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アイリ、再び王城へ行く

高校生の時、生霊が飛んでいると指摘された私です。

知らんがなって思いました(白目)


 ───王城内 応接室


 「アイリ、エミリー、大丈夫だったかい?」


 王城の応接室に案内されると、すぐに陛下が防音魔法を掛けていた。

 「大丈夫です。一週間とは言え、魔法の鍛錬を経験しておいて良かったです。エミリーもおりましたし。──それで、ゴロツキはどちらに?」


 どうやら、ゴロツキたちはエミール様により、尋問されているようだ。ただ、雇い主の誓約魔法が強いようで、聞こうとすると死のうとするらしい。

 参加したいと思ったけど陛下に却下された。ダメか。ちぇっ。



 襲撃時のことを陛下に聞かれたので、答える。

 というか、見せた方が早いと思ったので、水魔法で霧を出し、光魔法で投影したフォグスクリーンに記憶を念写してみた。


 子ども達を押し退け、明確にこちらを狙ってきたこと。『痛い目にあわせる』と意思表示していたこと。

 襲撃犯は5人で緑魔法2人、火魔法1人、土魔法1人、雷魔法1人だったこと。

 浄化したはずの陛下への霊にそっくりの霊が襲撃犯につきまとっていたこと。

 人前で浄化の力を使うのは躊躇われ、浄化はしなかったこと、を追加で口頭説明しておいた。



 「アイリは、睨まれてて怖いって言ってたよね? その時も霊からの恨みを感じた? 今回の霊も関係があると思う?」


 「──まだ分からないですが、どちらも念の強い女性の霊でした。かなり睨まれていたので、憎まれてるとは思います。

 個人的には、"生霊" ではないかと思ってます。生霊というのは、死霊のように死んではいないものの、思いが強すぎて分離したものをそう呼んでいます。強い思念体、です。これならば、死霊と違い浄化してもまた出てくる説明がつきますね……」



 ──雇い主の生霊だとしたら、かなり怨恨の深い者だということになる。それはそれで、怖いんですけど!

 でも、アレは同一人物に見えた。若い女の人だったんだよなぁ。睨みがすごかった……!


 「──これは、推測です。ゴロツキたちの雇い主は若い女の人だと思います。それも、陛下に何らかの感情を寄せる女性。」



 婚約絡みの令嬢のやっかみだろうな、とお兄様は呟く。やはり婚約絡みか?


 「──仮に、"令嬢のやっかみ" だとすると、それはそれでまずい。まず、まだ一般的には公表されていない婚約を知り、これだけの傭兵を動かせる財力があり、強い魔法の誓約を結べるなんて……かなり有力な貴族になってしまうからね……」


 陛下は難しい顔をする。まぁ、きっと正直やりかねない人でも思い当たったのでしょう。


 「ただ、思い当たる方がいたとして、証拠がありませんから。ゴロツキたちが吐かなければ。人に見えないものが見えるからと言って、それは証拠にはなりませんし……」

 


 とりあえず、明日からはまた外出せずに、邸に籠ることを命じられてしまった。

 いいもん、お嬢様レッスンと魔法鍛錬……頑張るもん……! くすん(泣)


 てか、一週間だけとは言え、本っっ当に一通り魔法鍛錬しておいて良かったぁぁぁぁぁ……! まさか本当に襲われるなんて。お父様の予言が当たりました!

 というか、使用人さんたちの方が威力強かった! みんな、鍛錬付き合ってくれてありがとう! 早速、役に立ったよ!!!!


 


ブックマークありがとうございます〜うううう

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