第24話 魔法国へ
バルバロッサ王国は10個の魔法石によって結界を張り、守られている。
この結界石の力は存在の小さな低級の魔物こそ通れるが存在の大きな魔物は近づけない。
そのため王都周辺は危機にさらされることはなかったのだ。
しかし先日その一つが何者かによって破壊され一体の中級悪魔の侵入を許してしまう。
騎士アルフによりその悪魔は倒され、結界石の破損の事実を知った王国は警戒を強める。
警戒を強める一方、破壊された結界石を修繕、もしくは新しい物を用意しなければならない王国は
第三王女アレリア・ヴァン・バルバロッサを大使とし、その護衛をアルフたち騎士に任命した。
アルフたちは新たな魔法石を求めイングリード魔法国を目指す…
『これはアルフ殿、こうして話すのは初めてであるな!吾輩はバレット。よろしく頼むぞ!』
『こちらこそよろしくお願いします』
アルフは礼儀正しく返事をした。
すると
『がっはっは!アルフ殿、吾輩に敬語は不要であるぞ!仲良くやっていこうではないか!』
豪快に笑って見せるバレット。
『そっか、それは助かる。よろしくバレットさん。』
『うむ!それでよし!』
『久方ぶりだな、アルフ。少し見ない間に逞しくなったか?』
アルフの体をぺたぺたと触って確かめるアレリア。
それを見たネルは
『わわわわわ!アルフさんとアレリア様ってそういう……そんなぁ……』
よくわからないがショックを受けていた。
『アレリア様。獣車の用意ができておりますので出立いたしましょう。』
『エスタニア嬢。公式の場でもないし普段通り接してくれて構わないぞ
私たちはもう友達だろう?』
いつの間に友達になったのか女というものはよくわからない。
だがそれよりも気になることがあったアルフはフィルに尋ねた
『獣車ってなんだ?馬車みたいなものか?』
『見ればわかるわよ』
あっさり返された。
そして一行は門の外へ出る。
そこにはコハクと荷車が待機していた。
『この子最近運動不足だったからちょうどよかったのよねー』と横目でアルフを見ながら言うフィル。
苦笑いするアルフを後目にコハクはアオンッと元気よく吠えた。
一行はイングリード魔法国を目指し王都を出発した。




