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拝啓、この終末世界のあなたへ....。元気でやっていますか?やってたら返事してもらってもいいですか?  作者: 桜兎の梅花
第一部 ニートな俺たち~家を追い出される編~
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~第一部 ニートな俺たち~ 第19話  苦いお茶もニートからすれば良薬である、という意味不明な独自理論の突破法について

〜ニートに対する医療行為に関して〜


第一にやる気がなくとも健康的な肉体を維持すべく、適度な筋トレをした方がいい...。


〜〜〜とあるフリーターの回答〜〜〜

...今まで、"魔術師"にあったことがあるかと聞かれたら、ある、という割合の人間は俺の業界でかなり多い。しかし、その魔術師を見た者は生きて帰って来ない割合が多い...。


そこには、"魔術師"の研究の材料にされたり、実験を見た者が消されたり、色んなバリエーションがあるが、まあ...、この世で魔術師と関わるとロクな目に合わない...。


...しかしながら、"魔術師"と関わりながら現在も生きている例もここに存在する...。


...まあ、それでも"魔術使い"である俺にとっては、業界上、一般人に近いこともあってやばいことやっている魔術師どもとはもう関係のないことだが...。


ハアッ...、と、どうしようもない溜息をつきながら、俺は後ろに着いてきている最近までニートだった青年を振り返り見る。青年は、ハアハアッ、と息を切らしながら、何とか両腕を大きく動かしながら着いてきているのが確認できた...。


...確認できたが、やっぱり元ニートの一般人の体力してないな、コイツ?!しかし、この元ニートのお坊ちゃんは以外と使える奴だな~~、と逆に感心してしまった...。...見たところ色々と仕込めば使えそうな奴ではあるが、まあ...、まだダメだろうな...、と俺は感じてしまった。


「...さあ、これから先、下層中央地区に続く公道に入るけれども、準備は大丈夫か...。」


俺は後ろを振り返り、歩いてこちらに着いてきている青年を見て、そう独り言を呟いた。その口から洩れた独り言を聞いたのか、青年がこちらに目線を合わせ、への字に閉じていた口を開いた。


「...これから、下層中央地区に入る関門に行くのか?中層地区の警察部隊に見つからない可能性は低いはずだ!!アイツ等に見つからないのなら、早めに行ってさっさと隠れれば追手を振り払えばいいじゃないか!!」


彼は早口でそう俺にまくし立ててきた...。確かに、早めに先に進まなければ中層地区の警察部隊につかまる可能性は大きくはなく、現状、中層地区にいた"狩人"たちに追われている状況にあるのだから、一度は逃れたが、この方法で二度目は起きないと考えられる...。


...しかしながらも、このままで進むという方法でしか目的の下層中央地区に行く経路はない。まあ、彼が言っている追手に見つかる可能性も低くはないが...、やるしかない...。


そして、そのまま、トボトボと歩いきながら道を進んでいくと、錆びれた古い地下鉄らしき標識が見えてきた...。その標識は、"池袋(いけぶくろ)"と書かれてある...。


昔あった東京都という都市があったとある地区の一つであり、当時有名だった江戸川公園や池袋サンシャインシティが有名な場所でもあったところである...。


...正直なところ、昔は栄えた場所ということで今はその面影もなく、植物らしき蔓が巻き付いていたボロボロに寂れ、ヒビわれた廃墟ビル群が立ち並んだゴーストタウンになっている...。


その廃墟ビル群の中にある中央公道に沿って、トボトボと歩いていく方法もあるが、一番の近道は地下鉄の入り口から下層中央地区に入る方法だ...。


...なんとか頑張って歩いていけば、二人で行けるだろうと判断できる距離であると感じる。だが、武器が必要になる事態が確実に来る経路を通るため、後ろから着いてきているアイツに魔術拳銃を備えさせるか、と俺は判断し、後ろに振り返り、野田 瞳に声をかけた。


「...これから、そちらは小学校で習ったかもしれないが、この地下駅のホームを通っていく...。だが、ここでは危険生物が多くいるので、こちらではその危機に対応できない場合が多い...。」


そう俺は彼に宣告し、一息、"コホンッ"と咳払いしたあと、続けて、二言目を続けた...。


「...そこでだ..。お前にこの護身用魔術拳銃を授けよう...。」


俺は腰に下げていたポーチに入っていた護身用魔術拳銃を取り出して、彼の手に渡そうとした...。


「...へ..?」


彼の間の抜けた声を聞いた気がするが、俺はそんなことを気にせず、彼の手のひらに"カチャッ"、と拳銃の形をした魔術武器を置いた...。


「...まあ、襲われたら、これを奴らに向けてぶっ放せば良い...。お前らは都市中央近くにいたから使う機会はなかったとは思うが、人生経験の一つと思ってやってみればいい...。意外と使いこなせればサバイバルで一人で生きていける手段の一つになるぞ?」


