしているのは確かだが、そのAI技術により、技術が発展し、ほとんどの仕事がなく、コンビニでも人工知能が店員代わりになって働いている状況だから、求人すら応募されない現状だ...。


工場ですら、もう人工知能が社長代わりになって製品を生産しており、人間はもう必要ないと言われたもんだろう、という空気を醸し出して、口論になり、スペアに変えられてしまった多数の大企業社長の事件も記憶に新しい。


...私が新人だった頃に上司に聞いた話だと、


“私達の親の世代にはAIに産業がすべて乗っ取られて以来、ここでは、AI.vs.人類という大災害が起こったあと、一人の男が一つの人工知能式人類管理システムを作り出してから、人類のより良好な未来を作り出すために、当時の日本と呼ばれた国で人類を支配し、絶滅に追いやろうとしていた旧人工知能式人類管理システム“アラヤ”を打ち滅ぼし、今の人工知能式人類管理システムである多量生産型“大和の神々”で今の社会の経済を回している...。


  しかし、俺たち人は間違いを犯す生き物だ...。


その間違いを"大和の神々”は上手く利用し、なんとか今まで、共存はし続けてきてはいるが、人間よりも、思考能力、計算能力等々、人工知能のほうが断然、高くなっちまっているために、人類は人工知能のごきげんとりになっちまった...。


まあ、いまの時代と変わりなく、俺たちは人工知能に家畜として管理されていることはなくなったものの、俺たち庶民にとってみれば、人権侵害を訴えても、全然聞かない相手だし、人類選民とか平気で行うから、多少の人権、生存権は認められたものの、庶民からして見れば、そんなものにまた管理される未来が嫌で当時は阿鼻叫喚もので抗議運動が起きたりもした。


まあ、しかしだ。結局人類は人工知能に頼るしか術がないのを悟り、その管理されることを受け入れることしか出来なかった。


確かにお前の言った通り、今この瞬間にも人工知能からして見れば、ただの道具にしかすぎない。 私達が作っているものは人類にとって扱いの難しいものとなろう...。しかしだ。

私達は人として役立つものを作っている...、社の理念ではな。


便利だし、なんにでも利用できるものを作れば、人に役立つのだからいいのだと俺は思うぜ。

例えば、デバイスシステムだ。これを人工知能が使えば、たちまちと今の社会構造が人工知能の理想の通りに変化が起きるだろうよ。でも、これしか今の我々が生きる方法としてこれしかないし、他に生きていく方法すら生み出せない俺たちが出来ることと言ってもこれくらいだ...。まあ、人間にも言えたことだしな。これ。


えっっ...、じゃあ、なんのために俺たちは生きてこんな仕事をやらされているかだって?

そんなものは決まっているだろう?


生きるためだよ!!!俺たちはただただ自分が死にたくないし、殺されたくないし、被害を受けたくない、誰よりも幸福になりたい、自由に生きたい、何かを残したい、欲望の赴くままに生きてみたいからこそ、生きているんだよ。そのためには金が必要なんだ...!!!

地位も、名誉も、経験、教育、スキル、家族、自由な時間すら手に入れるのにも金がいるんだよ...‼!!


だから、俺たちは働いているんだ...。こんな仕事をしながらも誰かの役に立つために働いている。

もしかしたら、誰の役にも立たないかもしれないが、とにかく、幸せになりたいから働くんだ...!!!


生きている実感を味わいたいがために働いているんだ。

今のお前には金持ちに嫉妬しとるようだが、いつか悟っちまう時がくるさ。才能の差と、その経歴とで頑張ってきたのに、いままで積み上げてきたキャリアが崩れる瞬間をな。ああ...、そうそう、後でこの書類やっとけよな...。じゃあな~~~。”


今思えば、変な上司だが、なぜか昔の上司が言っていた言葉が俺の脳裏に走る。


...俺には血のつながった家族がいない。いたとしても、実親はとっくの昔に家を出ていったきり帰ってこない。今では口の悪い婆と寝たきりの爺と年下の妹と年上の兄が俺の家族だ。


