~第二部 下層フリーター爆誕編~ 第10話 下層地区に突入
...お久しぶりです。何とか1話を投稿いたしました。では、第2部の10話をどうぞ...。
...家に長い間、こもってニートをしていると一日がたつ時間が長く感じられ、昼夜が逆転されることがよくある...。だが、現実とはそれに伴って、自身をさいなむ時間が多く、現実なんてクソだ、と感じることが多い...。
..更にニートを行っている中で理想なんてものも、こんなに脆く潰れやすい...。どうしようかと思い、何も行動が出来ていない...。
..かなり昔のこと、過去にあった世界を巻き込んだ大災厄"世界終焉紀行"でかつて存在した文明が生まれ滅び、人々の都市が崩壊した後、この大和帝国では人々の階級が三つ分かれ、他の国々もそれに応じ、中心の都市にいる人々の生活圏を3つに分けた昔のお話のこと...。
この地下鉄に存在する洞窟にある下層地区まで続くこの道では様々な植物、昆虫、魔獣などが多く生息しており、至る所に独自の生態系が生じ、繁栄している形態となっている..。
さらに、その生態系の他にも危険度が高い領域や、鉱石なども生成されている始末で、我々、人類からすれば、価値の高いものが眠っている宝の山であることには違いない...。
..しかしながらも、突如として発生した謎の建築物である迷宮の探索ではまだ未知の領域が多く、その発生条件やどのようにして中にある生態系が保っているのかなど、謎に包まれた面が多く、他の大和帝国の都市各地にあるため、ここに来るほとんどの探索者や企業の傭兵たちは絶えない...。
また、この地下で生成された迷宮での探索は死傷者の報告が絶えず、そのせいで精神に異常をきたしたり、その迷宮にいる生物やそこからとれる鉱物などの過剰な恩恵に対して利用価値に気づいた連中がビジネスやカルト宗教を立ち上げるといった始末なパターンが多い..。それだけ、迷宮の神秘を信じるやつもいるのだが、こんなことが起きるのも日常茶飯事だ...。
..しかしながらも、この迷宮は発生条件とその中身も多くの謎があり、未知に満ちているため、正直、訳が分からないといった具合になっている...。
...そんな迷宮の中で..、俺たちは下層地区に向けて出口までに歩いていくが、正直、もうキツイと感じる...。しかしながら、そろそろ、おっさんが言うには出口に近いらしい...。
「..ぜぇっ...、はっあぁぁ...、もう着きますかねっっ...、これ..?」
酷い坑道のボコボコしたり、光る植物が生い茂っている道を歩いてきたが、おっさんはここまで歩いても息を切らしてないのにも関わらず、俺自身は息を切らして、もう視界がグルグルして、ヤバい状態だったわ...。
だが、しかし、俺たちは歩みを止めずにどんどん進んでいく...。光る鉱石や植物が生い茂っている中、おっさんの背中がどんどん遠のくのが見えた...。
..正直、追いつこうにもアチラの歩く速度が速く、こちらの歩みがアチラに追いつかない...。
「..もう少しで出口なんだが...。はぁっ~~っ...、もう..、へばったのか..?たったの、10kmの凸凹した上り路だぞ?よくそんなんで下層地区に行こうと思ったな、お前...。」
「..す”み”ま”せ”ん”っっ”す”...。ぜ”えーーっっ”ずっーーっ、はーーっっっ。」
そう自身の切らした息を整えていると、私自身の前で早い速度で歩いていたおっさんはこちらに近づいてき...、いきなり、片手を上にあげたと思ったら、突如にしてこちらの視点がグルリと一回転した...。
「っ...えっっ??」
..急いで視線をおっさんの方に向けようと思ったら、身体が浮く感覚と同時に足が地面についてない感覚とおっさんが前にいないことが確認出来た...。
そして...。
「っっっふっ””----っっ””!!」
すぐ隣で..、というか耳元の近くでおっさんの息を大きく吐いた音が聞こえる...。どうやら...、俺はこのおっさんに米俵のように担がれているらしい...。
ニートをしている俺は体力がないため、ここまで行く力がないと判断されたため、今、おっさんが米俵のように担いでいる状況だ...。
..流石にこんな歳にもなって恥ずかしいので、降ろしてくれとお願いしようと思いたっ...、
「...お前を担ぐ理由は、このままでは下層地区に向かうまで多忙の時間を要すると判断した...。そのため、お前は足手まといと判断できる...。これ以上、お前が"降ろしてくれ"と言う必要はあるか?」
...言うことをおっさんに読まれた...。いや、何でこちらの顔色を窺わずに目線も見ずにコチラの言うことが分かるんですかね?あの~~~、おっさんが探索途中で話した傭兵の勘ってやつか?
そう思いながら、おっさんに背負われながら思案していると、どうやら下層地区の入り口付近まで来たようだ...。前にそびえたつ重い白銀の金属製の扉の近くから、かすかにアチラから漏れ出る光が出ていることが確認出来る...。
「...扉が見えたな...。こちらは特に言うことがないが...、扉を開けるぞ...。いいな?」
「...頼みます...。」
そうかすれた声で言い、おぶされた状態ながらも力なく返事した...。いや、もう体力が限界でデバイス魔術使ってもキツイっす...。
そう思い、俺は突然、扉が開き、そこから漏れ出る光が眩しすぎて、思わず目をつぶってしまった...。
------20分後-----------------
..やっと..、下層地区に出てきた...。今、目の前には、赤茶色い岩肌が目の前で広がっており、その中央には大きな煙が出る煙突が多数確認できる灰色の工場の姿とその下側にトタン製の屋根が多く有るのが確認出来る...。
「...ココが下層地区...??..人が暮らしていける場所ですよね...??」
そう俺が不安がりながら、おっさんに焦り声で聞くと...、
「..戯言言ってないで、とっとと行くぞ...。降ろすぞ...。」
俺を担ぎ上げながら、呆れた声でそう言い放った...。
「うわっ...!!」
そうおっさんは言って、俺を担いだ腕を上にあげて、俺はいきなり地面に"ドサリッ!!"と降ろされた、というより、いきなりポイッと放り投げられた...。
「..さて、俺たちはこれから下層地区にある俺の実家に行き、そこのケチ婆さんどもにお前を預ける...。そいつらにお前は面倒を見てもらうよう言うので、そいつらの言うことを、注意深く~~っ、聞くようにしろ。ニートで職歴がまともにないお前がここで暮らしていくには色々と手続きが必要だから俺は最初にその準備を済ませてくる、くれぐれも面倒ごとを起こすなよ?..分かったか..?」
そう、おっさんは脅すように怖い笑顔で言い放つと、さっそうと早歩きで山を下りだした...。
「..ちょっ...!!待ってくれよっっ...!?」
..俺はそうおっさんに焦りつつ言い返すと、おっさんの後を追うために勢いよく立ち上がり...,、
「おっっとっとっっっ..!!??」
..小石に躓いた...。そして、"ドタッッッ!!"とそこら中に俺が倒れた大きな音が響いた...。そして、その音に対する形で目の前から大きなため息が漏れるような音が聞こえた気がした...。
...この先の終着点がどこにあるのか分からないが、働き口がなくなった二人は大きな焦燥感と不安を覆っていくのであった...。
...迷宮は様々な生態が渦巻く魔境であり、同時に無数の探索者による憧憬でもある...。
この大和帝国にとっても資源の宝庫であり、海外の国ともここで採掘された資源で取引を行い、経済方面もこれで潤っている(一部の人にとっては災害も含まれる...。)