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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第三章
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第58話 憤怒


顔のない魔人に間一髪のところを救われた魔人バレットは憤怒していた


『おのれおのれおのれおのれぇぇぇアルフッ!よくも吾輩の腕をぉ!!!!』


アルフの斬撃により両腕を失ったバレット

彼は完全に余裕をなくしていた。


『やかましいですよ。静かにしてくださいな』

顔のない魔人がそう言う


今、2体の魔人がいるのは空席の玉座と8つの席とテーブルのある

どこかの城の玉座の間であった


『黙れ!貴様がもっと早く来ていればよかったのだ!そうすれば吾輩が…』


八つ当たりである。

己の力を過信し、たった一人で敵の前に姿を現し返り討ちにされる。

実に無様であった。


それに対し顔のない魔人は

『やかましいといったはずですが』

そう表情も読めない顔で綴りバレットの首を掴み上げる


『がっ…ぐっ…』


『ここで貴方を始末するのは容易ですが、貴方も今はまだ貴重な戦力なのです。

 なので、殺さないであげますからどうか冷静になってくださいな』


そして手を離す顔のない魔人


『ゴホッ……ぐ、ぐぅ…失敬した……。ザムルド殿……』


『そうそう、それでいいんですよ』

ザムルドと呼ばれた顔のない魔人は満足気な声を出した

そして言葉を続ける


『私たちはまだ8人しかいません。それだけでは戦力不足です。

 だからこそ竜人たちを支配下に置きたかったのですが失敗したものは仕方ありません。

 次の手を考えましょう。』


『それと貴方の腕は…まぁ、あの子に新しいのを付けて貰えばいいでしょう。』


『そう…であるな…。』


声量が小さくなったバレット。

己をいつでも殺せると宣言したザムルドに対して恐怖を抱いているからだ。


『それに竜人族が得られなかったからと言って私たちの手がないのかといえばそうではありません。

 私の撒いた種がそろそろ芽を出すでしょうから』


ザムルドは顔のない顔で笑った、ように見えた

そして顔のない魔人ザムルドは祈るように手を合わせ言った


『全ては魔神王様のために』

12/03 体調不良で休載していましたが大分回復したので現在59話を執筆しております。もう少々お待ちください。

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