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アイリ、陛下と反撃を誓う

反撃することを決める回。


 「アイリ!? シルヴァン!? 大丈夫か!?」


 念話で伝えると、転移でカミュ様とお兄様がやってきた。


 「クレール……! どうして……!」

 「陛下、この方は直前に悪霊に憑依されてしまったのです。ですから、この方の意思ではありません」

 「お兄様! 僕ははっきりとは霊は見えませんが、黒く覆われたと思ったら、直後に斬りかかってきました。おねえさまの言う通りです! 僕の腕はおねえさまが治して下さいました……秘密なのにごめんなさい!」

 「──狙われているのは私ですから、殿下のせいではありませんわ! むしろ、巻き込んでしまい申し訳ございません」



 「──おそらく、アイリーンに罪を擦り付けようとしたのだろうな。そのためにクレールを使った。卑劣な……っ!」

 「──王族狙いとなれば、我がベルチェ家も廃止、アイリーンは死罪ですからね。証拠さえあれば反撃できるものを……!」



 ──魔法をまだ上手く使えない殿下、陛下の婚約者の公爵令嬢……それなら、護衛騎士を乗っ取り上手くやれば、使役したことも分からずに罪を擦り付け、婚約破棄どころか自分の手を下さずとも殺すことができる。

 悪霊を使役しているなら、事を起こした後に使役を解除すれば、証拠は出ない。

 そもそも、霊を見れる人自体が少ないのだから、聖女としての能力を示さない限り、罪は逃れられないだろう。



 「──自分の手を汚さずに、婚約破棄どころか処分ができる。王族を狙ったとなれば、私どころかベルチェ家自体が廃爵でしょうね。きっと "向こう" は "死霊の使役能力" があるのでしょう。そして、最近の談話室の霊は "監視役" でしたのね……」


 「 "向こう" は、アイリーンの霊力や浄化の力には気付いていたかもしれないが、聖女としての能力全ては知らなかった。しかし、今回で "向こう" は聖女だと気付いただろうね……」



 「──僕が、自分で事故を起こし、傷を負ったことにして養生すれば……」

 「いや、監視役の霊を使役できるほどだ。養生してることにしても、死霊を通して、実際は怪我が治っていることに気付くだろう。そうすれば自ずとアイリーンの能力に気付くだろう……」



 「──うっ……ううっ……」

 「クレール、大丈夫か!?」


 「あれ……? 私は……? ──っ! 殿下! アイリーン嬢! あぁ……わ……私は……っっ!!!!」

 「あなた、悪霊に乗っ取られていたのよ。記憶はあるのね? あぁするしかなかったの。手荒な真似してごめんなさい。──治癒」


 ──護衛騎士のクレールさんが目を覚ましたので、痛みを除くように光の魔法を掛けた。もうクレールさんには隠しようがない。



 「クレール、これは機密事項だ。悪いが、誓約魔法を掛けさせてもらう。王妃付きの護衛にするか。そして、守る会に入れる」

 「アイリーン様には、命を救っていただきましたので……忠誠を誓います!!!!」



 「──ベルチェ家に喧嘩を売るだけではなく……無関係のクレールさんや幼いシルヴァン殿下にまで手を出されては……やられてばかりもいられませんわね」


 『カミュ様、夏のパーティまで待っていられません。王城に貴族を集め、婚約のお披露目をしませんか? おそらく、仕掛けて来るでしょう』

 『奇遇だね! アイリ。俺も同じことを思っていたよ。アイリを危険に晒すのは気が乗らないが、俺たちなら負ける気がしない。来週だ。来週招集する』



 一緒に反撃♡しましょう! カミュ様!!!!




本日、すべてのページを改稿しました。

内容は変わってません。


☆変更箇所☆

恥ずかしながら、web小説の書き方を徐々に理解してきましたので、表記を変えました。


・.....三点リーダー

・「」『 』"" の空欄

・!!,!?→!!,!?に変更

・少し前に大幅改稿した際、漏れでアイリ目線になっていない箇所がありましたので訂正。


初投稿につき、御容赦くださいm(_ _)m

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