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第1話

あの日、世界の人口を半分まで減らした災厄。通称神の裁き(ラグナロク)。その日から僕の、人類の生活は一変してしまった。





俺の名前は国枝 心波(くにえだ このは)、今年18歳の高校3年生だ。毎日受験への不安で切羽詰まっている……わけでもなく友達と遊んだり、弟の秋羅(あきら)とゲームをしたりしていた。


「兄ちゃん!今日こそ決着つけようぜ!」


「いいぞ秋羅!今日はなんで勝負するんだ?なんでもいいぜ!負けないけどな」


「うーんス〇ブラで!唯一兄ちゃんに勝ったことあるし!1回だけだけど…兄ちゃんゲーム強すぎるよ…」


「ハッハッハ!暇人を舐めるな!ゲームの1つや2つ極めれんで一体何を極めればいいのだ!」


俺はゲームだけは人より何倍も強い自信がある。小さな頃から暇さえあればゲームをしていた。RPGからFPS、ストラテジーやシュミレーションゲームまでありとあらゆるゲームを網羅してきたのだ!


弟と話ながらいつも通り夕飯の準備を進めていた。うちの両親は共働きなので俺がいつも家事をしている。今日は秋羅お気に入りのカレーを作っていたとこだった。


その時、突如脳内に無機質な声が響いた。


「あーあー…全人類に告ぐ。君たちを絶滅する。人類は愚かだ。神が何度も救いを与えたというのにその慈悲すら私利私欲のために使ってきた。よって貴様ら人類は本日をもって滅ぼすことにした。だがしかし、我は慈悲深き神。君たちに生き残るチャンスも与えてやろう。生き残りをかけたゲームとやらを」


人類を殲滅?何言ってんだこいつは。ゲームのしすぎで幻聴でもきこえるようになったかとおもった。しかし、


「兄ちゃん!今の聞いた!?人類を殲滅するって!やばいよね!俺たちも死んじゃうのかな??」


「んなわけないだろ。でも本当なら短い人生だったぜ…秋羅…来世でも同じ兄弟であることを願うぞ…うっ!心臓が…グッッ!グハッ!」


俺の猿芝居を秋羅はとても冷たい目で見つめている…やめて…お兄ちゃんそんな目されたら泣いちゃう。

そんなことより弟にも聴こえたということはこれは幻聴ではない。となると話の信憑性は結構高いのかも…おっと!またなんか言い出したぞ。


「ゲームといっても簡単だ。今から私の使徒を全世界に放つ。その使徒を全滅することが出来れば人類の勝ちだ。しかし、使徒の数は少ない。よって人類から数人の魔王を選ぶ。魔王として人類滅亡へ貢献するやつが欲しい。そいつは例え人類側が滅んでも生き残ることにしよう。以上だ。」


そう言うと頭の中に響いていた声は消えた。


「魔王だって!フハハハハ!よく来たな勇者ども!生死をかけた戦いをしようぞ!!!! なんて、どう?」


「バカ、絶対魔王楽しくないぞ。そもそも人類が滅んだ後魔王だけ残って何するってんだ。ぼっちにはなりたくないね!」


たしかに!と言って弟は戻っていった。いや、気楽かよ!と心の中でツッコミを入れておく。いきなり人類が滅ぶとか言われても平和ボケした俺らじゃ実感湧かない。ツイッターを見ても魔王がトレンドいりしてる。かなりの人が魔王になるとか言っているぞ。


(しかし、魔王ってRPGじゃん…ドラ〇エじゃん…てか魔王いるなら勇者もいるんじゃないの?そこんとこ教えて神様…)


なそんなことを考えているとまた頭の中で声が響いた。さっきとは違って明るい声だ。


「やっほー人類諸君!僕は人類側の神様だよー!さすがに君たちだけだと使徒なんか100億年経っても勝てないから僕が助けてあーげる!君たちには職業(ジョブ)といって様々な力の源を授けるよ!これを使って使徒や魔王、あとそいつらの部下の魔物を倒してね!あと十分もすれば多分やってくるからそれまでに魔王になるかならないかは決めといてー!細かいことはステータスに書いてあるからー!じゃあまた!」


(人類側って…神様2人いんの!?

てか本当に"ゲーム"みたいじゃん…完全にRPGだよ…)


普通の人なら生死がかかったゲームなんてやりたくないだろう。しかし俺は今から始まるであろうゲームに心踊らせた。



十分後…



俺達はステータスを探していた。あの神様、細かいことはステータスに書いてあるとか言っていたくせに肝心のステータスの見方を教えてくれないなんて…

よくある頭の中で念じたらステータスがでてくるのかと思ったが出てこない。指を振り下ろしてみたりステータスと言ってみたりしたが出てこない。


(どこにあるんだよ…てかもう十分経ったか…そろそろ使徒が来る頃らしいけど…)



すると突然ものすごい地響きが起こり始めた。


(地震!?)


「兄ちゃん!外見て!なんか、なんかでかいのが建ってる!」


俺達は急いでベランダに出た。すると、


「な、なんじゃごりゃああああ!!!??」


外に出ると街の中心からものすごい音を立てながら塔がゆっくりと生えているのだ。地面から。その塔はどんどん高くなり最後には上が見えないくらいまで大きくなってしまった。


しばらくすると塔から声が聞こえてきた。


「どうもー!僕は第二の使徒アラバだよ。よろしくねー。ほんとなら今すぐ君たちを皆殺しにしてもいいんだけど神様がゲームしろって言うから仕方なく相手してあげる。でもめんどくさいから人数は制限するね。今僕は結界を張ったから範囲10kmくらいの人は外に出れなくなったよ!まぁ外からは入れるんだけどね。あれ?人数制限できてないじゃん…まあいっか!外に出たかったら僕を倒すことだね。じゃあ最上階で待ってまーす。あ、でも2年以内には上がってきてね。さすがに暇だから…まぁ最初は5階層くらいは1ヶ月でクリアしてよじゃなかったら一瞬でみんな殺すから。ばいばーい」


だからなんでこう神様陣営は説明が下手なんだ…まぁいいや!


「秋羅、外出るぞ。ステータスのヒントとか見つかるかも。とりあえずあの塔に向かってみよう。」


「ふっふっふ…兄ちゃん、俺見つけたよステータスの見方。多分自分がよく身に着けている物をステータスを思いながら見てみて!多分なんか出てくるから。」


身につけてるもの…俺は中学生の時から気に入ってるペンダントを見つめた。すると目の前に「完全攻略!人類ゲーム 人類ver.」と書かれた薄いボードのようなものが現れたのだ。









この説明系の話はなろうに必須だよねって…

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