俺が仕事をやめるまで、おれのアパートに居座り続け、家賃は払ってくれたが、婆はカツアゲ、詐欺した金で飯を食っていたし、爺も昔は金持ちの家に忍び込み、リーマンやりながら、人工知能システムのなかにある部品、セキュリティシステムの部品を盗んできては、今通販で大人気のOkamabatoで売りさばき、なんとか生活費稼いできたぐらいだ。


...ここの街は不安定だ。強盗が出没するのは当たり前、金目当ての殺人も日常茶飯事に起きている。もちろんこれはこの街に言えたものではなく、全国各地で起きている社会現象だ。今の時代も昔の時代も不安定だ、というところだろう。


...今の時代、金持ちしか子供が作れない現状だ、仮に庶民が子供を作るとなると、育児税というので搾り取られる現状であり、むやみやたらに子供が作れない社会になっている。もちろん結婚にも費用が大きくかかり、安いもので100億円ほどする。庶民には払えない金額設定となっている。


たとえ、庶民がその金額を持ってきたとしても結婚式会場から嫌がらせ、最悪、新郎新婦が誘拐されて、実験道具や金持ちのおもちゃ、または人工知能の身体のスペアとして扱われるもんだから、むやみやたらと結婚は出来ない。恋をすることすら許されないらしい。


そんな政府に反対する勢力もいるにはいるし、数は多いが、いまだに何にも進展がなく、ジレンマを抱えている状況となっている。“人工知能を殺すウイルス”も一時期ははやり、大災害を引き起こしたが、それも人工知能によって鎮圧された。


だから、庶民は結婚するにしろ、恋をするにしろ、付き合うにしろこの監視社会では厳しく、あったとしても、とある宗教団体から有料で受けられる“結婚儀式の誓約”でしか誓えなければ許されない状況となっているため、恋心もったやつは、その儀式を終わらせており、他にも、そのまま、恋心を抱え込み、墓場に持っていくという方法で己が生を貫く猛者もいるほどだ。


また、この世界には魔術師というのも存在し、人外、妖怪的な存在もいるため、そこの対策も人類は必要となっている。俺たち庶民でも魔術師、妖怪、神話生物くらい常識的に知っている。


前の人工知能の置き土産である、その“旧人工知能神話生命体”というわけわかんないものもいるため、何の力も持たない庶民は気を付けなければならない要注意事項だ。それにより、ごくまれにだが、大災害が起きることもある。...実際、出張に行った同僚数名がソイツに出くわしてしまい、全員喰われてしまった、と報告で聞いているため、かなり動揺したのを覚えている。


しかも、この街から出た昔、日本と呼ばれていたころに関西地方があった場所をまとめて“古き大和神話地帯”と呼ばれているところに向かうときだけ、それが起こるから、会社では辞職者が多く出る者の、そいつ等は全員、更生施設に全員連れ込まれ、実験動物として扱われる、という現状だ。


だから、上司の命令は基本下っ端は無視できない現状であり、どんな状況でも対応するように言われているため、もう救いはない状況となっている...。


...だからか知らんが、約100年前くらいから、“古き大和神話地帯”を超えた先にある“極楽郷”という場所を見つけるために、ここから逃げ出す奴らは後を絶たない...。

また、昔、日本で東京23区と呼ばれた場所が魔術師の学園都市になっていて、魔術師以外は入れず、庶民はそこで実験動物として使われるという噂も聞いたことがある。さらに東北・北陸地方があった場所では、“暗黒地帯”と呼ばれている。いわば、未踏地帯といったところだ。ここは危険だが、求人は多くあり、開発計画を開始し始めているらしいが人手不足で人手が今にも足りず、困っている状況であるらしい。


....このご時世に求人があるのはいいことだが、さすがにそこには行きたくない、と俺は思った。

しかし、金がない俺はどうしようもなく、そのほかの職業に就職するといっても、分からないため、ひとまず求人を見ることにした。


“お仕事でお悩みのア・ナ・タ♥

給料が良く、組織的にも思いやりのある、人間関係が複雑じゃないところに行きたい...、その悩み

私達、クローズ・オープンハンド社が叶えましょう!!!!

