第15話 騎士
翌日、
アルフは神殿へと赴いていた。
ベリア国王より騎士団に入り騎士となるには最初の測定では最低基準にも満たなかったことを話すと
一応もう一度測り、現在の能力値を把握しておきたいとのことだった。
神殿の前へと到着するとそこには一人の男性が立っていた
『やぁ、アルフ君!初めましてだね!僕はネイル・グランデ。騎士団の副団長さ!』
『初めまして、アルフといいます!よろしくお願いします!』
緊張しながらも挨拶を返す。目標の第一歩である騎士になれる。
そう思うだけでアルフは心躍っていた。
『それじゃ中へ入ろうか。話は通してあるから今日は順番を待たなくてもいいよ』
『そうなんですね、ありがとうございます!』
『はは、いいよいいよ』
そう言ってネイルは軽く手を振る。
ネイルの後について神殿に入ると前回とは違い人が少なかった。
『あれ、今日は人少ないんですね』
『まぁ多い日や少ない日があるからねー』
軽く流すネイル。
そして測定が始まった。
魔法陣の上に乗ると光の粒子が体を包み込み、
しばらくすると消え、測定が終わった。
『さてさて、結果は……?』
ーーーー測定結果【F?】ーーーー
名前:アルフ
性別:男
年齢:15
最大体力:50(F)
最大魔力量:0(F)
筋力:15(F)
知力:5(F)
すばやさ:30(F)
耐久:25(F)
魅力:20(F)
特殊スキル
◇聖獣の加護(A)
合計145
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『あれ?』思わず声の出るアルフ。
まだまだ低いとはいえ以前より遥かに上昇している。
さらにはよくわからないスキルまで付いている。
ここ最近したことといえばコハクに遊ばれたぐらいだ。
『アルフ君、君何者だい?能力値はまぁ聞いてた通りだけど
聖獣の加護を受けてる人物なんてそうそういないよ。』
『あ、そうか!』
犯人はコハクだ。なぜかは知らないが懐かれており、フィルもコハクは聖獣だと説明していた。
そのコハクが自分に加護をくれたのだと思うとなんだか感慨深いものがあった。
『まぁ王様直々の命だし、普通ではないとは思ってたけどね』
『能力値は騎士になるにはまるで足りないし、ぶっちゃけ最弱クラスだけど、この加護があれば大丈夫だろう。』
『それじゃこれ僕からのプレゼント。これを受け取ることで君は騎士となれる。』
『騎士になり、この国の人々を守る。その覚悟があるならば受け取るがいい』
そう言ってネイルは腰に差していた1本の剣を抜きアルフの前に出す。
『ありがたく!』
アルフは迷うことなく剣を受け取った。するとアルフの右手に騎士の紋章が現れた。
『おめでとう。アルフ君。これで今日から君も騎士の仲間入りだよ。』
ネイルは笑顔を見せた。
この日、バルバロッサ王国、最弱の騎士が誕生した。




