表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/99

アイリ、陛下と婚約の儀に挑む

婚約しました。あっさり。


 「──お嬢様! とっても可愛いですっ!」

 「ありがとう、エミリー! 今日もエミリーの腕はすごかったわ!」


 ──6/1(土) 王城内神殿で婚約の儀を行うので、部屋であの白い薔薇のドレスを着て準備をしていた。エミリーが髪を結わえ、アクセサリーを着けてくれる。



 ─エミリーの本日のお嬢様レシピ♪─

 ・メインの白い薔薇のドレスに合わせ、アクセサリー類もシルバーと、ダイヤモンドやガラスパーツです♪

 ・念話のブレスレット、解毒効果のあるネックレス、結い上げた髪に着けた髪飾りのコームは近接戦の暗器! 光の魔力を通すことで目くらましができ、コーム自体も武器になる優れものだそうです! (おそらくお嬢様が何かの機会に陛下からプレゼントされたもの!)

 ・携帯用の鞭は、お嬢様の太股の鞭ホルダーに。

 ・髪は儀式なので、編み込み、後ろできっちり目にまとめてあります♪



 「ねぇ……エミリー、暗器と鞭ってさ……今日、要る?」

 「何をおっしゃいますか! 今日はリーニャは行けないんですよ? 儀式に入りましたら私も下がりますし。いざとなりましたら、グサッとビシィッとやっていただきませんと。まぁ、陛下とアルベール様もおりますし、お嬢様強いので大丈夫だと思いますけれど。」


 すっかり、何かある前提で話が進むのが我がベルチェ家……!

 というか、もはや襲ってくるの決定みたいで怖いんですけど! いや、陛下もお兄様もいるし。ダイジョブダイジョブ〜☆



 ──って、思っていたけど、今のところ何も無い。

 王城内に入って悪霊たちが睨みかかってきて怖かったので、こっそりと浄化してやったくらい。滞りなく儀式が終わりました。


 構えていたけれど。儀式と言っても、王城内神殿にて、お互いの家族だけの小さいものだった。


 お互いの身の潔白を誓い、陛下から婚約指輪を指にはめてもらった後、指輪にお互いの魔力を注ぎあう。

 そして、最後にお互いの指輪にキスをする。これで婚約の儀は終了☆


 正式に結婚すると、お互いの婚約指輪に血を一滴ずつ捧げることで婚姻の証と、結婚指輪になるのだという。

 結婚指輪になると、婚姻を解消しない限り外れないらしい!

 そのため、お互いを守るための防御魔法などを掛けるのが一般的だそうだ。


 ──お父様は泣いている。早くないですか? まだ婚約ですよ? 今から泣いていたら、結婚式どうするんですか?



 ちなみに、今日初めて王弟殿下であるシルヴァン殿下を見ることができた。9歳! 子犬……! 可愛い子犬ちゃん! ちっちゃい陛下みたいで可愛い! この子も将来イケメン君になるに違いない。

 

 「アイリーン嬢、とってもお綺麗です。早くおねえさまって、お呼びしたいです! お兄様をよろしくお願いします。あと、水魔法をとてもかっこよく使いこなすとお兄様から聞きました! 僕も水魔法の使い手なので、いつか強い魔法教えて下さいね!」


 ──ええっ! なにこの天然人たらし……! 仲良くしようね〜〜〜♪

 っていうか、陛下! 勝手に何吹き込んでくれちゃってるんですか。もはや弟君の私に対しての認識が "戦うお義姉様" じゃないですか!!!!(泣)



 「シルヴァン? アイリーン嬢はもう僕の婚約者なので、構うのは程々に。しごかれたいなら、僕が相手してあげるよ」


 9歳の弟君に、つーん。しごいてやるぜ! って、陛下! 大人げないですっっっ!


 


愛理ちゃんチョロいぞ……!!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