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アイリ、霧の使い道を伝授する

シルヴァン殿下に先日の霧の使い道を教える回。


 6/17(月)。今日から邸への軟禁命令が解け、普通のスケジュールにまた戻る!


 午前中は王城での王妃研修、お昼はカミュ様と殿下と、午後は魔法鍛錬、ダンスレッスン、武術や暗器術の鍛錬……という名の体を動かす時間♪



 「アイリーン様、お綺麗でしたね〜! あのドレス白い薔薇が3輪って、もう男たちは全員ドキドキでしたよ!」

 「あっ……ありがとうございます……(?)」

 「具合の悪くなったルヴィエ家のご令嬢を目立たないようにそっと隅で介抱して、さりげなく陛下に伝えるアイリーン様の気遣い……!

 会場では、アイリーン様と陛下の評判が爆上がりだったんですよ! お二人共、人気ですから! お二人がくっついたら、もう誰も敵わない! と阿鼻叫喚ですよね〜!」


 ──オラールさんは熱く語っていたけど……何やら会場では勝手に評判爆上がり……しかも、阿鼻叫喚って……!


 今日も勉強の休憩中に甘いものを差し入れた。

 真面目そうな顔の割に、意外と甘いもの好きで、気さくで、親しくなれば冗談もよく言うオラールさん。面白いよおにーさん。



 ランチは、やはり競い合うように私の隣を巡ってカミュ様とシルヴァン殿下が言い争っていた。


 「お兄様はどうせ2人で会っているんでしょうから、いいじゃないですか! それに、おねえさまの可愛いお顔を眺められるから正面が良いでしょう?」

 「あっ……たしかにアイリの顔を見ながらご飯って最高だよね……!」


 カミュ様、年の離れた弟に言い負かされてますが……! 良いのですか!? 人のこと言えないけど……チョロい……!



 午後は、黒い騎士服姿のカミュ様♪ 眼福タイム〜♪

 今日も王城騎士さんたち5人がカミュ様に遊ばれておりました〜!


 「おねえさま! 防御のジェルを自由に出せるようになったのですが、お兄様のように風魔法で攻撃が見えない場合はどうすれば良いのですか!?」

 「うーん。ちょっと待ってね?」


 「カミーユ様! 私と軽く遊びませんか? シルヴァン殿下に質問されたので、参考になるように実践したいのですが!」

 「遊ぶ遊ぶ〜! どうすればいい〜?」

 「私に向かって何か風魔法を飛ばして欲しいのです!」


 ──濃霧を展開! 風はどこから来る!?


 ──後ろから! 耐衝撃のジェルを展開! とりあえず避けて、後ろに氷の矢を降らす!


 「遊びでまさか矢が降ってくるとは思わなかった〜! 風が見えないから、霧の動きで読んだんだね!?」

 「この間の霧の使い方の参考になればと思いまして♪」

 「おねえさま! こんな濃い霧が出せるなんて! 魔法行使力が高いから為せる技ですね! 僕も霧の練習します!」



 

 「ダメだ……よく見えなかった……直接戦う我らの騎士道には反しているが、武器無しで……強いな……」

 「ていうか、水魔法の使い手でも、霧を使おうなんて……集中力がすごく要るし、見たところで誰にも出来る技じゃないだろ」

 「まず、攻撃が読めて、避けれたとしてもよ!? 氷魔法で複数矢を降らすって魔力量も魔法行使力もどっちもやべーよ! どうなってんだよ!」

 


 ──あぁ、今日の騎士さんたちの視線も痛い!!!!

 ねぇ! だから騎士さんたち、お願いだから引かないでぇぇぇぇぇ!!!!(泣)




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