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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
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第33話 リマード家


イングリード魔法国に結界石ができるまでの3日間、滞在することとなったアルフたち。


全員で一緒に行動するというのも動きずらいので各自自由行動をすることとなった。


アルフは魔法国を見て回ろうと思ったがそのときペトゥラが話しかけてきた。


『なぁ、アルフ。僕と一緒に僕の(うち)に来てくれないか?』

突然の申し込みである。

アルフは親に紹介されるのかと思い赤面する。


『え、えぇ!?そんな急に言われても…そういうのはちゃんと順番をだな…』


『な!何勘違いしてるのさ!

 一人だと絶対怒られるから客人を連れていけば客人の前じゃそこまで怒られないだろうって話さ!』

ペトゥラもアルフが何を勘違いしたのか気づき赤面しながら訂正する。


『なんだそうか。で、何で俺なんだ?』


『一番暇そうだったから』


『どうしよう。急に断りたくなってきた』


『待って待って!お願い!こっ(ぴど)く怒られるの()なの!』


『しょうがないな。わかったよ』

アルフは観光を断念してペトゥラの家へ行くことを承諾する。



そして二人はリマード家に着いた。

毎度のことだが貴族の家というのはどうしてこうも大きいのかと疑問に思いながら門をくぐる


メイド服を着た使用人がペトゥラの姿を見た瞬間、駆け寄ってきた。

『お嬢様!よくぞご無事で……旦那様をお呼びいたしますので中へどうぞ』


『うん…ありがと…』

ペトゥラはもじもじととても気まずそうに頷く。



二人が案内された場所は客間だった。


『よ、よし、ここということはそんな怒られる心配は……』


おそらく世間体を気にする父なのだろう。

客間で怒ったりはしないだろうという読みらしい。


そしてドアが開いた


『こぉんのぉ馬鹿娘があああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』


『ひゃーーーーーーっ!!!!!』


アルフも思わず叫びそうになったが間一髪のところで抑え込む。

夜叉が入ってきたのかと勘違いするほどの鬼の形相をした男性が入ってきた。


『勝手なことをしおって!一人で旅に出るなど戦えぬ貴様がしてよいことではないわぁっ!!!!』


『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』

平謝りするペトゥラ。


『ふぅ……まぁこうして無事に戻ってきたのだから勘弁してやるが、次同じようなことをしてみろ!家を追い出してやるわ!』


『はい…ごめんなさい……』

シュンとうなだれるペトゥラ

自業自得とはいえアルフはそんなペトゥラが少しかわいそうに思った。


『それで、そちらの少年はなんだ?…ま、まさか恋人か!?』

目を見開き問うリマード家当主。


『『違う!!』』

全力で否定する二人。



『息もぴったりではないか!……まぁよい、それでだれなのだ?』


『王国の騎士でアルフといいます。ペトゥラさんとは旅の途中で出会って同行させていただきました』

そう言ってアルフは手の甲にある騎士の紋章を見せる。


『ふむ、そうであったか。それは感謝する。娘を無事に届けてくれてありがとう。』

『ワシはジェラル・リマード。リマード家の当主である。』

アルフに対し軽く頭を下げ、挨拶をするジェルド。


『ワシからの話は以上だ。後は好きにせい』

そう言ってジェルドは部屋を退室する。

それと入れ替わりに一人の男が入ってきた。


『ふん、父上が怒鳴り声が聞こえたからだれが来たのかと思ったら我が愚妹ではないか

 てっきり魔物にでも食われたのかと思ったぞ』


ペトゥラに似た顔立ちをしたその青年はペトゥラを見下すかのような目線を送る


『これは兄上様、お久しぶりでございます。この度はご心配をおかけして申し訳ありませんでした。』

兄のことをよく思っていないのか淡々と謝辞を述べるペトゥラ


『けっ、お前の心配など露ほどもしておらぬわ

 魔法の才もないリマード家の恥晒しなど帰ってこないほうが良かったわ』


酷い言いようだった。魔法の才がないから恥晒しなど家族に対して言っていい言葉ではない

ペトゥラはとても辛そうな顔をしており、それを見たアルフは腹を立てた


『それはちょっと言い過ぎでは?』

ペトゥラの兄に対して言う。


『なんだ貴様は?』


『王国の騎士のアルフといいます。』


『そうか、それで王国の騎士ごときがこの一流の魔法使いであるノルズ・リマードに異議を唱えるのか?』


『騎士…ごとき…?』


『あぁそうだ、王国の騎士などほとんどが魔法を使えぬ木偶(デク)の坊。そこらの下民と同じよ』

次々とアルフに対して暴言を吐くノルズ。

ここまで言われて黙っていられるほどアルフは大人ではない。


『そうか、ならその木偶の坊の力を見てみるか?』


『アルフ!?』

ペトゥラが驚き心配そうな目を向ける


『あぁん?』


『ノルズ・リマード。俺はお前に決闘を申し込む』

アルフは剣を抜き、その切っ先をノルズに対し向け、そう宣言した。

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