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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
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第27話 手がかり


ペトゥラは端正な顔立ちをしており、髪はくせ毛の多い金のショートヘアで背はアルフの目線ほどだった。

ただ目立つ箇所が一か所あった。

ペトゥラはツンと尖った耳をしていた。


『ペトゥラはエルフなのか?』


『うぅ…そうだ。それがどうかしたか?』

泣きべそをかきながら答えるペトゥラ


『いや、見るのは初めてだからさ。別に何でもない』


『それで何か犯人に心当たりはないのか?』


『…まったくない。魔鉱石は高値が付くしあの純度ともなれば欲しがる輩はいくらでもいるだろうさ』


『何でそんなものを一人で運搬しようとしたんだ……?』


『………僕一人で成し遂げれば皆に見直されると思って勝手にやった…。』


『おいおい……』


つまりはこういうことだ。

ペトゥラは魔法国で権力者の子であるが立場が弱いのだろう。

それで箔をつけるために無断で魔鉱石を受け取りに行き、受け取ることには成功したが

その後、魔法国へと帰る際に立ち寄ったレヴィルの町で引ったくりに遭遇。

無様に魔鉱石を奪われ逃げ切られたというわけだ。


『勘当だけで済むといいな』

アルフは遠い目をしながら言った。


『ぐすっ…他人事じゃないだろ!お前らの国だって困るんだから!』

だから、とペトゥラは付け加えた。


『だから……お前も犯人探すの手伝え!!!』


ある程度予想はしていたが困ったことになった。


『あー…とりあえずアレリアたちに相談しないとな…。』

アルフは腹をくくりつつそう答えた。



アルフとペトゥラは、宿でアレリアたちと合流して事情を説明した。


『それは困ったことになったな』

とアレリアが言う。

この場にいるのはアルフ、ペトゥラ、アレリア、フィル、ネル、バレットにコハクの6人と1匹だ


『本当に犯人に心当たりはないのか?』


『……どういう意味さ』

まだべそをかいているペトゥラ


『見せびらかして歩いていたわけでもないのだろう?ならば君が高価なものを所持していると

 知っている人物は限られてくると思うのだよ』


『うーん……知ってるのは僕に魔鉱石を渡した鉱夫の人と後は……あ』


『ダルヘス伯爵がいる』


『だれだそれは?』


『僕に魔鉱石の運搬でもやり遂げれば箔が付くでしょうがなぁとか言ってきたやつだ』


『…君はその男の言うことを真に受けて今回のことを行ったのか?』


『……仕方なかったんだ。あのときは本当に焦ってて…』


『アレリア様!ここでペトゥラ殿を責めても解決しませんぞぉぉ!!!』

『懲らしめるべきはダルヘスとやら!説教はその後ですぞ!』


『そうだな、だが証拠も手がかりもなしに追跡するというのは無理がある。』


『ねぇペトゥラ…くん?その魔鉱石は何かに包んで持ってたりしなかったの?』

フィルがペトゥラに話しかける。


『傷がつかないように僕のスカーフに包んでたさ。それごと持っていかれた。』


『良かったわね、ペトゥラ。それなら多分追いかけられるわ』


そう言ってフィルは笑みを見せた。




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