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アイリ、陛下に怒られる

イチャコラ回。


 ──アイリーンの部屋 バルコニー(闇部屋)



 「──全く! アドリエンヌ嬢が悪霊に取り憑かれて、唆されていて、浄化できたから良かったものの! アイリはお人好しすぎるっ!

 でも、あのまま公開処刑しても、それはそれでみんな嫌な気持ちになっただろうね……」

 「カミュ様、心配かけました。ごめんなさいです。でもアディの生霊が悩んでいたから、根は悪くないと思って助けちゃいました!」



 カミュ様は、アディの事情を考慮して、王家としては罰しないことにしたらしい。


 正直、襲われたシルヴァン殿下次第だった。

 ただ、シルヴァン殿下が 『精霊たちがアディに嫌な感じが無くなった〜って喜んでいるので大丈夫』 とカミュ様に伝えたらしい。


 カミュ様もアディに怒りつつ、私の過去とアディの過去が重なって見えたらしく、アディの辛さも分かるから、それなりに複雑な気持ちだったみたい。



 「罰するだけが王の仕事じゃないからね。アイリが言うならアドリエンヌ嬢のこと信じるよ。

 それに、俺はアイリほど優しくはないからね。アドリエンヌ嬢の前で、アイリとイチャイチャしてる所をいっぱい見せることで罰にしようと思う!」


 すっっごくいい笑顔だけど、カミュ様、ごめんね?

 たぶんだけど、アディ、今はそんなにカミュ様に恋愛感情抱いてなさそうだよ?


 ていうか!!!! それ、罰すると言いつつ、イチャコラする口実が欲しいだけですよね?



 「もうアイリを襲う件は解決したし? 婚約も無事したし、お披露目も早めちゃったからさ? これで堂々とデートできるね!」

 「っっっ//// デートっっっ!!!!」



 ──ってことは! この約2週間の邸への軟禁状態は解除されるってことだよねっ!!!!

 今度こそベルティーユにゆっくり行けるじゃない!



 「あ! ベルティーユの子どもたちに、また遊びにいくね♪って約束したから行かなきゃ! 結局ガラス工房見れなかったし……! お兄様に連れて行ってもらわなきゃっ!」

 「──アイリ? なんでそこでアルなの? 俺とのデートの話じゃないの!?」

 「あっ……前回視察途中で……と言いますか、カミュ様がベルティーユ来たらまずいかな……って?」

 「いやいや、立派な国内視察だよ。王が民の生活を見ることも大事だよね?(にっこり)」


 ──ああああああああぁぁぁ!!!! カミュ様おこ! 笑顔が怖い! お兄様に嫉妬していますっっっ!!!!



 「アイリ、大丈夫だよ。俺の魔法と特技は?(にっこり)」

 「トッテモスバラシイヤミマホー&サボリデス(棒読み)」

 「そうそう♪ 民の服を着て、顔に幻影魔法掛ければいい訳だよ♪ あ、別にアルの姿でもいいよ?」

 「ごめんなさい! カミュ様がいいですっ」



 ──ぎゅううううううううっ。って、くっ……苦しいです……!



 「オジエ夫人に頼んでおくよ♪ お忍びデート用の服♪ 丁度お礼も言いに行こうと思ってたから♪」

 「ワー! タノシミニシテオキマスネ」



 アルベルティーヌ様はオートクチュールのお店だけど、民用の普通の服……って可能なんですかね……!?

 というか、そしたら子どもたちに私だって気づいてもらえないのでは!? うーん。まぁお任せしよう!




ラブを進めたい。

でも純粋なラブに飢えてるので、そういう優しいラブ!!!!!

しばらく物騒だったから、普通の穏やかなのほほんラブ回を増やしたい!

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