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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
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第35話 覚醒


闘技場には王国の騎士と魔法国の貴族が決闘をするのが

よほど珍しいのか多くの観客が集まっていた。


観客の中にはアレリアたちをはじめなんと魔法王カイネルまで居た。


『おい!なんでも王国の騎士とうちらの国の貴族様が戦うってよ!』

観客のだれかが話をしている

『相手はだれだ!?知らん奴だ!』


『こっちの貴族様はリマード家の嫡男だぞ!』


『あの性格悪い奴か!負けちまえばいいのによぉ!』


『おいおい、そんなこと言ってると不敬罪で首刎ねられちまうぞ!』

などとヤジが聞こえてくる。


『おい、下民。この僕に雑巾のように扱われる覚悟はできたのか?』

ノルズが煽ってくる。


『さぁな!お前を倒すところまでの覚悟ならできたさ!』

アルフも負けずと言い返す


そして審判員の合図とともに決闘が始まった。


専攻はアルフ。

開始と同時に駆け出し斬りかかる


『【(シールド)】』

ノルズが魔法を唱える


そしてアルフの斬撃は止まる


『っ!』

まるで金属の塊を叩いたかのような衝撃が腕に響く


『ふんっ、その程度で僕の壁を破れると思ったのか?』


『死ね、下民。【衝撃(ショック)】』

ノルズが手を突き出し虫を払うかのように魔法を繰り出す。

するとアルフを凄まじい衝撃が襲った。


アルフは吹き飛ばされ地面を転がった。


『あっはっは!どうした下民!地面が恋しいか?』


『【衝撃(ショック)】』


『【衝撃(ショック)】』


『【衝撃(ショック)】』


ノルズの攻撃は止まない

アルフはノルズが魔法を唱えるたびに鈍器で殴られたかのような衝撃を受け吹き飛ばされる。


その際に剣も飛ばされ素手となる。


『どうしたどうした!虫けらがぁ!だぁじな剣も離しちゃってぇ!?

 今ならまだ許してやるぞ?ほれ、地面を這い蹲って詫びて見せろ!』


アルフの体の節々は悲鳴をあげていた。度重なる衝撃に警戒サインを出していた。

だが、ここまでは計算通りだった。


先日の作戦会議でアレリアが言っていた。

「いいか、アルフ。今の君では正攻法で相手に勝つことは不可能だ。

 だが、戦いというのは何も正攻法で勝たなければならないわけではない」


「相手はプライドの高いやつだ。なら最初はやられて油断したところをぶっ叩いてやれ」


アレリアの言った通りノルズは調子に乗っていた。

自分に歯向かった愚かな騎士が無様にも地べたを這いずり回っているのだから。

気分よく鼻歌交じりにノルズは倒れて動かないアルフに近づき言った


『なぁんて言うと思ったか?死・ね・♪』

『【(ショッ)】…』


ノルズはアルフにとどめを差すべく攻撃魔法を唱えようとした。

しかし、その瞬間をアルフは待っていた。


アレリアはこうも言っていた。

「魔法というのは戦闘において万能ではない。

 魔法を唱えるには口が必要だ。人の口は一つしかない。

 だから一度に唱えられるのは一つまでだ。」と


それに付け加えこう言っていた

『「攻撃魔法を唱えるときは防御ができない」ってな!』


アルフは地面に倒れた体勢から渾身の一撃をノルズの顎に打ち込んだ。


『がぁっ!!!!!!』

ノルズが宙を舞い。地面に落ちる。


しかし気を失うまでは至らなかった。


起き上がったノルズは激昂した

『こ、この高貴なる僕の顔をよくも…よくもおおおおおお!!!!!!!!!!』


『認めてやるよ騎士アルフゥ!貴様は最高の糞野郎だっ!

 僕の!この僕の!最大の魔法で!!!!殺しつくしてやる!!!!!!!』


そしてノルズは唱える。彼が一流たる由縁の魔法を

『【業火(インフェルノ)】!!!!!!!!!!』


巨大な炎の塊がアルフ目掛け放たれる。

アルフの手に武器はない。その巨大な炎を回避する手段はない。

喰らえば死は免れないだろう。


『『アルフゥゥゥッ!!!!!!!』』

観客のだれかが叫ぶ


アルフは業火に包まれた。




アルフは業火に包まれる瞬間、様々な声が脳裏を(よぎ)った。


このまま負けていいのか?

見なかったのか?あのペトゥラの顔を

許していいのか?あいつを

俺はここで死んでいいのか?

仲間たちは悲しむぞ

最強の聖騎士(パラディン)になるんじゃなかったのか?


負けていいわけ……ないよな……


気が付けばアルフの体は業火の中、白い暖かな光に包まれていた。

この光は自分を守ってくれる。そんな光だ


アルフはノルズの最大魔法である【業火(インフェルノ)】を打ち払った。


『…は? な、なんだよそれっ!』

ノルズの驚く声が聞こえる


『まさかあれは!!!!』魔法王カイネルの声が闘技場内に響く


次の瞬間アルフの姿は消え。

ノルズの前に現れた。

そしてノルズに拳を放った



ノルズは盛大に吹き飛び、そして気を失った。


審判が確認するまでもないと思ったのか宣言する


『勝者!王国の騎士!アルフ!!!!!!!!』


こうしてアルフは決闘に勝利した。


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