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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
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第30話 贋物


『が、贋物ってどういうことさ!』

ペトゥラは驚きを隠せないままアレリアに食らいつく。


『私は立場上、本物の高純度の魔鉱石を見たことがある。

 これはそれとまるで違う。これはただのちょっとキレイな石ころだ』

魔力もまるで感じないしな、とアレリアは付け加えた。


確かにアルフから見てもその魔鉱石?は色が悪くこれが魔法石になるとは考えにくい代物だった。


ペトゥラは魔法の才能が皆無だ。それ故にその魔鉱石が本物か否か判断することができなかったのだろう。


『ペトゥラ、君が鉱夫から受け取ったのはこの石で間違いないのか?』


『あ、あぁ。これで間違いない。』


『コハク、においはどう?』

フィルはそう言ってコハクに確認をさせる。

コハクはペトゥラと石に付着したわずかなにおいをかぎ分けアゥンと吠えた


『コハクは盗まれたのはこの石で間違いないって言ってるわ』


『ますますわけがわからないな、俺たちは何を追っていたんだ?』


『やれやれ、仕方あるまい。魔法国へ向かい確認を取るのが最善だろう』


『であれば!レヴィルの町へ戻りましょうぞ!』


『そうねー、動きっぱなしでもうくたくたよ』

そう言って自分の肩を揉むフィル。




一行はレヴィルの町へと戻ってきた。


『俺たちは宿を取ってあるけどペトゥラはどうするんだ?』


『僕だってお金ぐらい持ってるさ!お前たちと同じ宿を取る!』

そう意気込んだペトゥラ。

しかし、いざその宿の前まで来ると


『な!?お前らこんなところに泊まるのか!?』

レヴィルの町で一番高い宿だ。普通の反応だろう。


『うぅ……僕のお小遣いじゃ……でもでも……』

シュンと項垂れるペトゥラ


『何、心配することはない。私が出してやろう』

アレリアが落ち込むペトゥラにそう言った。


『い、いいのか!?』

パァっと顔を輝かせるペトゥラ


『あぁ女に二言はない。それにこの程度大したことでもないしな』


『アレリアさんかっけぇ……』

と思わずアルフは呟いた。


『ふふ、惚れ直したか?アルフ』

満足気なアレリアであった。




宿屋コルコットの売りはその大きな温泉であった。

もちろん混浴ではなく男女別に仕切られているが…。


『はぁぁぁぁぁ……癒される………』

アルフは温泉に浸かる。

お湯の温かさが骨身にまでしみ込み、これまでの旅の疲れが抜けていく感覚に思わず感嘆の声が出る。


『うむ、これは良いものであるな!』

となりにいるのがガチムチのおっさん(バレット)でなければ尚よかったのだが贅沢は言えない。


疲労の溜まっていたアルフは温泉の心地よさに身をゆだねていったのであった。

次回は閑話を1話を挟む予定です。

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