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アイリ、アディを紹介する

アディちゃんの回。


 ───ベルチェ家 応接間



 とりあえず、アディがいい子そうだと分かったので、アイリ様を守る会 (やっぱりこれは恥ずかしい!) のメンバーに報告。


 ──したのだけど、どうしてこうなった?



 「あの……みなさん……本当に申し訳ございませんでした! 特に、陛下と殿下や護衛騎士さん……何よりアイリ様には……本当に申し訳ないことを致しましたっっ」


 「あぁ、でも悪霊に唆されてしまったのだろう? 悪霊というのは人や他の霊を唆すものなんだ。完全に君が加害者なわけじゃないからね。それに、霊にまとわりつかれていたからアイリに会えたわけだし!」


 「僕も、怪我はしたけど、そのおかげで、おねえさまのカッコイイところを間近で見れたしっ! 新しい魔法がいっぱい使えるようになったから、全然大丈夫!」


 「俺も王妃付きの護衛騎士の選抜に悩んでいたから、事情が分かるクレールが護衛騎士になってくれて助かった。まぁ、経緯的には良くはないんだが……」


 陛下も殿下もケロッとしているが、一番喜んでいるのは騎士団長のアルノーさんだった。

 "聖女の能力" は機密みたいだし? そりゃアルノーさんも悩むよね〜☆



 ──守る会のメンバーに取り急ぎ報告したら、なぜかベルチェ家にみんな集まってきた。まぁ、日曜日だからね……?

 人数が多くなってしまったので、庭のお茶会を撤収して、ベルチェ家の応接間で改めてお茶会中。


 そして、アディとルミエルを紹介して、経緯を説明した。全員、納得してケロッとしていた。

 お父様だけは、複雑な気持ちだったのか? 微妙な顔をしていましたが。

 お兄様に至っては、やはり研究熱心で……祝福や精霊化やルミエルやアディの能力のことが気になってしょうがないらしい。



 「アドリエンヌ嬢は優秀な令嬢だと聞いている。家の理解が無くて居づらいのなら、神殿で研究者として働けばいい! 国内の浄化が始まったら、もちろんそちらを優先してもらうが」

 「私が、神殿……ですか……!」


 ──お兄様は神殿の研究者として、アディをスカウトしている。

 うんうん、いいんじゃないかな?

 能力を理解してくれる人に囲まれて幸せだと思うし♪ アディに足りないのは、自己肯定感だと思うんだよね!


 エミールさんは仕事が早くて、早速アディにブローチを渡していた。

 というか、いくつか予備のブローチを作っていたらしい。あとは使用者認定するのみだから、すぐ渡せたというわけ♪


 

 「──私、今まで、霊力が高いことも、強い魔法が使えることも令嬢らしくないって言われてきました……でも、お役に立てるなら、私もう一度やり直してみたいです」


 「──アディ、ベルチェ家の使用人たちはね? 戦える令嬢大好きなの♪ だから、アディもルミエルも遊びにおいでよ♪ 一緒に鍛錬も楽しそうだし? エミリーとリーニャとお茶会してもいいしさ♪ 一緒にお菓子作りしてもいいし♪ ここには令嬢だから、って制限する人はいないから」


 「──っっ!!!! はい!!!!」



 ──友達もいなくて、使用人にも否定されて、両親にも否定されて、妹と比べられて、妹に両親の愛情を持っていかれる……辛かったよね……

 辛さを知っている分、誰かに優しくできたらいいし。失敗した分、強くなったらいい!


 アディは若いんだから、いくらでもやり直せるよ! って私も同じ18歳っっ!!!!




アドリエンヌ様、ベルチェ家なら喜んで使用人さんたちが挑んでくれますよ……

戦う令嬢が大好物な変わり者ばかりですからっっ!!!!

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