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アイリ、アドリエンヌに誘われる

多少のイチャコラとアドリエンヌの回


 ───王城内 催事の間



 6/15(土)。今日は王城で婚約のお披露目パーティ。


 午前中は、エミリーにしっかりと磨きあげられ、白薔薇のドレスを着せてもらい、メイクと髪の結い上げをしてもらった。


 今日も、念話のブレスレット、解毒効果のあるネックレス、結い上げた髪に着けた暗器のコーム着用。(※2章 「アイリ、陛下と婚約の儀に挑む」 )

 もちろん、太腿には鞭を仕込んである。



 ──16時から行われた "婚約のお披露目" は滞りなく終わった。カミュ様が挨拶して、私も挨拶するのみの簡単な式だった!

 

 そして、ただ今 "お披露目のパーティ" ですっ!

 ダンスのトップバッターとして、カミュ様と2曲踊りましたよ……!


 いやぁ、カミュ様ったら大胆でね……!

 踊りながらずっと見つめてくるし? ターンの時の手の回しが寄せ気味で近いし? 繋いだ手にキスしたりとか? 1曲踊り終わる毎に髪の毛にキスしたりとか?


 ──きっと、私の顔は真っ赤だったでしょうね!(泣)

 カミュ様のお顔に慣れてきたとはいえ、こんな公衆の面前でイチャコラするのは不慣れなのっっ!!!!



 ダンスタイムの合間に、カミュ様と共に挨拶をしているんですが!

 なぜか、カミュ様は腰に手を回すんだよう!!!! 目の前で笑顔で惚気られるのは恥ずかしいですぅっ!!!!


 『──そろそろ、隙を作ろうか』

 『カミュ様、仲良しアピール恥ずかしいです……』

 『顔が赤くて可愛いよ?』

 『っっ! 確信犯……っっ////』



 ──そんなこんなで、カミュ様と離れてみた。しばらくすると、ターゲットがやってきました!!!!


 「──この度は、ご婚約おめでとうございます。アイリーン様」

 「アドリエンヌ様、ありがとうございます(にっこり)」


 薄めの艶のある紫色のドレスで着飾るアドリエンヌ様は、とても同い年には見えなかった。大人っぽい綺麗な子……!



 彼女は、あちらでお話でも……と、隅の方を指差す。やっぱり、今日の予知夢だったのね。


 『カミュ様、やはり予知夢です。幻影魔法お願いできますか?』

 『分かった。無理はしないで?』



 彼女は通路に向かって歩きだした。これも幻影魔法なんだろうね?


 「──アドリエンヌ様、何故私だけではなく、関係の無いシルヴァン殿下まで巻き込まれたのですか?」

 「やっぱり、あなた()()()のね。まさか、私の仕業と分かっているなんて」

 「──アドリエンヌ様の魂……強い思念も一緒にいたのです。それで、分かっておりましたの」


 ──驚いたような顔を見せた。やっぱり、生霊は無意識で飛ばしていたのね。



 「──女の子の死霊。アドリエンヌ様のことを心配して私に教えてくれましたの。『アディを助けて』 って、私は頼まれました。私と……お話しませんか?」

 「──そう。アネットね……みんなに嫌われる私の唯一のお友達だった。流行病で亡くなった後も私の側にいてくださるの」



 ──アドリエンヌ様の目が変わった! 彼女の黄色の魔力が大きく動く。──来る!


 「──私はっっ! あなたがずっと羨ましかったっ!!!! 私だって魔法も使えるし、霊力だってありますのにっっ!!!!」


 やっぱり、この子──憑かれている!



 ──コームの光で目隠しっ!


 『絶縁のジェル、彼女を覆って!』

 『光と水の混合魔法、浄化の水! 彼女に浸透して浄化っ!!!!』


 ──ちょっと気絶してもらいますっ。じっくり話を聞いて差し上げますからっ!!!!


 


イチャコラのレベルが低いので、まだ全年齢対象。笑

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