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アイリ、襲われる覚悟を決める

2章の浄化の話と、アイリとカミーユの秘密の逢瀬がキーになる回


 ───ベルチェ家 鍛錬場更地 (に作った闇部屋)



 夜になり、アイリ様を守る会〜第2回作戦会議〜 (自分で言ってて恥ずかしいけど) が開かれている。


 6/15(土)に、婚約のお披露目のパーティーを開くことに決まった。昼間、招待状を国内の全貴族家に送ったらしい。

 お披露目パーティーに向けての作戦会議……だそうだ……



 ちなみに、第1回のメンバー (カミュ様、側近エミールさん、父クロヴィス、兄アルベール、リーニャ、エミリー、執事セドリック) に加え、騎士団長アルノー様、昼の襲撃の当事者のシルヴァン殿下、そして殿下の護衛騎士クレールさんも参加。


 結局あの後、殿下とクレールさんの理解力を信じ、アイリーンの中身が、実は異世界から召喚された愛理であることを明かした。

 二人とも驚いてはいたものの、昼間目撃したことから納得したようで、内密にすることを誓ってくれた。



 王城内は死霊が多い。

 ならば、私が居て、死霊が寄りつかないベルチェ家の方が安全だろう、ということで、ベルチェ家に全員集合している。


 場所は、なんと、あの鍛錬場の更地!

 カミュ様が闇魔法で11人全員が入れる部屋を作り出した。二人の秘密感が薄れたことに少し寂しく思ったり……(白目)



 死霊は周りにいないので、きっと、大丈夫。


 ──大丈夫じゃないのが……陛下と二人で闇部屋で会っていたことがバレた。

 ルヴィエ侯爵令嬢 (アドリエンヌ嬢というらしい) の占いと生霊の浄化の件を誤魔化せなかったからだ。こればかりは仕方がない。

 お父様、ごめんなさい。



 カミュ様の作った "闇夜に紛れられる魔法のケープ" を、私とリーニャで被り、王城を囲む水路の浄化と、浄化の魔導具の設置を行い結界を張れば良い、とリーニャが提案した。


 たしかに、アドリエンヌ嬢が悪霊を使役するなら、悪霊が入れないようにするのが一番いいよね?

 ということで、明日から、カミュ様と私とリーニャで王城の浄化作業を行うことになった!



 「──悪霊を使役できないとなると、アドリエンヌ嬢自ら手を下そうと動く可能性が高まりますね。カミーユ、アイリ様、ダンスやおしゃべりでイチャコラして見せつけちゃったらどうですか〜〜? 煽っていきましょうよ〜〜!!!!」

 「エミール、もちろんだよ! アイリとのラブラブぶりを見せつけてやらなきゃね!!!!」


 エミールさんが笑顔で挑発を提案してきたのに、カミュ様が乗ってしまった。二人のにっこり笑顔が怖いです……!



 「──おそらく、彼女は隙を窺うだろうね。あえてアイリに隙を与える。そして、アドリエンヌ嬢から誘いがあれば乗ろう」



 まぁ、アイリ様なら大丈夫だろう……って! みんな! 私のこと過信しすぎじゃない!? 私、襲われたくなんかないよっっ(泣)


 とりあえず……私は、パーティーで襲われる覚悟を決めて……! そして、結界張りを頑張ろう! えい、えい、おーっ!!!!




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