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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
34/73

第29話 アジト


盗賊団のアジトではリーダー格の男が高笑いをしながら酒を飲んでいた。

男の周囲には5人ほどの子分たちが囲っていた。


『ぎゃっはっは!俺様にかかればこんなもんよ!あのひょろいガキンチョから石をぶん盗るぐらい朝飯前だっての!』

男は上機嫌だ。何せ与えられた任務を意図もたやすく達成し、これを依頼主に渡すだけで

当分の間遊んで暮らせるのだから。


『さっすが親分!町から出た後も衛兵たちを撹乱するために

 同じ格好をしたあっしらであちこちに目撃情報を流させた甲斐もあったっすね!』


『おうよ!ちゃーんとお前らにも分け前はやるからな!楽しみにしとけ!』


『へへぇっ!ありがたや!』


『しっかし、あの逃げるときに邪魔しやがったガキはむかついたな

 時間がありゃぶっ殺してやったのによぉ』

男はアルフに対していら立ちを覚えていた。ぶつぶつと言いながら手にしてた酒を飲み干す。



『ん?おいそろそろ見張りの交代の時間じゃねぇか?お前行ってこい』


『うっす!』

そう言って子分の一人が入り口に向かう。


しかし反応はなかった。


『親分なんかおかしいですぜ!』

子分たちが騒めき始める。


『ててて敵襲だああああああああああああああっ!!!!』

盗賊たちが気づいたときには既に遅かった。


アレリア、ネル、バレットの3人は素早く子分たちを始末し残るはリーダー格の男だけだった。


『な、なんだてめぇらは!!!!あ!てめぇはあのときのクソガキ!』


リーダー格の男はアルフを見て叫ぶ。


『くそっ!こんなところで死んでたまるか!』


男はとっておきの魔法の込められたアイテム、閃光石を地面に投げつけた。


『しまった!皆目を閉じろ!』

アレリアがそう叫ぶが既に時遅し、視力が戻ったときには男は魔鉱石と共に消えていた。





『くそっ!くそっ!あっさりやられやがって使えねぇやつらだ!』

この洞窟にアレリアが懸念していたような抜け道はない。入口のみだ。


男は必死に入口へと走る。

すべては順調だった。ドジなガキから魔鉱石を奪いそれを依頼人に渡し金をもらう。

その一歩手前だったのだ。それをこんなところで終わらせてたまるかと男は玉のような汗を流しながら走った。


そして入り口から出た。


その時一本の矢が男の喉を貫いた。


『…がっ…あ…』

それが男の最後の言葉だった。


『ふんっ、僕だって弓ぐらい扱えるさ!』


そうペトゥラである。

ペトゥラは洞窟の入り口から出てきた男を見事射抜いてみせたのだ。


ペトゥラに剣や魔法の才はない。だが弓の扱いにおいては他より秀でていたのだ。



洞窟から出てきたアルフたちは入り口でリーダー格の男が死んでいるのを見て驚いた。

まさかあのペトゥラがやってのけるとは思ってもいなかったのだ。

アルフたちはペトゥラという少女を見直し、自分たちの詰めの甘さを悔いたのであった。


しかし問題は起こった。


取り戻した魔鉱石を見たアレリアはこう言った。

『これは魔鉱石じゃない。贋物だ』と


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