アイリ、陛下と契約を交わす
とりあえず3章終わり。4章は謎の男編。
妄想のままに練らずに書き殴っているので、どうなっていくのか分かりません( ¯•ω•¯ )
───アイリーンの部屋 バルコニー(闇部屋)
「あの……カミュ様、どうかしたんですか? さっきのことならまだ何もされてませんし気にしないで──」
「そうじゃない! 2ヶ月間黙っていたことがあるんだ」
──カミュ様は言い辛そうにすると、言葉を絞り出すように教えてくれた。
私の元の体は、神殿長の隠し部屋に置かれ、状態維持の魔法が掛けられている。
その元の体と転移魔法陣、向こうの世界の出口(神棚の神鏡)さえあれば、私はまた向こうに帰れる。
霊力を保持したまま世界を渡ってきたということは、逆にこの世界で得た力 "浄化の力" も向こうの世界で使えるだろう。
籠原家の浄化ができれば、母と倫の衰弱が和らぐだろう──
「──じゃあ、一回帰って、家浄化して、精霊たちや精霊王様にもお礼のお酒持ってこれるじゃないですか! 帰れるなら色々持ってきたい! って1人じゃ無理かぁ……
あっ!? てことは、カミュ様連れていけばOK!? でも向こうじゃ魔法は使えない……?」
「──えっ、帰ってまた戻ってきてくれるの!?」
「──えっ、戻ってきちゃダメなんですか!? あっ……国ぐるみの結婚詐欺──」
「違う!!!! ずっと好きだった!
実際に会って、浄化も助けられたけど、何より毎日楽しくて…… "国王陛下" としてじゃなく "一人の男" として扱ってくれる居心地の良さが……もう手放せそうにない!」
「──だから、婚約の儀の時に潔白を誓ったのに、ずっと嘘をついていた。
帰ったら、もう戻ってこない……そんなの耐えられないと思ったら言えなくて。──器の小さい気持ち悪い男でごめん……」
──ええ〜……何それ……! カミュ様可愛いんですけど……!
「──前にも言いましたけど。私は前の世界では居場所が無かったんですよ。見えることを隠して、自分をずっと偽って……そんなのカミュ様たちに敵うわけないじゃないですか!」
「私、今日オジエ夫妻にお会いしたんです。二人ともすっごく仲が良さそうで、こんな夫婦に憧れるなぁって思いました。
──私は! 結婚したら毎日一緒に葡萄酒飲んで、週末はお忍びデートして……そんな仲の良い夫婦になるつもりですっ」
「っっ!!!! そうだな、そうなろう。
あー……もう俺かっこ悪い……でも嬉しい。──アイリ、結婚しよっか」
「──結婚?」
「うん。他の奴に手を出されないように、契約。もうやましい事無いし。──血を交わそう」
「勝手に……良いんですか?」
「王妃としては、結婚の儀からでしばらく先だけど。契約だけならいつでも大丈夫。これで、指輪に防御の魔法が掛けられるから守ってあげられる」
──お互いの指輪に血を捧げ、キスをして、結婚の契約を交わした。
結婚指輪となったので、自分の身が危険な時はお互いの指輪から相手の魔力を出せるようになるらしい。
つまり? 危険な時限定とは言え……闇魔法と風魔法……使えちゃう……?
「早く結婚したこと言いたいな〜!!!! しばらく独り占めしたいから、子どもはまだ先!」
「っっっ//// ここここっこどもっ……!?」
──籠原愛理、18歳。覗き趣味の変態国王陛下によって、"運命の人" 兼 "特殊能力(霊感)持ちの聖女様" として異世界に召喚され、早2ヶ月。本日、7月6日! 結婚しました!
こうなったら無事に結婚できたらいいな〜、ってたしかに思ったけど……なんていうスピード婚……!
王妃業……頑張りますっっ!!!! そしてカミュ様とこの国を幸せにしたいっ!
こんな妄想書き殴りにブクマなんて恐れ多くて震えてます:( ›´ω`‹):
平和にのほほんした世界を目指して妄想書き殴りっていきます
※内容変えずに表記だけちょこちょこ改稿はしてます〜☆Web小説ルール難しい(泣)