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アイリ、プリンを作る

プリン回


 ───ベルチェ家 厨房



 エミリーとの魔法鍛錬を終えた後、軽く汗を流して、着替えた後に厨房に向かった。

 16時半頃から他の料理人の方たちが、厨房入りするということで、手早く作ることにする。



 「お嬢様! 牛乳、卵、砂糖、クリーム、です!」


 アンジェロが大きな冷蔵庫のような箱から取り出してくれる。

 これは氷魔法を掛けているらしい。

 箱によって冷え方が違い、冷えすぎてはいけないものは、冷え方の緩やかな箱の方に入れられるのだそうだ。


 「アンジェロさん、鍋とお玉とボウル二個、あと粉ふるい借りるね!」


 人数分作るから、少し多めに作ることにした。

 自主練を早めに終えて、ジェスパーさんを捕まえて、作ってもらったガラスの器(プリン容器)を準備する。

 ジェスパーさんにもプリンあげなきゃね!



 「牛乳とクリームを小鍋で温めながら、お砂糖を溶かし、ふつふつしない程度に温める〜! 牛乳とクリーム、お砂糖を溶かすようにくるくると回れ〜!」


 鍋の中でくるくると牛乳と生クリームと砂糖が混ざりながらゆるやかな渦を巻いていく。


 ──生活魔法って便利!

 簡単な火を付けるだけなら、生活魔法としてできるって聞いたけど……本当にできた!


 「こっちのボウルには全卵を、もう片方のボウルには黄身だけを割って溶く〜! どちらにも温めた牛乳とクリームを注いで混ぜる〜! くるくる〜!」


 アンジェロさんがメモしながら、食い入るように作業を見つめているから少し恥ずかしい……!



 「小鍋にお砂糖と水を少し入れて点火〜! 色が付いたら、お湯を少し入れる〜! カラメルの出来上がり!」


 「プリン容器に、カラメルを分けて入れて、カラメル凍れ〜!」


 「プリンの元をカラメルの上に注ぐ〜♪

 全卵の固めプリンちゃんはカラメル有りで、黄身だけのなめらかプリンちゃんはそのままにしようっと!」


 「──お嬢様? 全卵のと、黄身だけのはどう違うのですか?」

 「うふふ! アンジェロさんにも味見してもらうから! 見てて!」



 フライパンに半分ほど熱湯を注ぐ〜!


 「ねぇ、エミリー! 大きめのしなやかな葉っぱをイメージして出してくれない? この容器にフタをしたいの!」

 「これくらいのでよろしいですか?」


 エミリーは良さそうな葉っぱを出してくれた!

 本当はラップをして輪ゴムをしてフタをするけど、この国には無さそうなので葉っぱで代用!


 「葉っぱでフタをして、糸でくるくる結わえて……蒸す!」


 アンジェロさんに鍋に蓋をしたいと言うと、他の鍋の蓋を持ってきてくれた!


 「うん! このまま弱火にして10分待つわ! アンジェロ、この弱火をキープできるかしら? 火の魔法は、今初めて使ったから加減が難しいの!」


 アンジェロは、魔道具に魔法を込めた。

 どうやら、いい感じの弱火をキープしてくれたようだ。

 さすが火の使い手! 繊細な火加減♪



 ──そして、10分経ったら、プルプルと固まったプリンを冷やして出来上がり!

 氷魔法でプリンの周りに冷気を出してみたよ!


 「アンジェロ、エミリー! こっちは固い方、こっちはなめらかな方! 二人とも味見してもらいたいから、食べてみて!」



 ───ぱくっ。


 「「美味しいですっっっ!!!!」」


 「こんなシンプルな材料で、こんなに美味しいデザートが出来るなんて……!」

 「このカラメル? 苦味がいいアクセントになっていて、とっても美味しいです!」

 「このプリンの上にね、お砂糖をまぶしてから炙ると飴のようにカリカリでそれも美味しいのよ! クレームブリュレ、って言うのだけど」



 アンジェロもエミリーも、プリンを気に入ってくれたみたい。

 陛下にもおすそ分けしようかな? 転移で送ったら崩れるかな?

 うーん。手紙を書いて聞いてみよう!




私は

牛乳200cc,生クリーム100cc,砂糖大さじ2,卵2個,バニラオイル少々,ブランデー小さじ1/2で作ってます♪

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