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遊び人の過去

「君は勇者であるにも関わらず人々からディスられている、だけど、瞳からは勇者としての誇りを捨ててない、だから僕は君に惚れたんだ」


ふっ、惚れた…か。

あれはただ、死に場所を見出していただけだ。


魔王ルシフェルと相打ちになっても良い、そこら辺でのたれ死んでも良い。

俺は街にいるだけの価値が無いと諦めた目をしていただけだ。


ん、まてよ?

ハヤトは自分に似てると言ってたな。

ハヤトも俺に似た人生を歩んできたのか?


「なあ、お前も普通の人生送ってきた訳じゃなさそうだな、何があったか教えてはくれないか?」

ベリアルはハヤトに聞いてみた。


「うん、僕は君みたいに勇者じゃない、でも、誇り高き神社の跡取りとして生まれてね…」

ハヤトは自分の過去を語る。


ーーーハヤトの過去。

雲鳴(うずめ) 隼斗(はやと)は雲鳴神社の跡取りとして生まれた。


「お前の先祖様は偉大なる霊媒師としてこの街の為に命を捧げた。お前は先祖に恥じぬよう出世しなさい」

と親からいつも言われていた。


そして愛国溢れる日本人である事から、日本と霊媒でいつも雁字搦(がんじがら)めの日々を過ごしてきた。


隼斗はそれでもそれが日常として受け入れ、ベリアル同様霊媒師として戦い、日本人としての誇りを持ちながら過ごしてきた。


しかし周りの同年代とは明らかに距離は離れ、育ち方から浮世離れしていたから同年代からは疎まれていた。


ある日隼斗のいる学校に妖怪が現れる。

隼斗は街や学校を守る為に戦った。


しかし戦いにしくじり一人の女子生徒が帰らぬ人となったのだ。


その女子生徒はいつも明るく、屈託の無い笑顔をしていた。

そして正義感が強く優しかった。


当時は根が暗く疎まれていた隼斗にも。

しかし隼斗は当時はプライドの塊であり、彼女の優しさを受け入れようとしなかった。


そして生徒達はよってたかって隼斗を罵倒する。


「この根暗野郎が!芽依(めいみ)ちゃんじゃなくお前がくたばれば良かったんだ!」

「霊媒師なら何でちゃんと守れなかったんだよ!」

「学校に来るな!キモいんだよ!!」


隼斗は殴られ続ける。

それでもそれは自分の罪と受け入れた。


しかし何故霊媒師にも関わらず生徒達からは距離が離れ責任を追求されるのかは意味がわからなかった。


ある日隼斗は傷ついた心で高い建物を霊に取り憑かれたかのように登る。

自殺を決行しようとしていたのだ。


ライトが所々に飾られ夜景は素晴らしく、美しく見える。

隼斗の心とは裏腹に。


隼斗が遺書を足元に置き、身を投げようとしている時の事だった。

隼斗は身を投げる事が出来なかった。


怖かった?

いや不思議な力で隼斗は押し戻されていたのだ。


そんな時隼斗の背後から声がした。


「自殺するのは良くない、あの子が悲しむ」

壮年の男性の声である。


あの子…めいみちゃんの事か?

「あの子」の事は理解するものの隼斗は疑問げに言葉の主の顔を覗く。


そこには住職服に大きな数珠をつけ、立派な口髭に黒い短髪の壮年の男が立っていた。


「お初にお目にかかる、私の名は武藤 タケル、霧生叶殿から生まれた作品の主人公でござる。」


武藤タケルと言う男は片手には花びらを象った黒い衣装のようなものを持っていた。


「雲鳴 隼斗君、これは亡くなっためいみ殿が特に愛した踊り子の衣装だ、めいみ殿の霊魂から主に渡して欲しいとの事だ」

めいみちゃんの衣装?


