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アイリ、ゴロツキを許さない

戦闘令嬢デビュー


 ───わぁぁぁぁぁ! ベルチェのお姫様ばんざーい!


 はっ……何やら騒ぎにしてしまった! みなさんごめんなさいっ! 反省!


 「みなさん、騒ぎにしてしまってごめんなさいね。子ども達、怪我はない? 手荒にしてごめんなさいね? みなさんにもお怪我はありませんでしたか?」

 ううん、と首を振る子ども達はみんな怪我は無さそう。周りの観衆も無事みたい。良かった……!



 「──アイリーン! エミリー! 大丈夫かっ!?」

 『アイリ! つよい!』

 『アイリ! ケガしてない?』


 精霊たちが心配して、お兄様を呼んできてくれたようだ。

 やっぱり精霊たちに、ちょこちょこ見られてるんですよねぇ。慣れたけど。ていうか、今の今までお兄様とも念話出来るの失念してたわ。


 「ええ、大丈夫ですよ。エミリーと縛っておきましたので、そちらの処理のほう、お願い致しますね。」


 『──お兄様? 少し気になることが。ゴロツキ共は私を明確に狙ってきました。そして、ゴロツキについている霊……先日、陛下につきまとっていて浄化したはずの女の霊にそっくりなんです。』

 『──なんだって? まずはコイツら処理する。狙いはアイリーンなんだな?』


 念話で会話して頷くと、お兄様は"守る会のブローチ"に魔力を流した。どうやら、陛下たちとも共有するらしい。エミリーも魔力を流し、何やら考え込んでいるようだった。


 ──なんでこの人たちは、私を狙ってきた? 痛い目みせるってことは私に明確に恨みがあるってことだよね?

 ゴロツキ共は誰の意思で動いた? 政策絡み? 婚約絡み? でもまだ一般的に公表はしていないし…… 身代金目的?



 お兄様は、縛り上げたゴロツキ共を氷の檻のまま、どこかに転移させていた。

 さすがに人数が多かったからか、何やら魔法陣のようなものを地面に描き、転移させていた。おそらく補助なのだろう。

 何やらメモがお兄様の所に届くと、また返事を送っていた。


 「アイリーン、今日は切りあげよう。これから王城に行く。陛下とエミールが、アイリーンとエミリーも一緒に来いと言っている。」


 えええええええ! 商店街は!? 観光は!? ガラスの工房見たかったのにいいいいいいい(泣)



 「──ベルチェのお姫さま、また来てくれる? 普段はあんな奴らいないんだ……だから……」

 「うん、またお兄様と絶対に来るわ! 商店街も、ガラス細工の工房も本当は見たかったけど、また今度の楽しみにとっておくわ♪ 怖がらせちゃってごめんなさいね?」


 子ども達は、ぱぁぁぁっと笑うと手を振ってくれた。可愛いっっ! あんな可愛い子たちに、危害を加えたゴロツキ共はおねーさん許しませんからねっ!




こんな寒いのに5月の話……

5月の陽気が恋しい……おでんが美味しい(泣)

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