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不老な美女が恋をする話

作者: ゆう

廓言葉は間違えているかも。

指摘して頂ければ直します。

作者はこれが限界でしたが、遊女ならねえ。

ここはファンタジーな世界。

人々はスキルを持ち、Lvを上げて生きて。

魔物を狩り、利用して暮らす。


己の肉体で、

剣で、

魔法で……。


このお話の主人公は国一番とも言われる程の、

遊女でした。


彼女はその美貌だけでは有りません。

高級娼婦として様々な知識、技能を学びました。

その微笑みは価千金。

彼女の話で城が建ち、

芸を披露すれば国が傾いたとさえ言われています。

勿論、比喩です。



彼女は国一番と言われてもまだ、自身を高め続けとうとう努力する一部の者しか辿り着くことの出来ないLv100を越えたのです。


その証として、彼女は九尾狐と言う魔物の姿をとれるようになりました。人に寄っては"エルフ"や"ドワーフ"と言う種族にもなるのですが、彼女はその中でも獣人と呼ばれる種族の一つになりました。


さらに、努力の褒美なのか、Lv100を越えた者は固有の能力を持ちますが、彼女は【傾国】と言う名の能力を得ました。

それは、良くも悪くも人を惹き付ける能力。

そして、永遠の美貌、と言う名の不老化でした。


彼女は悩みました。妓楼に売られてきた彼女です。老いれば他の遊女の講師をして一生を終えるのだろう、と漠然と思うだけでした。しかし、永遠に老いる事がなくなってしまえば終わりなく男の相手をし続けるのでしょうか。それは嫌です。


「……ああ、そう言えば何処ぞの貴人様がいんしたか?」


彼女は見受けされる事を決意しました。











「ヨシノさんっ、俺と、付き合って下さい!」


「まぁ」

男前な方。でも私、捕まるより捕まえる方が好きなの。だから、ごめんなさい。


「許しておくんなまし。わっちは既に好ましく思っている殿方が居りなんし。主さんには答えられないでありんす」


「そ、そんな……」






「ヨシノさんっ、僕、ヨシノさんが好きですっ」


「まあ。嬉しいでありんす。わっちも主さんの事は好いておりんした」

だから、あの手この手で誘惑したのよ。うふふ。


「ほ、本当ですかっ。やったあ!」


「(……ほんに、可愛らしい)……でも、わっちは前の夫に申し訳が……」

恋多き女だと言わないで、前の夫の事は忘れていません。でも15年も経つと寂しいのよ。


「知ってます。……でも、ヨシノさんが寂しそうで。僕が幸せにしますから!」


うふふふふ。

「ありがとう」


純粋で感情豊か。容姿も幼さは残るが綺麗。私の恋人はとても可愛らしい。純粋だからこそ、心底私を愛してくれる。感情豊かに私を愛してくれる。私も彼が大好きなの。


彼は17番目の夫になる。不老を得て千年。

見受けした最初の夫に操をたてる事はしない。かといって忘れる事等できはしない。しかし、それ以上に恋する事を辞められない。


ああ。

あなたに尽くしたい。

あなただけを見ていたい。

あなたの愛が欲しいのよ。


熱く熱く、私を見て。

強く強く、私を想って。

そうすれば、私はあなたが生きている限りあなたの物。


私は寂しがりやだから。

私は独りでは生きていけないから。

私にあなたを感じさせて。

愛しい人達。




悪女と罵られようが構わない。

私はただ、自分と自分の恋人が幸せであれば良いのよ。



「この売女がぁ!」

剣を向けられる事も覚悟の上。

伊達に千年生きていない。護身は容易い。



「ヨシノさんは何をしても綺麗ですね」

自分の美しさは最大限に利用しましょう。




それで幸せが得られるならば。

「わっちにとっては恋は自由と幸せの象徴でありんす」

一応、

旦那さんが死ぬまで、或いはフラれても恋した相手が死ぬまで別の男と付き合う事は無かった。

一途?

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