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魔性の女にご用心

「くっそハヤトをまた抱いてやりたいしかしあいつと抱く時にどう声をかけて良いのやら…」

ベリアルは俯き歩きながら悩む。


そんな時フードを被った女性が沢山のリンゴの入ったバスケットを持って走ってきた。


「わっ!」「きゃっ!」


ベリアルと女性はぶつかる。

その拍子に大量のリンゴが地面に転がる。


「お怪我はありませんか旅の方?」

女性はリンゴよりぶつかったベリアルに気遣う。


「ふむ、大丈夫だ、とりあえずリンゴを拾おう」


そしてベリアルと女性はリンゴを拾い出す。

ふとそんな時ベリアルと女性の華奢な手が触れる。


ベリアルは女性の顔を見た。

金髪に褐色の肌だが顔立ちは整い、澄んだ目をしている。


(ウホッ、良い女♪)

ベリアルは思った。


そして全てのリンゴを拾った後女性はベリアルに言ってきた。


「あの、リンゴを拾っていただいたのでお礼をしたいのです、私はフェロタ=サキュロッテと言います!」


「ベリアル=アスタロートだ、礼には及ばぬよ」

ベリアルは顔を赤らめながらも平静を装う。


にしてもフェロタの柔らかそうで大きな胸が釘付けになる。


「旅の方、貴方は溜まってますね?そっちの方が硬くなってますよ♪」


フェロタはベリアルの下の方を優しくなぞる。


「おおぅ♪(な、なんて大胆な子だ…この子、こんな俺としてくれるのか?ハヤトはしてくれそうに無いしこの子なら…♪)」


ベリアルはフェロタに誘惑されフェロタの家についていきそうになった時


「ベリアル、こんな所で何してるのさ!」

とハヤトが現れ、フェロタから引き離すようにベリアルの手を引いた。


「あの、すみません、リンゴを拾っていただいた礼を…」


フェロタが言おうとした所ハヤトは話を切るように言った。


「すみません、僕ら用事があるので♪ベリアル、行くよ!」

「あ、ああ!」


ベリアルはハヤトに手を引かれ何処かに行ってしまった。


(くっそ…)

フェロタは消えていくベリアル達を恨めしそうに見ていた。


ーーーハヤトに手を引かれ何処かにたどり着くベリアル。


「駄目だよベリアル、怪しい女の人に着いて行っちゃ!」

ハヤトはベリアルに注意する。


人を疑う事を知らなそうなハヤトにこのような事を言われるとは…。


ベリアルは思った。



「正直ハヤトは騙されそうなイメージあったんで意外なとこあるんだな」


若干悔しくなりベリアルは皮肉を言う。


「女の子は大体知ってるからね、君もクールなフリしてるのに騙されやすいとこあるから気をつけてね」


(くっそ…)

ベリアルはかえって悔しさが増した。


ポツリ、ポツリと雨が降って来た。


「雨が降って来たね、何処か泊まろう」

「うむ、そうだな」


そして数部屋あるものの簡素な宿屋に泊まる事にするベリアル達。

部屋は狭く共同の風呂は無く各部屋に一つシャワーや便所があるくらいである。


「武器防具をあれだけ買ったし所持金も少ないからね…」

「そうだな…」


そして夕食を済ましハヤトがシャワーを浴びに行くと言ってシャワー室に入っていったその時の事だった。


凄い雨だなと思いながら窓の向こうの風景を見ている時の事何と雨に濡れた女性が外で雨宿りしているのをベリアルは見つけたのだ。


(女の人が雨に濡れたまま立ちつくしている。男であり勇者であるベリアルが助けなければ!)


そして勇者ベリアルは緊張しながら女性に話しかけた。


「あ、あの、おおお嬢さ…」


緊張のあまり強張って吃った声を出すベリアルだがすぐに女性、フェロタが声を上げた。


「ああ貴方はあの時の殿方!」


「貴方は私を部屋に入れてあげようとしてたんですね♪何てお優しい方…」


フェロタは感動のあまり雨と涙で顔が濡れた。


「ところでベリアルさん…と申しましたね?優しくて素敵な貴方をずっとお待ちしていました!私の家に是非招待させてください!」


と言いフェロタはベリアルの手を引っ張る。


(フェロタちゃんの柔らかくて小さな手が俺の無骨な手に…このチャンスは二度と無い!ハヤトよ、すまぬが俺はこの子と一緒になるぞ!)


ベリアルは勇者の使命を忘れフェロタの家にそのまま招き入れられた。


その時シャワーを浴びているハヤト。


「ん?この胸騒ぎ…嫌な予感がする!」

シャワー室から出るハヤト。


ベリアルがいない…もしや!

ハヤトは慌てて服を着替え外に飛び出した。


ーーーフェロタの家に招かれるベリアル。


フェロタはベリアルの前で素肌を出す。


(こ、こんな所で…)

ベリアルの思考が熱くなり唾を飲み込む。

衣服をベリアルの前で脱ぐフェロタ。


彼女を見てベリアルの棒は萌え尽きる程ヒートして触らずとも撃ってしまいそうな程に硬直していた。


そしてフェロタはベッドに座り込む。


「私、ずっと気が変なんです、体が熱くて…貴方のような逞しい体に抱かれたい…だからベリアルさん、この私を抱いてください!」


フェロタはお願いをした。

ベリアルは喜ぶが緊張のあまり体は震えている。


「早く来て…焦らさないで♪」

フェロタは美しい裸体でベリアルを誘惑する。


「ご…ごく…」

ベリアルも鎧を脱ぎ、フェロタに近づいた。


ベリアルがフェロタのすぐ側に来たときフェロタの姿は手の指から鋭く大きな爪を生やし口が裂け目の血走った魔女の姿に変貌した。


「かかったな馬鹿め!死ねっっ!!!」

「くそっ、美女に化けていたな!?」


ベリアルはフェロタ、いやフェロタに化けたフェリモンにとどめを刺されそうになる。


そんな時鋼の糸のようなものにフェリモンの攻撃は制止される。


「何っ!?これは!!」


そしてその時、黒い衣服を着た少女が天から舞い降りるように着地した。


「ベリアル!油断しちゃ駄目!女は怖いんだ!!」


少女、いや少年ハヤトは勇ましく武器を構えてベリアルに発破をかける。


「ハヤト…ずっと…見てたのか?」

気恥ずかしくなるベリアルはハヤトに弱った声で聞く。


「ずっと君を見てるんだ、全部じゃないけど良いところも悪いところも大体わかるよ!」

ハヤトは言った。


『人間風情が!二人ともあの世にいざなってやるわー!!』


化け物の姿となったフェリモンはベリアル達に襲いかかってきた。


「はぁーーー!!」

「やーーーー!!」

ベリアルにハヤト、猛る!


そして淫魔フェリモンはベリアル達によって倒された。

「ふうっ、これで一件落着、でもまた汚れちゃったな、シャワー浴び治さないと♪」

そう言いハヤトは寂れた小屋から出ようとする。


「どうしたのベリアル?置いていくよ?」

「あ、ああ」

ウズメハヤト、こんな俺につき合ったりして、しかしどこか油断ならない奴だ。


一体何の思惑で俺についてきているのだろうか?

ベリアルはそう思いながらハヤトの背中を追っていた。

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