「何やら不穏なワードを聞いたような気がするが?!」


そう、拳銃を渡した彼は渡した拳銃を落とすことなく、慌てながらも自身のポケットにしまおうとしたが、大きかったのか入らないようだ...。ズボンのポケットの大きさは仕方ないので、彼にヒモを渡して、拳銃の持つ部分の穴に通し、彼は自身のポケットにそれをしまわせた...。


とりあえず、彼に拳銃をしまわせたあと、彼とともに一緒に地下鉄に向かった....。地下鉄の改札近くに入ったあと、その様子は当たり前だが廃墟のような荒れ模様になっていた...。


ところどころに瓦礫が散らばっており、駅内の受付があった箇所も窓ガラスらしきものがひび割れた箇所がちらほらある...。


床辺りも陥没されたところがあり、灰色の割れた太い水道管や泥水が床を浸したりと、地下鉄にある割れた蛍光灯も明かりがついてない...。ジメジメとした湿気がこもった場所なので出来れば、早めにこの通路から出たい...。


彼が後ろから着いてきているのを確認したが、"ハアハアッ"、と息を荒く吐きながら、こちらに近づいてきている...。どうも、ちょっと休みながら行った方がいいかもしれない...。


....地下鉄に入ってから20分後....。


「...どうやら一旦、ここで休んだ方がいいか...。」


と、後ろに来ている彼の様子を見ながら言い放ち、地下鉄の線路に常設していた作業員の休憩室らしき場所にある壁に腰掛ける...。


こちらに着いてきた彼は荒い息を吐きながら、背負っていたリュックを降ろし、こちら側に勢いよく座りこんだ...。


では、この先をどうするか...、と先にある経路の進み方を頭の中で考え、3つの経路のうち、一番遠回りであるが、敵が少ないメリットも存在する経路に進もうと決意する...。


そんな中、俺は彼に声をかけ、この先の経路を伝える。


「...ここまで歩いてまだ序盤だ...。あと、この先、この速さで行けば4時間30分くらいかかると思うが、休めながら行くか...?」


横にいる彼は息を荒く吐きながら、早口で言い返した...。


「...お任せします。早めにつかないとこちらの体力もたねえっす...。」


そんな感じで言い返した彼を俺は一瞥(いちべつ)して、少々苦笑いを浮かべながら、彼にこう言い放った...。


「...まあ、これは仕方がないな...。俺が入った会社にいた自衛部隊もここを整備するのに2年半かかった、と苦痛に顔を歪めながら、言っていたくらいだからな...。」


もちろん、俺のこの反応に彼は嫌そうに顔を歪めながら、リアクションしてくれた...。うん。良いリアクションだわ...。

教えがいがあるな。


「さて...、これからのことだが、このマップの3方向にある内の右端にある公道を使うことにする。そこではグニャグニャに複雑な道が見えるだろ?道が複雑化している理由はその道特有の魔物が出るからだ...。下手に関われば命に関わる魔物の生息地ゆえに生還する一般人では中央地区には少ない。」


そう、俺は彼に持っていた地図をビジネスカバンから取り出して、その地図を広げながら、指差しで道沿いに沿って説明した。


また、途中で言葉を切り、彼に目をマップから移して反応を待つ。その彼は予想通りに青白い顔で口をガタガタに近い感じに震えながら、か細くなったような形で言葉を発した。


「...それは、俺たちじゃ無理ってことか...?」


彼は不安ながらも、絶望感に溢れた顔でそう答えた。

俺はこれ以上、彼が不安による絶望感を感じているのを受け止めつつ、彼がこれ以上、不安や絶大な恐怖の深いところに落ちるのを防ぐために、彼がさらに問いかけようとした瞬間に私の発言でそれを防ぐ...。


「...さて、これからその問題を解決する為に、これを使おう...。」


そして、俺は彼に目配りをして、自身の懐にしまっておいた秘密兵器を取り出すのだった...。


どのみち、人は一人では生きていけないのが身に染みるというのを理解するのは社会に出てからだ...。


昔は親のような関係から習った料理を作っていたが、仕事を始めてから、料理とかめんどくなってしまった...。それからというもの、作るのも億劫で毎日、コンビニ弁当を買う日々に、仕事に忙殺され、上司に叱られ...、etc..,,を続けて様々なストレスが俺を襲い、睡眠不足にもなった。多くの裏切りにもあった。シャバの空気は苦過ぎたわ..。


...結局、円型に脱毛した中年おっさんの出来上がりだとさ!!チクショウ!!


〜〜とあるおっさんの独白?〜〜

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