表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱騎士はそれでも最強を目指す  作者: 多摩樹悠一
第一章
15/73

第10話 事後処理


駆け付けた衛兵により騒ぎは収まった。


今だ興奮していた大男は衛兵に拘束され詰め所へと連行されていき

少女のほうはその場での事情徴収となった。


『つまりあの男、ゴルランドという名らしいが彼が食事を口に合わないからと床に捨てたことが原因で争いになったんだね』

衛兵は冷静に話を進める。


『そうだ。私は戦乙女のアレリア。神の剣として命を粗末にする行為は見逃せない。』


『なるほどね、それで注意したところゴルランドが逆上して不埒な行為に走ったというわけだ』


『それで合っている』


『それで?そっちの少年は?』


『あのままでは殺してしまうと思ったため止めに入っただけです』


『そうだな、あのような輩生かしておく価値はない』

アレリアはそう無表情のまま淡々と述べる。


『そうだね、いくら相手が悪いと言ってもこの都市で殺してしまえば我々としては君も連行せざるを得なかったかな』


そういうものなのかと考え込むアレリア。


『まぁ今回はゴルランドが悪いってことで事後処理はしておくよ。では私はこれで失礼するよ。』

そう言って宿屋から出ていく衛兵。


それを見送った後にアレリアは口を開いた。

『それはそれとして事故とはいえ唇を奪われてしまったのだ。君には責任は取ってもらう。』


『責任って何をすればいいんだ?』

金銭だろうか?手持ちには報酬としてもらった銀貨があるとはいえ

その程度で許してもらえるとは思えない。


『つまるところ私と婚姻を結んでもらう。幸い歳も近いようだしな』


『ん!?』

突拍子もない発言に思わず目を丸くするアルフ


『だが、私の旦那様にするにしては貧弱すぎるな』

そういってペタペタとアルフの体を触る。


『仕方ない、私が鍛えてやろう。この街に長居するつもりはなかったがそれは訂正するとしよう。』


『えっと、俺一応冒険者で今受けてる依頼があるんだけど…』


『私も同行しよう。何、私は役に立つぞ。槍の腕前には自信がある。』


こうして戦乙女のアレリアが同行することとなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