第50話 ギルドにて
『何事だいっ!?』
腰にエプロンをかけたギルドの受付係らしきふくよかな女性が飛んできた
『そこのオス。我を侮辱した。我は悪くない』
ぷくーと頬を膨らませるラディア
どう見ても拗ねてる
『まったく、ギルド内でのやんちゃは勘弁しておくれよ。あまり酷いようならギルマスに言って資格剥奪してもらうからね』
『まぁまぁ、今回はそちらで転がってる男に非がありますし…ね?』
そう言ってルーカスは受付のおばさんにウインクをする。
『まぁあんたがそういうならそうなんだろうさ。今後は気を付けておくれよ』
カウンターへと戻る受付のおばさん
『ありがとう。おかげで大事にならずに済んだよ』
礼を言うアルフ。
『どういたしまして。それじゃ僕は依頼があるからこれで失礼するね』
ルーカスは身を翻しその場を去った
その際にプラチナに輝くプレートがちらりと見えた
『あれがプラチナの冒険者…か…』
そのかっこよさから白銀の英雄を彷彿させたが、さすがに英雄とまではいかないな、とアルフは思った
『よし!俺たちも依頼を受けて金を稼ぎに行くぞ!』
アルフは頬を両手でぱんっと叩き気合を入れる
『はいっ!』
ギルドの依頼板を見ると様々な依頼が寄せられていた。
魔物の討伐が最も多く他には遺跡の調査や行方不明者の捜索、果てには家の掃除まであった。
アルフたちは一刻も早く竜人族の里に行きたい。
そのため路銀稼ぎに時間をあまり割くことができない
手っ取り早く稼ぐにはリスクを負うが魔物の討伐が最適だろう
『アルフさん、これ…』
ネルがそう言って一枚の依頼紙を指さした
『西方の村付近で暴れている竜人の討伐もしくは鎮圧?』
『はい、もしかして今回の件と関係あるんじゃないですか?』
『アルフ、ネル。我もこれ気になる』
『わかった。これを受けよう』
アルフは依頼紙を受付に持っていき手続きを行う
その際に受付のおばさんから説明を受けた
『この依頼を出したのはうちのギルドでね、
最近ここいらで竜人らしき種族が暴れていて近隣の村や町が迷惑してるのさ
んで、うちのギルドが代表して依頼を出すことになったんだ
達成したらうちに戻ってきて報告しな。
その報告が嘘か本当かは真の石を使って確かめる。本当なら報酬を支払う手はずになっている』
真の石とは言った言葉が嘘か本当かを確かめる魔法が組み込まれた魔法石である。
こういったギルドでは偽りの報告をする輩も多いため投入しているのだろう。
『それと、この依頼は複数の冒険者が受注している。せいぜいブロンズのあんたは足を引っ張らないように頑張んな』
そしてアルフ、ネル、ラディアの3人は竜人が暴れているとの報告のあった村へと急いだ。
ついに50話まで来ました
いつも読んでくださりありがとうございます。
これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。




