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拝啓、この終末世界のあなたへ....。元気でやっていますか?やってたら返事してもらってもいいですか?  作者: 桜兎の梅花
第二部 下層地区編~下層フリーター爆誕編~
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~第二部 下層フリーター爆誕編~  第7話 下層地区(ゴミ都市)へようこそ

ロマン、任侠、そして...、何よりうまい食べ物っっ!!!


..いや観光だったけか...?まあ、どうでもいい...。問題なのは、先ほども話した通り、そこが我々がかつて誇った観光都市であることだ...。


かつての大和の歴史を君たちはまだ知らないだろうが、下層地区の写真には色々と古代時代の遺物が点々と存在することを知っているはずだ...。


そして...、


下層地区がいかなる構想の上に構築されているのかも...。

...さて、今回の迷宮による30人の盗賊団員をぶち〇したあと、彼らの一部を生かして、撤退させたが..、おい、クソガキ、今思案している状態なのに、こちらに興奮しながら、質問すんじゃねえよ...?


そう俺は思いながら、先へ先へと迷宮の下層通路を進んでいくが、途中で薬草がそこらへんに生えている採取スポットに着いたので、そこで一旦、休憩を取っていた...。


「...さて、これからの下層地区に行くためのルートだが..、お前は知らんだろうし、今から教えるが、ここからが酷い道のりであることは事前に前に掲示板で伝えたな?」


コクコク、と水を飲みながら、この元ニートなクソガキは頷く。それを確認した俺は、下層地区へ行くための説明を再開した...。


「ここからは、下層地区に向けて、100年前に出来た鉱山経路を使っていく...。..経路は...、俺が会社にいた際で使っていた経路だ...。..30年前のころだがな...。」


そう俺は、少し目を伏せて、その場で言った...。過去の情景を思いだしてみたが、どれもろくなもんじゃない...。


..いやいや、俺の過去は今は必要最低限でいい...。あくまでもこの場所の回想を思い出してみる...。


....。今のコイツと共に下層地区に行くにはやはり遠回りになる道を選ぶ必要がある...。自身の負担も減り、何とか、コイツを無事に送り届けることができるだろう...。


ここからの地下迷宮の下層地区行きルートは2通りある...。そのうちの一つである"古代ノ菌種樹林ルート"は危険が少なく、道のりもあんまり凸凹が少ない...。


しかし、歩く時間が長く、これから予定より2,3時間かかる...。まあ、舗装された道のりであるため、コイツに対しては楽な道のりだろう...。


「...さて、ここからは早歩きで行くぞ..。」


「..また、歩くんすか...。もう、こりごりっすよ...!!」


..彼は立ち止まり愚痴をこぼし始め、腕組をしながら抗議をした...。..確かにこれは体力を多く消費するに値する運動量を必要とする...。ましてや、前に引きこもりでニートをやっていたのだから体力がないのが当たり前なのだろう...。


..しかし、現実問題、そんなことは重要ではない...。なぜなら、ここは迷宮であり、一瞬でもこちらが気を抜けば、あっさりとコイツがどこかに行った瞬間に即死の運命は免れることはできないだろう...。


"..いや、なぜ、俺がコイツを指導する考えに至っている?下層地区に着いたらある程度の準備を済ませて、奴に預けたら、あとはさよならだ...。"


そう俺は考えながらも、どうにも先行きの見えない不安による迷いか、..それとも最近、事務仕事による夜勤の作業に勤しんでいたためか...、このような無駄に疲れる思考がぐるぐると巡っていた...。


「..まあ、こっからの道のりをまず終えてから、問題を考えよう...。最悪、"アイツ"に頼むか...。」


俺がそう思案し、小さくつぶやくと...。


「..また、何さっきからブツブツ呟いてるんですか..?...まさか..!?」


後ろにいるクソガキはそう小さく呟き、俺から一歩後ろに下がって距離をとった...。..小さく誰にも聞こえないように呟いたつもりが、聞こえてしまったらしい...。


..声量が十分に落としたつもりだったのだが、どうやら先ほどの戦闘での切り替えができてなかったみたいだ...。


...それにしても、ここで立ち止まるとか、コイツ死にたいのか...?


「...おい。お前死ぬつもりか?」


..やべっ..。気づいたら口に出てたわ...。


「..死ッ!??..死にたくないッッ!!!」


そうクソガキは強く驚き、そのまま直で飛び上がったと思うと、そいつは俺の後ろにある先ほどのチンピラ盗賊どもとぶち殺し合った通路に回れ右みたいな感じで後ろに向き直り、急スピードで戻っていった...。


「...っておい!?...どこに行くんだ...?!そっちの道じゃないだろっっっ!??」


..素人に聞かせることのない貴重な情報ではなかったが、..チッッ!!最悪な事態だな、全く...ッッ!!


俺はすぐさま後ろに振り向くと、デバイス身体魔術"中級"と"もう一つ"の下層地区から使っている"古代の魔術"をフルで使用し、追いかけた...。


-----------------


「..はあ...。やっぱり掲示板で出ていたバイト情報はクソすぎるわ...。」


「...そう言ってないで働きなさいよ...。ってか、かれこれ、3時間もケーブル線の分別やってるのに大物出ないとか...。今日、もしかして運悪い?」


「..それはお姉ちゃんの頭のオツムが足りないからだと思う...。」


..隣にいる彼女...、私の妹に当たる人間は呆れたような視線と口ぶりでそう言い放った...。


「なんですとっっ!??おい..、こらっ?!」


..もっと他の言い方がなかったのか!?、と彼女に頬を少し膨らませながら、抗議の視線を最近になって反抗的な態度をとる義理の妹に送った...。


しかしながらも、問題である義理の妹は我関せずの態度を示しながら、私を無視しつつ、私からそっぽを向きつつ、彼女は下を見て、ケーブルなどの使い終わった金属部品を静かな歩みで漁りに行った...。


..私は急いで義理の妹の後ろを追っていった...。


...30分後.....


「..はあっ~~~っ...。まあ、いつも通りだけど、高値で買い取られるような部品はないね~~~?

これは先、越されたかもね~~?」


「...そんな~~~っっっ??!あんまりだよっ~~~~っっ!?」


私はそう叫ぶと、その場でクタッと膝から下にかけてペタリと崩れ落ちた...。膝下がケーブルや電線や壊れた電化製品のガラクタを避けた位置とは言え、地面の砂粒が痛い...。


「痛っっ~~~いっっっ!!?バカ〇〇野郎っっ!!」


「はあ...。何やってんの...、バカ姉貴...。」


そう妹は溜息を吐きつつ、止まることなく、足をどんどん先に進めていく...。


「..ちょっと!?...待ってよ!!マジで痛いんだってばっっっ?!..ちょっとっっ!?」


..そう妹とやりとりを行い、妹のほうは先に行ってしまった...。


..私はその様子を見て、すぐさま立ち上がり、膝に着いた砂粒をパパッと払い、口を尖らせながら、急いでバタバタと後から着いていった...。しかしながら、私の遥か先に行ってしまったためか、妹の姿が見えない...。


「..マジっすか...。」


そう私は小さく"ハアッ.."と呟き、彼女が行ったであろう方向へ目指して、急いで小走りでその場を離れた...。


.."それにしても、もうちょい一緒にいるとかあるでしょっっ!?"という文句を飲み込みながらも...。

一旦、短編かきたくなったら書きます。

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