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アイリ、アディを引き入れる

アドリエンヌの回。


 アドリエンヌ様と話して思ったのは、元は割と素直な子だということ。

 精霊が言っていたツンツン娘、っていうのは、寂しさを紛らわせて、強くあろうとしていたから、周りにはそう見えてしまったんだろうなって思った。



 ──私のことも、事情も知ってるなら……


 「──うーん、ねぇ、アドリエンヌ様とアネットさん、私の協力者になりません?」

 「協力者……ですか?」

 「うん、お願いしたいのは、浄化のお手伝い♡ 仲良くしてくれた死霊たちを浄化するのは、気が引けるかもしれないけど。国のため、私やカミーユ様の役にも立つ。それが罪滅ぼし。どう?」



 ──アドリエンヌ様は少し考えているみたい。


 「──お手伝い致します! だけど……アネットは……」

 「あぁ! アネットさんは悪霊ではないって分かってますから、大丈夫! 浄化しませんよ!」


 アドリエンヌ様にとってアネットさんは大事でしょうから、浄化しませんよ!



 「──ねぇ、アネットさん、精霊にならない?」

 『えっ……精霊……ですか?』

 「そう! 精霊になって、私とリーニャの浄化を助けてほしいの。そしたら、アドリエンヌ様の側にもいられるし、精霊は生命力の証だから、みんなに大事にもされる。どう?」

 『私には未練がありませんから! アディと一緒にいられるなら、精霊にだってなります! 助けてくれた聖女様のお役に立てるなら頑張りたいです!』


 アネットさんは大丈夫みたい!



 『ねぇ、リーニャ、光の精霊増やしたらまずい?』

 『そんなに頻繁に精霊化することもないでしょうし、大丈夫だと思います!』

 『じゃあ、アネットにも手伝ってもらおー!』


 「──じゃあ、アネットさんは、光の精霊ルミエルね。私とリーニャと一緒に、浄化のお手伝いをしてくれると嬉しい!」


 アネットさんが光の精霊になるよう祝福すると、アネットさんは死霊から精霊へと生まれ変わった。

 リーニャはルミナスだから……名前はルミエルにしてみた♪


 アドリエンヌ様は驚きながらも、アネットが精霊になったことを喜んでいるみたい。



 「アドリエンヌ様、私、召喚前の世界では嫌われていたんです。霊力があることで周りに気持ち悪がられたり、疎まれて。

 ──なので、アドリエンヌ様の気持ちが分かる……と言うと烏滸がましいですが……私たち境遇が似ているんです。私は、アドリエンヌ様と仲良くなりたいです!」


 「──うっ……ううっ……私なんかでよろしければ……! ルミエルと一緒に、お役に立てるように頑張りますわ……!」


 ハンカチと共に、新しいお茶も勧める。エミリーの淹れてくれる紅茶やミルクティーは美味しいからね♪



 「じゃあ、仲間ってことで、アドリエンヌ様って長いから、アディって呼んでいいかな? 私のことは、事情を知ってるみんなは、仲間内ではアイリって呼ぶから、アイリって呼んで?」

 「──ええ、アイリ様! 私のことを分かってくれる人なんてアネット以外には居ないと思っておりましたの……嬉しいです……!」



 ──もっとアドリエンヌ様が根っから悪い子だったなら、喜んで晒し者にしたんだけれどね。


 パーティ会場で見えたアドリエンヌ様の生霊は……苦しんでいるように見えた。今日の様子を見ても、根は悪い子じゃないって思った。

 きっと、襲ったこと自体は、本心じゃなかったってことだよね?


 味方が誰もいないって感じる絶望感、辛さ、孤独感を私は知ってるから。私は……アドリエンヌ様のこと、信じるよ。




めちゃくちゃ悪役令嬢コースで、死罪とか、国外追放コースとか複数、展開妄想して考えてたんですけど……

ああ、救ってしまった……!

(ほんとはバリバリざまぁルートのほうが、ブクマとかPV増えたんだろうな、と思いつつ(白目))


救う方が聖女っぽいかなって。いや、アイリちゃんは全然聖女っぽいイメージじゃないんですけどね……

それに、私がやっぱり人がズタズタになるのあんまり好きじゃなくて、救いがある話が好きだから!←(これは妄想書きなぐりの妄想日記よ!)


基本的にやっぱりお人好しなアイリちゃん。(+私)

でも、辛いことを知っている人間は、人にも優しくなれる、人の痛みが分かるんだと信じたい!

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