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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第三章
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第51話 竜人戦-前編-


報告のあった村の様子は悲惨なものであった


力のままに破壊された家々。荒らされた田畑。そして焦げた死体の酷い臭い


そしてそこに竜人族の姿はなかった


『酷いな…これじゃまるで…』

魔物に襲われたようだ、とアルフは言いかけたが横にラディアがいることを思い出し言うのを止めた


『竜人族はこんなことをしない。他種族嫌うけど意味もなく暴れたりしない』


『何か……何か異変が起きてる……』

ラディアは悲しそうな表情をしてそう言った



『ギャアオオオオオオオオオオオッ!!!!!』


そのときその場に咆哮が轟いた


『今のは!?』ネルが叫ぶ


『あっちだ!行こう!』


一行が駆け付けるとそこには力任せに木々をなぎ倒し暴れる竜がいた。


いや、正確には竜ではない。人型の竜。つまりは竜人だ


竜人族は何も人族に竜の角が生えただけではない。

強靭な竜の姿にもなれるのだ。


『あの姿…我知ってる!我の里の仲間!オルガルドだ!』

そう言ってラディアは暴れている竜人に近づこうとする

その手をアルフは掴んで止めた


『なぜ止める!あれは我の仲間!話せばわかる!』


『落ち着けラディア!あの瞳を見てみろ!明らかに理性を失っている!近づけば殺されるぞ!』


『オルガルドはそんなことしない!』

静止を振り切ろうと暴れるラディア。それをアルフは止める


『【風裂(ウィンド)】!!!』

アルフたちのいる場所とは別の場所から風属性の魔法が放たれた


その魔法はオルガルドに命中したが、強靭な鱗にかすり傷をつけただけで終わった


『この程度の魔法じゃダメか!』

声の主はルーカスだった。受付のおばさんの言った他の冒険者はルーカスだったのだ。


ルーカスは一人ではなかった。仲間と思われる男性の戦士と女性の神官を連れていた。


『ガアアアアアアアアアッ!!!!!!!』

攻撃に気づいたオルガルドはルーカスたち目掛け鋭利な爪の付いた手で切り裂こうと襲い掛かる


『スキル!【絶壁】!!!!!』

戦士が防御スキルを発動し、オルガルドの一撃を防ぐ


『【強衝撃(フォースフルショック)】!!!!!』

ルーカスが魔法を放つ

そしてオルガルドが吹き飛ぶ


『【氷槍(アイスランス)】!!!』

ルーカスの周囲に多数の氷の槍が出現しそれがオルガルドに襲い掛かる


『ガアッ!!!』

オルガルドは火炎の息吹を氷の槍もろともルーカスたちに浴びせた


並大抵の冒険者であれば今の一撃で全滅していただろう

しかしルーカスたちは並みの冒険者ではない


戦士を盾に火炎を絶えしのぐ

そして神官が戦士に回復魔法を唱え回復させる


竜化した竜人と一流の冒険者。その壮絶な戦いにアルフたちはとても介入できずただただ見守るしかできなかった。


両者は互いに譲らない戦闘を繰り広げていた……が


『ギシャアアアアアアアッ!!!!』


新たな竜化した竜人が現れ横から戦士を殴り飛ばした


『マルクス!!!!!!!!』

ルーカスが叫ぶ


マルクスと呼ばれた戦士は木々へ叩きつけられ倒れる。


『セリア!回復を!』

セリアと呼ばれた神官の女性がマルクスへ近づこうとするがオルガルドともう一体の竜人がそれをさせない


2体の竜人はルーカスとセリアに同時に襲い掛かった。



『っ!?【神の(アイギス)】!!!!!』

ルーカスが最高位の防御魔法を展開し2体の竜人の攻撃を防ぐ。


しかし盾役のマルクスがやられた以上、ルーカス一人では防ぐしかできない

魔法は一度に一つしか唱えられないからだ。


必死に防御魔法を維持し攻撃に耐えるルーカスたち。


絶体絶命の状態にアルフたちはもう見てられなかった


『オルガルド!ガルヴォルド!やめて!』

ラディアが竜人たちの名を叫び飛び出した


『ネル!ルーカスたちに加勢するぞ!』

アルフとネルもラディアの後を追うように飛び出した


そして2体の竜人は3人に気づき向きを変えた



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