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アイリ、精霊に感謝される

精霊に感謝される回


 『──私を認めてくれるのはあなたたちだけ。誰も私のことなんか好きになってはくれないわ。カミーユ様を手に入れたら──』

 『もうやめようよ! アディが悪者になっちゃう! ──ねぇ、お願いアディを助けて──』


 ──ぱちっ



 ──今日も、見させられた。

 これはアドリエンヌ嬢が誰かに話していたけど、一体誰の視点なの……? アディ……って、アドリエンヌ嬢のこと……よね?



 6/14(金)。とりあえず、今日も午前中のみ王城に行く。


 「お嬢様、今日は明日の準備をしなければなりませんから、早く帰ってきてくださいね! 最近、夜のミルクティー会も無くて寂しいです……っ!」

 「ごめんね? エミリー! お城の浄化は昨日で終わったわ! 今日はミルクティー会、しましょう!」


 エミリーは嬉しそうに微笑んでいた。エミリー……可愛い……!


 -----


 ──80分のコマが終わり、休憩。


 「今日は王城内に死霊がいない、と大騒ぎになっていたんですよ! 王城内の霊に耐えかねて辞める文官や騎士もいるくらいなので良かったですよね〜。僕は霊力が無いので、残念ながら違いを感じないのですが」


 差し入れしたクッキーを食べながら、オラールさんが世間話として教えてくれた。

 まぁ、きっとカミュ様が何か上手く言い訳するでしょう! これで、みんな働きやすくなるのなら、良かった良かった♪



 お昼になり、帰ろうと思ったら、カミュ様から念話が来た。


 『お昼一緒に食べない? 果樹園行こうよ!』



 ──というわけで、久しぶりの果樹園。


 「あれ? 精霊が少し増えてますね?」

 「そう。精霊たちがアイリにお礼を言いたいって言うから、果樹園に連れていく約束をしたんだ」


 『アイリ〜!!!! ありがとう〜』

 『アイリ様、居心地が良くなりました〜!!!!』

 『僕たちアイリ様の味方〜☆ 王様もそう言ってる〜!』


 ──なるほど。意外と律儀な精霊ちゃんたち。殿下と仲良い精霊たちも喜んでいるみたいだし♪ 良かった良かった♪



 「お役に立てたなら良かった! 私も精霊ちゃんたちに助けてもらってたからね!

 ──あのね? 一応、澱みなく水が流れるようにって、水路に魔法掛けてるんだけど。できれば、水の精霊とか風の精霊に水が早く流れるように言ってくれないかな?」


 『うんー! みんなで水路見張るー!!!!』

 『みんなで聖なる水、ぐるぐる回すー!』


 ──それなら安心。精霊ちゃんたちは見張り得意だもんね? 頼んだよ?



 今日は "レッドプティボール" がいっぱい運ばれてきた。

 いや、もういいよって、さっきから止めてるんだけどね?? 精霊たちがお礼の気持ち〜って言うから、ありがたくいただくことにした。

 せっかくなので、アンジェロにゼリーにしてもらおう♪ カミュ様と殿下にもあげますね?



 カミュ様とシルヴァン殿下と精霊ちゃんたちと、楽しくお昼ご飯を食べた♪



 「アイリ、今日の闇部屋は何時?」

 「今日はエミリーが寂しがってるので、ミルクティー会するんですっ!」

 「じゃあ……終わったら教えて? しばらく2人きりになれなかったから」


 ──うう//// ミルクティー会が終わったら念話しますっっ!


 ああっ、シルヴァン殿下の優しい笑みが恥ずかしいっっ……! 殿下のこと忘れてませんよ?




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