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最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第二章
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第25話 レヴィルの町


一行は魔法国を目指し、コハクが引く獣車にて移動していた。

ガタンゴトンと揺れる獣車。


王都を出立してから既に数日が経過しており、

途中野宿もしながら進んで行っていたが一行は旅の疲れが出始めていた。


後ろの荷台に乗っているアルフはアレリアに話しかけた。


『なぁ、魔法国までは後どのくらいかかるんだ?』


『この子の足なら後1週間もあれば着くだろう。だが、そろそろどこかの町で休憩したいな』


『そうよねー。私さらに1週間も野宿なんて嫌だし』

とフィルが口を挟む。


『と、殿方もいますからね!清潔にしていたいです!』

それに同意するネル。ネルはそう言いながらアルフにちらちらっと視線を送っていたが

アルフはそんなの気にしないのになぁという顔をしていた。


『であれば、ちょうどよい町がこの先にあるはずですぞ!』

バレットが地図を見ながら大きな声でそう叫ぶ。


『バレット。もう少し声を抑えてくれ。耳が痛いぞ』

アレリアがバレットに注意する。


『む!これは失礼した!!!!!!』

大きな声で謝罪をするバレット


『バレットさんってこれが素なんですよ……』

ネルが庇うようにそう言う。


『そうなのか……』

まぁ仕方ないかと呟くアレリア。


『ではその町で一休みするとしよう』


『さんせーい』

と怠そうに答えるフィルであった。


そして数時間後、ちょうど昼頃。アルフたち一行は目的の町へと到着した。


『バレットさん。ここはなんていう町なんだ?』

アルフがバレットに問う。


『うむ!ここはレヴィルという町らしい!吾輩はまだまだいけるが女性陣はようやく羽を伸ばせるな!』


その女性陣というと

『あー……獣車に揺られてたからお尻が痛いわ……』


『そう…ですね、私もちょっと痛いです』


『ふっ鍛え方が足りないな、私は平気だ』

などと話していた。


アルフは思わず彼女らの臀部をチラ見してしまった。

その視線に気づいたフィルは

『あーら、何かいやらしい視線感じるんですけどー』

とにやにやしながらからかってきた。


『ミテナイデスヨ』とアルフ

『何で片言なのよ』とフィル。


そんなやり取りをしながら一行はまず宿を探すことにした。

町の人々は巨大な犬であるコハクが珍しいのか奇異の視線を送ってくる。


『コハク、小さくなって』

フィルが無茶ぶりをした。

『そんなことできないだろ……』と突っ込むアルフ。


しかしアルフはそのとき信じられないものを見た


なんとコハクはアオンッと吠えるとみるみる小さくなって

小柄なフィルでも抱っこできるサイズになったのだ。


『そんなことできるのかよ!!!!』


それなら自分が遊び相手になったときなぜそうしてくれなかったのか

そうすれば巨大犬に翻弄されることもなかったというのに!と恨み言をアルフは心の中で吐いた。


『これなら目立たないでしょ』

とフィルは知らんぷりをした。



そうこうしているうちに良さそうな宿が見つかった。


『うむ、ここなら良さげだな。ペットも可と書いてある』

アレリアが指さしたのはでかでかと【レヴィル村一番の宿屋コルコット】と書かれた看板を下げている立派な宿屋だった。


『た、高そうですね……』平民の泊まるような宿には見えなかったためネルが(おく)している。


『お金の心配はいらないぞ?』

アレリアはそう言い切った。

さすがは王女といったところだろうか。


一行はその宿に泊まることに決め中へ入った。


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