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アイリ、陛下と工房を見学する

ほのぼのデート回続き


 ───商店街



 「また来てくれたんですね!」

 「ええ! 今日は遊びに来たの♪」


 先日の子どもたちは、先日襲われた広場にいた。



 「さっきね、アイリーン様と陛下がいるって聞いて! これ、僕のお父さんが作った髪留めです! あと、下手なんだけど……僕たちが作った髪留めとグラスです!」


 ──どうやら、子どもたちのうちの1人のお父さんがガラス細工の職人さんらしい。お礼と婚約のお祝いに髪飾りとグラスを作ってくれていたみたい。

 お父さんに教えてもらって、一緒に作ったなんて……! かっ……かわいい……!



 髪飾りはガラスのモチーフが複数組み合わせられたコームや、バレッタ、ピンだった。

 グラスは、少し厚みのあるグラスで、底の方にピンクや赤などの色味が入った、可愛らしいグラスだった。


 包まれていた包装紙に名前が書いてある。この子エリオくん、っていうのね。



 「すごいわ! 髪飾りも素敵だし、このグラスもとっても可愛いです! これで何を飲もうかしら?」

 「林檎酒とか葡萄酒を入れたら綺麗だろうね? 僕もお揃いで買おうかな?」

 「陛下にもお揃いであげますっ! 父も喜びます!」


 ──ガラス工房を見てみたい、と言うと、ぜひ見学に来てほしい! とのことで、エリオ君についていった。

 お礼も言いたいし、髪飾りも素敵だからエミリーやリーニャにお土産を買っていこう♪



 「──ここですっ!」


 エリオ君に連れられて来たのは、商店街の外れにある立派なガラス工房のお店だった。


 「わー! すごく綺麗!!!!」


 店内に所狭しと並んだガラス工芸品に、窓から射し込む光が当たりキラキラと反射していた。



 「アイリーン様! 先日は息子を助けていただきありがとうございました! アイリーン様、陛下、ご婚約おめでとうございます!」


 髪飾りとグラスのお礼を伝えると、やはりカミュ様にもお揃いで作ると言い出した。

 せっかくなので、私がいただいたグラスの色違いで作ってもらい、作業を見学させてもらうことになった。


 「陛下、お好きな色はございますか?」

 「そうだねぇ〜、何色でも好きだけど紫にしてもらおうかな? 僕、葡萄酒が好きなんですよ」

 「かしこまりました!」


 

 どろどろの状態のガラスに、土魔法が込められていく。

 やはり、ジェスパーさんと同じで、土魔法で創造に向いているのでしょうね?


 「──とても器用ですね、これは何か強化魔法とか掛けていらっしゃるのですか?」

 「その通りでございます! 幸い、適性が土魔法ですので、ガラス細工の道に進みました」


 エリオ君の魔力も黄土色だから、きっと遺伝なのね?

 小さくても素敵な髪飾りを作れるんだもの。きっと素晴らしい職人さんになるよね!



 「わぁ……素敵な色のグラスですね!」

 「早く結婚して、お揃いのグラスで葡萄酒飲みたいね」

 「っっっ////」


 ──ああ、ここでもエリオ君とエリオ君のお父さんの暖かい微笑みが恥ずかしいっっ……!



 ちなみに。もらってばかりで申し訳ないので……

 エミリーとリーニャと、邸のメイドの子たちにお土産で髪留めやピアスなどを買ったので、みんなに選んでもらおうと思ってます! いつもお世話になっているからね♪


 えっと……男の人たちには……もらったフルーツとか野菜! お裾分けしますっ!




私は 津軽びいどろ のタンブラーグラスと箸置きを愛用してます。

カラフルで可愛いのです。丈夫だし、おすすめです!

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