主に消防隊員や借金を取り立てる組の自警団、宗教法人の住職に弟子入り、パチンコ店員、工場の修理屋さん、料理研究家、研究職弟子などなど...、なんでもござれ!!!

さあ、就職に困ったアナタはここにアクセスです!!!

http:×××××@close.open.××

注意:対象年齢は20~40代の方で、よろしくね~~♪”


...求人にはいろいろあるが、ここも50代のおっさんを雇ってくれる企業も法人もない...。

もう、13社歩いて、求人表を見てみたがなく、就職相談所にも行き、自分のキャリアで出来る仕事を伝えようにも、定休日で空いてなかった...。


「.....人生、上手くいかないな...。俺の人生どこが悪かったのだろう...?」

俺はそう呟いて、公園に戻り、ベンチで寝ることにした。時間はもう夜8時過ぎで、最近まで会社から定時でも帰れない時間だった...。


思い起こすと、自分はいままで何をやっていたんだろうか、という思いに捕われる。

5歳で実親に公園で遊んできなさい、と言われて置いてきぼりにされて、8時間たった頃に親を探しにその時住んでいたアパートを探しても両親はおらず、泣いていたところを捨てられ、口悪い婆に拾われて、14歳まで学校に通わずに婆の独自教育と農業の手伝い、森での山菜取りを行って過ごしていた...。


そして、20歳ごろに爺、婆から新しい仕事を覚えるようにと勧められ、会社に勤めて、はや58年の月日が流れ、俺は78歳といい年になってきた。妻子はおらず、10歳年が上にいるような兄、見た目20代近くに見える妹がいるだけだ...。


兄は猟師をやっていたが、俺が会社を辞めたころに行方不明になった。そんなこんなでワタワタしてた時に、爺が認知症で徘徊していたときに顔に大きなコブと身体全身に赤いあざが出来ていた15歳くらいの半泣きしていた金髪の女性を泥だらけになりながらもおぶって連れてきたときは驚いた。


彼女の説明では爺は命の恩人らしく、モヒカン頭の男に暴力を振るわれてあわやしにそうになっていたところを爺が猟銃でビビらせて、助けたらしく、泥だらけなのは爺が助けた後でいきなり眠りこけて他人の田んぼに落ちて、爺を起こすときに巻き添えを喰らって、一緒に泥だらけになった、ということらしい。まあ、最近爺、入浴中に寝たりすることがあるから目を離したら危ないことは分かる...。


それで、その途中で家の娘になってよ、といきなり爺に笑顔で言われたらしく、驚きながらも、金髪女、これを承諾。嬉しかった爺、金髪女、おぶって、そのまま全力疾走。金髪女、いろいろと頭が追い付かず、半泣き状態になり、いまここに至るらしい。


それで、爺の頼みで泥だらけの金髪女は俺たちの妹となったとさ。うん、自分でも言うのはなんだが、この爺めちゃくちゃだ...。


まあ、俺たちの経緯も爺が滅茶苦茶にしてくれたおかげで今があるので、何も言えないが...。

そう、俺は思い出しながら、会社から出る際にパクってきた段ボールを自身の掛布団として使い、

そのまま睡魔に身を任せて眠った...。





・キャラ設定

城嶋 太郎

性別:♂

身長:148

体重:80キロ台

年齢:78歳

能力:未定

詳細

くたびれたサラリーマンで、昔は体力に自信があったが、いまはそんなことなく、

肥満体系であるため、ダイエットを考え始めている...。あと、いままで買えなかった

育毛剤を使うのが夢。

性格は赤の他人には厳しいが、身内は別。それと結構腹黒い。基本的にNoが言えない。

すぐに泣きそうになる。喚き散らす癖がある。酒を飲むと説教癖に入る。

今現在、恋をしている...という設定。


変わるかもしれないので仮のキャラ設定をここにたまにですが書いていきます。

では、よろしくお願いします。



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