表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

真・偽りの勇者

ジリリリリ…。



目覚まし時計が鳴る。

「夢オチ…?」


銀色の寝癖のついた髪の高校生位の少年は目を覚ます。


「猿彦~早く起きなさ~い!」


ありがた迷惑な事に起こしてくる母親。

少年の名は鐘野猿彦(べるのさるひこ)猿彦と言う名だが顔のイメージは猿では無くむしろ狼、そう、ベリアルのような感じだ。


そしていつものように、つまらない学校に通い、つまらない日常を過ごす。


このように毎日が過ぎると思っていたが今日は少し違っていた。


転校生が来ると言うのだ。

いつもの教室に入り、自分の席について一息つく猿彦。

猿彦の近寄りがたい雰囲気から誰も親しくしようとする者はいなかった。

猿彦自身、それはそれで平和だから良いと考えていた。

しかし、そんな猿彦にフレンドリーに接してくるクラスメイトが一人いる。


「その転校生、女の子らしいぜ!美人だといいな!」


ほら、噂をすれば何とやら…だ。

そいつは猿彦の親友で台魔 琉氏羅(だいまルシラ)

下ネタ好きのつまらない男子高生だ。


緑色の髪に赤い瞳をした、ルシフェルのような顔つきをした少年だ。

彼の名はルシラと呼んでおこう。



顔は悪く無いが何故か変質者に好かれるちょっと可哀想な奴だ。


「王子様~♪」



しばらく猿彦とルシラが駄弁ってると長い金髪に碧眼をしたおかまがルシラに抱きついてきた。


ムギュ♪

「ゲッ!ミカ!!」


ミカに抱きつかれるルシラは顔を青ざめる。

彼女…いや彼は御方天吉(みかたてんきち)


天吉と呼ばれる事を嫌うのでミカと呼ぶ事にしている。


顔立ちは天使と言うか神々しい感じだが変態なのがたまに傷。


ミカはゲイで、普通にしてれば美少年で女の子にモテモテのはずなのにゲイであり、美男子を見るやストーカーをしたりアプローチしてくる危ない野郎だ。


「おい猿彦!助けてくれ!!」

ルシラはミカが大の苦手だ。


「モテモテだね~ルシラ君、その子と仲良くやるんだよ♪」

猿彦は他人事のように言ってみせた。


「俺達親友だろ!?わあぁ!!」

ルシラはミカに何処ぞに連れ去られた。


おそらく掘られる事だろう。

毎度の事だ。


(転校生か。どうでも良いや)

猿彦は特に転校生について気に留める様子もない。


やがて先生が入ってくる。


「皆さん!デートの際金を全額男任せにする女性と付き合ってはいけません!」

先生は言う。


「振られちゃったんだね~」

「ああ、振られちゃったな…」

生徒達は囁きあう。


「それと転校生紹介しますね!」

「そっちは後回しかよ!」


開き直り転校生を紹介する先生に突っ込む生徒達。


戸が開き入ってくる少女。


「わお、すげえ美人♪」

生徒達は歓喜をあげる。



黒髪のサラサラしたおかっぱに整った顔立ち。

グラマーというわけでは無いがスリムな体型で肌もツヤツヤしてる感じ。


清楚系と言った感じだろうか。

瞳はパッチリとして、同時に意志のしっかりしてそうな女の子だった。


(あれ?あいつどっかで見たことあるような…)

猿彦は思った。


「あれ?あいつどこかで…」

別の男子の声。


え?

見るとルシラがその少女を懐かしいものを見るように見ていた。


お前もか!ってかいつの間に帰ってきたんだ!?


「速戸 うずめ(はやとうずめ)です!よろしくお願いします!」


うずめと名乗った少女は明るい声で自己紹介をした。


するとうずめと名乗った少女はキョロキョロと辺りを見渡す。

この教室が珍しいのか?


猿彦は思ったがうずめが猿彦と目を合わすとブンブンと手を振ってくる。


誰か知り合いなのかとおもったが何故か生徒達の視線が猿彦に向けられる。


な、何だあの子は!?

俺はあの子は知らないぞ!


戸惑う猿彦だった。


ーーー


どう言うわけかうずめと言う少女に屋上まで連れられる猿彦。


「な、何の用なの?」


女の子に免疫のない猿彦はぎこちなく緊張した様子にうずめに話しかける。


狼のような顔に似合わず草食系で、女の子に話しかける事は出来ないし、話しかけられる事もない。


まさか自身向こうから話しかけられるとは思ってもいなかった。


だが初対面にも関わらず会って何だか懐かしいような気がしてならない。


「やっと会えたね!」

「え?」


何のことかよくわからないがこの子は俺を知ってるのか?

そしてうずめは言った。


「私と契約して、勇者部を作ろうよ!」


その勇者部が、勇者という概念を再びもたらす事になろうとは、猿彦も、その後入って来たルシラやルシラを追いに勇者部に参加してきたミカも知る由も無い。


勇者部の目的は勇者と言う概念を復活させ、代償の少ない世界に変える為だと言う。



そしてうずめを部長として。勇者部は誕生した。


真・偽りの勇者ーーー完


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