めいみちゃんが踊り子だったことは知っている。


ーーーある日のこと、めいみちゃんがいつも浮かない表情の僕にあるチケットを渡してきた。


「私、一週間後にステージに踊るの、隼斗君も見に行かない?」

めいみちゃんは屈託の無い笑顔でチケットを渡してきた。


しかし僕は当時はプライドが高く、霊媒師である自分以外を見下していた事から、めいみちゃんが渡してくれたチケットをビリビリに破いてしまった。


そして言ってしまった。

「いつもヘラヘラしてうざったい」と。


それからだ、僕がいじめられるようになったのは。


でもめいみちゃんだけはそんな僕をかばってくれていた。

あれだけ冷たく突っぱねていたと言うのに。


隼斗はタケルからその衣装を受け取る。

その衣装は良い香りに包まれていた。


そして隼斗は言った。

「めいみちゃんが踊っていたと言う舞台に連れて行って貰えませんか?あの子が踊っていたという踊り、この目で確かめたい!」


「うむ」

そして隼斗は武藤タケル氏に車で踊り場に連れて行ってもらい、めいみが踊っていたと言う踊りを見る。


めいみが踊る時に着ていたらしい美しい衣装を羽織った少女が美しく舞う。

隼斗はその踊りを見て感動し、そしてあまりの感動と罪悪感から大粒の涙を流し泣き崩れる。


何故あのような素晴らしい子を受け入れなかったのか、何故あの子があのような死に方をしなければならなかったのか。


こうなる運命なら、もっと優しく受け入れるべきだったと…。


踊りを終え泣き疲れた隼斗はタケル氏に言った。


「僕はめいみちゃんと魂を共有したい、その衣装、持っているだけじゃなくずっと着ていたい。タケル様、僕はこのまま成長が止まっても良い、僕に退化の言霊(ことだま)をかけてください!」


成長途中の隼斗はめいみと同じ体型だった。

男子としては細身で、繊細な美少年。


隼斗はめいみの着ていた衣装を羽織る事でめいみと一体化したいと思うようになったのだ。


「正気か?そうすれば主は成長がそのまま止まってしまい、せっかく持っていた霊力も半減する事になってしまうぞ?」


「彼女の好意を裏切ったばかりでなく死なせてしまった僕にはもはや霊媒師の資格は無い、覚悟は出来ています」


そして隼斗は自ら退化の言霊をかけられ、めいみの持っていた衣装を羽織り、彼女のように優しく、明るい性格になろうとし、霊媒師、日本の誇りには捕らわれない自由な心を持つために霊媒師から遊び人に転職した。


ーーーそして現代。


「そうか、お前もまた、辛い過去を持っていたのだな」

ベリアルは目を細めて言う。


そしてますますハヤトを愛おしいと思うベリアルは棒を硬直とさせる。


それを見たハヤトは思った。

(ベリアル、僕らは仲間だ、抱きたいなら抱きたいとそう言えば良いのに…男同士じゃないか♪)


「ベリアル…僕と抱きたいんだろ?良いぜ」

ハヤトは衣装を脱ぎ、ベリアル同様硬直した棒をさらけ出した。


「さあ君も裸になってよ、儀式を始めよう」

「ハヤト…愛してんぜ…」


ベリアルも鎧を脱ぎ、自然体になる。

「ベリアル…僕も愛してんぜ…」


ハヤトとベリアルは深く口づけを交わし、ベリアルの逞しい体とハヤトの繊細で美しい体を互いに擦り合わせる。


「ハァハァ、ハヤト!」

「ハァハァ、ベリアル!」


デュッコデュッコ♪

激しく付き合うベリアルとハヤト。


行為は互いの愛をぶつけるかの如く激しさを増す。


男同士だろうが構わねえ、お前は俺のものだ!

互いにハートは震え、燃え尽きる程ヒートし、ベリアルとハヤトは互いの愛の銃弾をぶちまけた。


「ハァハァ、今回も激しく行ったね♪」

「ああ、ハヤト、最高に可愛くてセクシーだったぜ♪」


ベリアルとハヤトは行った後も互いの暖かい肌を密着し合い、愛を確かめ合った。



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